知る権利とプライバシ−保護の間合いにて…“人権感覚”ゼロの恐怖!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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被処分者のHP上への実名掲載の削除を求めた「市長へのメ−ル」(10月26日付)に対する回答が17日あり、同日付で実名がやっと削除された。この間、ざっと1年10か月。一個人の「人権」に関わる対応になぜ、これだけの時間を要したのかについては以下に全文を掲載する長々とした“弁明”をとくとお読みいただきたい。悪文の典型みたいなこの文章は皮肉なことに、我が首長の「人権感覚」のなさを見事なまでに浮き彫りにしている。「花巻市個人情報保護条例」(平成18年1月1日)と合わせ読むと、その自己保身の”卑劣“さが余計に透けて見えてくる。―「この条例は、市の実施機関における個人情報の適正な取扱いの確保に関し必要な事項を定めるとともに、市の実施機関が保有する個人情報の開示、訂正及び利用停止を求める個人の権利を明らかにすることにより、個人の権利利益の保護を図ることを目的とする」…「偽善者」という言葉がこれほどぴったりの人物を他にしらない。
※
当市においては、市民に対する説明責任を果たし市政の透明性を高めるとともに、職員の服務に関する自覚を促すことにより公務員倫理の保持を徹底し、同様の不祥事の再発を防止することを目的として、花巻市職員の懲戒処分に関する公表基準を設けており、職員の懲戒処分は原則として公表することとし、社会的な影響が大きな事件に係る懲戒処分については、所属名、氏名も公表することもあるとしております。
ご指摘の案件につきましては、運転免許停止処分を受けた消防職員が救急車を運転したという重大な事案であり、説明責任を果たすと共に、再発防止を徹底するために特に必要があると認められるものとして所属名、氏名を含め、公表したものであります。
懲戒処分については、被処分者の名誉・プライバシーに関わる事項であり、これに配慮しなければならないことは当然ですが、ご指摘の案件を含めた社会的影響が大きいと認められる重大事案については、市民の皆様の知る権利を確保するために生じる説明義務を果たす上で、氏名を含めて公表する必要性が認められると考えています。ホ−ムペ−ジに氏名を含めて公表した場合について、法令等においてその削除をするとの規定はないものと認識しておりますが、当市においては、1年以上掲載したのち、氏名を削除した例はあります。しかしながら、当市においてはその削除に関する明確な基準は設けていなかったところです。
また、人事院の懲戒処分の公表指針ではホ−ムペ−ジにおける氏名の掲載についての記述はなく、中央官庁においては、懲戒処分の事案は報道機関への投げ込みだけを行い、ホ−ムペ−ジには掲載しないという場合もあれば、ホ−ムペ−ジに数年間にわたり氏名を含めた事案の情報を掲載し続けている場合もあり、一律の基準はないようです。
一旦ホ−ムペ−ジに氏名が掲載された場合、懲戒処分に関する氏名を含めた情報がホ−ムペ−ジへの掲載を契機としてネットで拡散されることがあり、またホ−ムペ−ジにおいて氏名を削除した後も削除前にネットで拡散した情報がさらに拡散する可能性があることは現代のネット社会においては否定できないところです。そのことから、市民の知る権利から生じる市の説明義務により、氏名を含む情報を公表するとしても、その方法としては、ネットによる際限のない拡大をできるだけ防ぐという観点から、報道機関への投げ込みだけを行い、ホ−ムペ−ジの掲載はしないということも考えられます。
もちろん、報道機関の報道を契機として、氏名を含む情報がその後ネットで拡大する可能性は否定できないところです。従って、本人のプラバシ−を守るとの観点からは、報道機関への投げ込みの場合も含めて、本人の氏名を一切公表しないということも考えられます。
しかしながら、報道機関を含めて特に重大事案の場合には氏名の公表を求める要求も強いところでありますので、当市としては、「知る権利」と「プライバシー」のある意味で相反する権利を最大限尊重するとの観点から、今後この問題に関する社会全般の考えが変わらない限り、氏名の公表が求められる重大事案に関して、氏名の公表は報道機関への公表のみにとどめ、当市のホ−ムペ−ジでの事案の掲載においては氏名の掲載は行わないこととしたいと考えます。
このことを踏まえて、ご指摘の案件については、今後既に流布しているネット情報等からではなく、当市のホ−ムペ−ジを見ることにより氏名を知ることとなることを防ぐとの観点から、氏名を削除することとします。
花巻市長 上 田 東 一
<担当部長 総合政策部長 松 田 英 基>
<担 当 者 人事課長 瀬 川 幾 子(電話24-2111 内線423)>
(写真は問題となったHP上の画面。1年10か月にわたって、“人権”が侵害された個人の実名はやっと消えた)
《追記》〜職員に対する目線(サブロウを名乗る市民からの投稿)
コロナ対策に関してもそうでしょう。市長には法律上のコロナ対策の権限はほぼ無いと言ってよいですが、コントロールできる(と思い込んでいる)職員の移動や食事には半ば強制力をもって介入します。幹部職員にそのつもりはなくても、総体として愚かで驕っている市役所になっているのでしょう。職員を大事にしない役所がきちんとした仕事をできるわけがないのに。
《お知らせ》〜「第1回小原まさみちと語るまちづくり懇談会」
現職と新人の一騎打ちになりそうな次期花巻市長選(令和4年1月16日告示、同23日投開票)への関心がいまひとつ盛り上がりに欠けている。“お任せ民主主義”という無関心がどんな結果をもたらすのかということに関しては、当ブログでも縷々(るる)指摘したとおりである。今後、両陣営の政治理念を聴く機会があれば、その都度、当ブログでも案内をしていきたい。トップバッタ−は新人候補の元市議会議長の小原雅道さん。多くの人の参加をお待ちします。
※
どなたでもフリ−に花巻のまちづくり関して語り合える会を開催します。特に若い方の参加も大歓迎です。またオンライン(zoom)での参加も受け付けます。お気軽にご参加下さい。
・日時:11月29日(月)午後7時〜
・場所:花巻市東町 旧ホテル花城2F
・対象:花巻市に居住する方
●テ−マ:花巻のまちづくりに関して、特に花巻市新図書館、JR花巻駅橋上化についてなど
・参加申込方法:電話、FAX、メ−ル、SNSのDMにて
電話:0198-41-3987
FAX:0198-41-3986
mail:obaramasamichi@gmail.com
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