幻のアイヌ独立論…リンクする歴史空間〜そして、あの「人権侵犯」議員がまた〜「ガザ」が死の淵に!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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ウクライナ戦争の終結を見ないうちに勃発したイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配する「ハマス」との間の血で血を洗うような凄惨な殺し合いに精神状態がおかしくなりそうな日々である。固有の民族性を根絶やしにする「ジェノサイド」や「ホロコ−スト」(ともに大量虐殺の意)が今も目の前で起きているという現実に思考がついていけない。そして、いつの時代でも犠牲になるのは女性や子どもなど無辜(むこ)の人たちである。かつて、自分たちがその最大の犠牲者だったはずのイスラエル側による“民族浄化”…背筋が凍りつくような戦慄が止まらない。
「幻のアイヌ独立論を追う」(1989年3月3日号、朝日新聞刊「朝日ジャ−ナル」)―。ある偶然が重なって、34年前に書いた自筆の原稿に再会した。先の敗戦後、GHQ(連合国総司令部)がアイヌ民族の独立の機運を金品と引き換えに潰えさせた“秘話”をまとめた記事である。日本政府の同化政策の下で「被差別少数者」の立場に置かれていたアイヌ民族の間には敗戦をきっかけに、「民族自決」への空気が高まっていた。この問題に対応したGHQの高官は生前、独立を目指すPLO(パレスチナ解放機構)を引き合いに出しながら、こう語っている(同記事より)
「ちょうど、アメリカがこの組織(PLO)を承認しないように、アイヌの独立を認めるはずはなかった」―。最近、観た映画「福田村事件」(9月15日付当ブログ参照)と「キラ−ズ・オブ・ザ・フラワ−ム−ン」(11月6日付同)の画面が去来した。前者はちょうど100年前の関東大震災で朝鮮人が虐殺された事件に題材を得た作品で、震災の4年前には日本からの独立を呼びかけた「3・1独立運動」が朝鮮各地で起きている。後者は石油利権を手に入れるためにアメリカ先住民(インディアン)を虐殺した実話に基づく映画である。
「強者の論理」は時空を超えて、その根っこは通底しているのかもしれない。わが身を振り返りながら、人間の“狂気”のありようを見つめ続けなければならない。
(写真は「今」を照射するかもしれない34年前の記事)
《追記ー1》〜「人権侵犯」のあの杉田議員がまた!!??
自民党の杉田水脈衆院議員は11日までに、保守系月刊誌のユーチューブ番組に出演し、アイヌ文化振興事業に公金不正流用疑惑があるとの見方を示した上で、関係者を「公金チューチュー」とやゆした。昨年12月の総務政務官辞任について、アイヌ関係団体に直接謝罪するのが嫌でやめたと明らかにした。アイヌの人々の名誉と尊厳を傷つける発言で、強い批判を呼びそうだ。
インターネット上では、マイノリティー(少数者)の支援団体や当事者らが補助金などを必要以上に得ているとして「公金チューチュー」と呼んで卑しめる向きがある。杉田氏の発言はこれをなぞったもので「流行語大賞にノミネートされても良かったと思いますけれどね」とも語った。
政務官辞任を巡っては、アイヌ民族や学者らでつくる市民団体「アイヌ政策検討市民会議」から自身の言動に直接謝罪を求められたのがきっかけだったと説明。市民会議が安倍政権に反発していたなどとして「こんな団体に謝罪するぐらいなら、私は政務官をやめます(と伝えた)」と振り返った(11日付「共同通信」電子版)
《追記ー2》〜ロンドンで30万人規模のデモ
ロンドン(CNN): 英ロンドンで11日、パレスチナとの連帯を訴える大規模なデモが実施された。ロンドン警視庁によると約30万人が参加し、デモに反対する団体の82人が逮捕された。デモ参加者らはロンドン中心部のハイドパークに集まり、パレスチナ解放や即時停戦を求めるスローガンを唱えた。参加者の1人はCNNとのインタビューで、ウクライナを支持しながらパレスチナを支持しない政治家らの「偽善」にあぜんとしていると語った(12日付「CNN」ニュース)
《追記ー3》〜保育器が停止状態に
パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局とパレスチナ赤新月社は12日、ガザ市にあるシファ病院とアルクッズ病院がそれぞれ燃料不足などのため稼働できなくなったと明らかにした。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などが伝えた。いずれの病院も周辺ではイスラエル軍とイスラム組織ハマスの激しい戦闘が続いており、事態はさらに緊迫している。
シファ病院はガザ地区最大の病院で、アルクッズ病院はこれに次ぐ規模とされる。イスラエル軍はハマスが病院の地下にトンネルや司令部などを設置していると主張し、攻勢を強めている。報道によると、シファ病院の院長は11日、電力不足のため保育器が停止し、未熟児2人が死亡したと明らかにした。成人の患者1人も呼吸器の停止により死亡したとの情報もある(13日付「毎日新聞」電子版、要旨)
《追記―4》〜フランスでは「反ユダヤ主義」に抗議するデモ
【AFP=時事】フランス各地で12日、反ユダヤ主義に抗議するデモ行進が行われ、全国で18万人以上が参加した。イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を受け、フランスでは反ユダヤ主義的な行為が急増している。開催に際し、同一のスローガン「(フランス)共和国のため、反ユダヤ主義には反対」が採用された。ヤエル・ブロンピベ下院議長と共に集会を主催したジェラール・ラルシェ上院議長はパリでデモ隊が行進を開始する前に、「われわれにとって今日、最も重要なのは反ユダヤ主義に真っ向から立ち向かうことだ。反ユダヤ主義はフランスの価値観に反対する」と訴えた。フランスには欧州最大のユダヤ人コミュニティー(約50万人)がある(13日付、要旨)
《追記ー5》〜新生児が全員、死亡
水、食料、電気が底をつくなか、懸命な医療行為が続けられていますが、ガザ地区最大規模のシファ病院では、この3日間だけで未熟児3人を含む32人の患者が死亡したということです。シファ病院に残る国境なき医師団オベイド医師「新生児がなくなりました。保育器を動かす電力がないからです。ICUにいた成人患者も電力がないため、人工呼吸器が止まり命を落としました。患者の安全な避難を誰かに保障してほしいです」(14日放映のテレビ朝日から)
《追記ー6》〜「死の恐怖」、刻々と…
(CNN:14日付配信)パレスチナ自治区ガザ地区北部にあるシファ病院の医師たちが、命の危険にさらされているおよそ700人の患者を置き去りにすれば死んでしまうという理由で、イスラエル国防軍(IDF)から同病院に出された退避命令を拒絶している。ガザ保健省トップのムニール・バーシュ医師は、約700人の患者について「置き去りにされれば死に、もし搬送すれば途中で死ぬだろう」と述べ、「これまでのところ、医師たちからは何の反応もない。だが一部の避難民や家族は既に退避している」と語った。同病院の医師によると、病院の敷地内には数千人が身を寄せていた。
《追記ー7》〜「ポーランド系ユダヤ人ポリン歴史博物館」を訪れて(批評家、東浩紀)
イスラエル情勢は緊迫の一途を辿っている。ハマスと紛争が始まってひと月が経ち、死者は1万人を超えた。4割が子どもと言われる。ガザ地区の市街戦も始まり、もはや共生の選択肢は消えたかのようだ。けれども博物館を訪問し改めて感じたのは、ユダヤ人が本来もっていた共生の伝統だ。ホロコーストの傷が癒やしがたく深いとしても、精神は今も残っていると信じたい。もし未来の博物館が、アラブ人が消えたパレスチナの歴史を展示するようなことがあれば、それこそ悲劇ではなかろうか(「AERA」11月20日号、要旨)
《追記―8》〜病院が墓場のように
イスラエル軍が侵攻中のパレスチナ自治区ガザ地区の状況をめぐり、パレスチナ保健省は13日、北部の病院で過去3日間に患者32人が死亡したと発表した。ロイター通信が報じた。燃料や水、食料が不足するなか、犠牲の拡大が懸念されている。英BBCによると、世界保健機関(WHO)の報道担当者は13日、シファ病院の状況について「(病院が)墓場のようになっている」と訴えた(15日付「朝日新聞」電子版、要旨)
《追記ー9》〜犠牲者の集団埋葬へ
パレスチナ自治区ガザの保健当局は14日、北部ガザ市にある地区最大級のシファ病院敷地で多数の遺体を集団埋葬すると明らかにした。燃料枯渇で安置所が機能していないという。中東メディアによると、シファ病院では電力不足で7人の赤ちゃんを含む三十数人が死亡した。病院には計約180人の遺体がある。保育器の新生児は院内で電力が使える場所に移されたが、危険な状態が続いている(15日付「共同通信」電子版、要旨)
《追記ー10》〜イスラエル軍、病院へ突入
イスラエル軍は15日、イスラム組織「ハマス」の拠点があると主張するパレスチナ自治区ガザ地区のシファ病院内で、ハマスに対する軍事作戦を開始しました。 イスラエル軍は15日、「シファ病院の特定エリアでハマスに対する精密かつ標的を絞った作戦を実施している」と発表し、イスラム組織「ハマス」に投降するよう求めました。 イギリス・BBCは病院内にいる人の情報として、戦車や兵士100人以上が病院の敷地内に入っていると報じました。 また、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、病院の責任者の話として、イスラエル軍がシファ病院の地下を捜索し、外科や救急の病棟にも立ち入ったとしています(15日付配信「日テレニュース」)
《追記―11》〜「人道的休止の延長」を決議
国連安全保障理事会は15日、イスラエル軍による大規模攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区について緊急会合を開き、マルタが中心となってまとめた「人道的休止の延長」を求める決議案を12カ国の賛成によって採択した。米国と英国、ロシアが棄権した。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルを襲撃して以降、国連安保理でイスラエル・パレスチナ情勢に関する決議が採択されたのは初めて。決議案の提出は今回が5度目で、これまでは常任理事国の米国やロシア、中国の拒否権によって否決されていた(16日付「朝日新聞」電子版、要旨)
《追記―12》〜イスラエル軍、避難者を拘束
「多くの避難者が軍に拘束され裸にされた」「手錠をされた上、目隠しで連れて行かれた」―。イスラエル軍が突入したパレスチナ自治区ガザ最大の医療機関シファ病院。15日も病院に残るオマル・ザクート医師が中東の衛星テレビ、アルジャジーラに突入後のシファ病院内の状況を語った。「占領軍(イスラエル軍)は周りの全ての建物にいる。砲撃の破片が飛んでくるため、窓のそばには誰も近づかない」とザクート氏は語る。「占領軍は病院の多くの入り口を破壊し、爆音が数時間響き続いた」と強調し、「外の状況は分からないが、子どもや女性が泣き叫んでいるのが聞こえる」と付け加えた(16日付「共同通信」電子版)
《追記―13》〜似た者同士(番外編)
愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)が町職員に暴言などを繰り返していたとされる問題で、井俣町長は16日、自身の進退について「第三者委員会の結論が出るのを待って判断したい」などと述べた。同日開いた記者会見で発言した。会見冒頭で、井俣町長は「町民や町職員、議会に迷惑、心配をかけたことを深くおわびする」と改めて謝罪。実態を解明するための第三者委員会は弁護士らで構成する予定で、設置時期は「できる限り早く」とした。年内にも全職員が対象のアンケートを実施し、同委員会に検討資料として提出する(16日付「読売新聞」電子版)
この問題を巡っては、井俣町長から繰り返しハラスメント行為を受けたとされる同町の職員が、全職員約230人に独自のアンケート調査を実施。公表した結果では、回答者72人のうち半数以上の39人が「ハラスメントを受けた」、あるいは「見たことがある」と回答していた。具体的な行為として、「死ね」「アホ、バカ」「彼氏はいるのか」などの発言があったという。また、「机を蹴られた」といった回答もあった(同紙)。一方、足元のイーハトーブの首長にも同じような疑惑がつきまとっているが、ご本人はどこ吹く影とふんぞり返っている。
《追記ー14》〜「イ−ハト−ブ(まるごと賢治)図書館」の実現へ向けて…病院跡地への立地を求めて、署名運動がスタート
花巻市内でフェアトレ−ド店を経営する新田文子さんが主宰する「暮らしと政治の勉強会」など三つの市民団体が、宮沢賢治ゆかりの地「イ−ハト−ブ」にふさわしい“夢の図書館”を目指した全国規模の署名運動を展開中。署名用紙などは以下からラウンロードを。11月23日必着。
★新花巻図書館は病院跡地に!の全国署名を10月1日スタートします。署名用紙のダウンロードはこちらから。集まった署名は11月23日必着でお願いします。
「全国署名を全国に広げます!〜これまでの経過説明」はこちらから。おいものブログのカテゴリ−「イ−ハト−ブ図書館をつくる会」は「夢の新花巻図書館を目指して」に変更しました。署名実行委員会の活動も報告していきます。新田さんのURLは以下から
https://oimonosenaka.com/