選挙の風景―その5…コロナ禍の選挙、明日(10日)予定の総決起大会は急きょ、中止へ:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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舞い踊る「権現舞」を見つめながら、“人為”としての最高の振る舞いである「選挙」という祝祭が現下のパンデミックの中で、荒海の小舟のように翻弄(ほんろう)されている現実に軽いめまいを覚えた。8日開催された「小原まさみち後援会東和支部総決起集会」でのひとこま。舞台の上では今月23日投開票の次期花巻市長選に出馬表明している小原雅道氏(61)と妻の智香子さん(51)が獅子頭に頭を噛まれている。「そうだ。この儀式は単なる必勝祈願だけではなく、ヒタヒタと足元に忍び寄るオミクロンという未知なるウイルスの”厄払い“も兼ねていたんだ」―と妙に合点した。
悪夢がある。昨年のうだるような8月中旬―県が独自の「緊急事態宣言」を発出した翌日、こともあろうに現市政を支える副市長が親族らと会食するという前代未聞の不祥事が明るみに出た。その記憶が薄れる中、この日午後5時すぎ、県は行動制限などは伴わない「警戒宣言」を出した。一方で、今月10日には小原陣営全体の総決起大会の開催が予定されている。県内でもオミクロン株を含むコロナ感染者が増加していることを受け、後援会側は急きょ感染対策に万全を期したうえで、規模を縮小することなどを検討したが、最終的には小原氏の決断で中止することが決まった。
「コロナなどどこ吹く風」(12月6日付当ブログ「上田流『コロナ』対策の虚実」参照)といった目の前の現市政の姿こそが「他山の石」(反面教師)の見本とすべき格好の教科書だと思ったからであろう。今回の小原氏の決断はこれから先も続くであろう”感染症”時代を透徹した勇気ある選択であり、私自身は未来を託すことができる人材を支援することの幸せさえ感じている。
なお、今回の中止に伴う措置として、ウエブ配信や別途の演説会などを検討していくという。YouTubeの動画配信は12月10日夕刻頃からの予定。アドレスは下記。
https://www.youtube.com/channel/UC57CHnkm2C4qxuwxAzAH
(写真は獅子頭に頭(こうべ)を差し出す小原氏。右が妻の智香子さん=12月8日午前、花巻市東和町の東和総合福祉センタ−で)
《追記》〜上田市長も一日遅れで、コロナメッセ−ジを発出
オミクロン株の市中感染が確認されたことを受けて発出された県の「警戒宣言」から一日遅れで、花巻市の上田東一市長は9日「市民の皆様におかれましては基本的な感染対策の取り組みについて再徹底をお願いいたします」というメッセ−ジをHP上に掲載した。一方で、次期市長選に立候補予定の上田市長の後援会は前日、小原陣営が集会を開催した同じ東和総合福祉センタ−でこの日午後、「上田東一市政報告会・東和支部決起集会」を強行した。参加者情報によると、ソーシャルディスタンスを保った会場に約170人が参集したという。なお、この日の午後7時すぎ、各戸に有線放送が設置されている東和町内にこのメッセージが一斉放送された。これって、首長としての当然の職務遂行、それとも!!??