”叛逆老人”の神出鬼没!?…イ−ハト−ブの実現を目指して:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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「足下に何か、地殻変動みたいな予兆を感じる。そのシグナルは町いく人たちの、ちょっとした仕草の変化である。まさみちさんに向けられる身ぶり手ぶりがどんどん、大胆になっている。身震いするような感覚―。『イ−ハト−ブ』(夢の国)への第一歩を踏み出しているのかもしれない」―。先の市長選(1月23日)の前日、激戦の末に敗れた小原雅道さん(前市議会議長)を支援していた私はその高まる気持ちをブログにこう記した。得票数は20,792票で、当選した現職との差はわずか1,884票。この敗戦ショックからの脱出を助けてくれたのが宮沢賢治の「精神歌」だった。
♪日ハ君臨シ/カガヤキハ/白金ノアメ/ソソギタリ/ワレラハ黒キ/ツチニ俯(ふ)シ/マコトノクサノ/タネマケリ…日ハ君臨シ/カガヤキノ/太陽系ハ/マヒルナリ/ケハシキタビノ/ナカニシテ/ワレラヒカリノ/ミチヲフム♪―
「20,792」―。この数字こそが分厚い雪の中を這いまわるようにして蒔(ま)かれたひと粒ひと粒の「マコトノクサノタネ」ではなかったかと思った。ふいに「種蒔(ま)く人」で知られる19世紀フランスの画家、ミレ−の姿が小原さんに重なった。そう、小原さんこそがイ−ハト−ブの「ミレ−」ではなかったのか、と…。いまが盛りの桜もやがては散り、本格的な新緑の季節がやってくる。ミレ−の作品は聖書のマタイ伝が下敷きになっているという。
「ある日、種をまく人が、種まきに行った。まいているときに、1つの種は道端に落ちたが、鳥がそれを食べてしまった。また、別の種は石だらけで土の少ないところに落ち、一旦はすぐに芽を出した。ところが、土が少ないため充分な根っこを張ることができず、太陽が出てくると枯れてしまった。また、別の種はイバラの間に落ちたが、イバラが伸びて覆(おお)いふさいだので実を結ばなかった。ところが、別の種は耕(たがや)された良い土地に落ち、実を結んで、あるものは100倍、あるものは60倍、またあるものは30倍にもなった。耳のある人は聞きなさい」(マタイによる福音書第13章)
さあ、「マコトノクサノタネ」の芽吹きを促す「春耕」の季節の到来である。「イ−ハト−ブの大地」に希望の花々が咲き乱れることを夢見て、私は畏れ多くもその“伝道師役”を買って出ようと思う。「叛逆老人は死なず/さらば、おまかせ民主主義」―こんなノボリを掲げた老骨がこれから先、あちこちに出没するはずである。でも、妖怪でもお化けでもありません。若干、足は引きずっていますが、ちゃんと二本足で立っています。見かけた時には遠慮なく、声をかけてください。「ケハシキタビ」の途次から今度こそ、「ヒカリノミチ」への確かな一歩を踏み出すために……
(写真は「マコトノクサノタネ」の萌芽を呼びかける辻説法用のノボリと私)