副市長が謝罪…最側近の不祥事に問われる「首長の資質」〜そして、最後は”茶番”の会見?、「Mr.PO」の終わりの予兆か!!:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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副市長が謝罪…最側近の不祥事に問われる「首長の資質」〜そして、最後は”茶番”の会見?、「Mr.PO」の終わりの予兆か!!
2021.08.18:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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緊急事態宣言中に会食したとして、市民の間から批判の声が出ている花巻市の藤原忠雅・副市長が18日午後、緊急記者会見をし「市民に行動の制限を要請している中、軽はずみな行為をしたことを猛省したい」と謝罪した。上田東一市長も同席した。藤原副市長は「孫に食べさせてやりたいという思いだった」(そんな気持ちはどこのジジババにもあるだじゃ)と経緯を説明したが、自らの進退には触れなかった。上田市長は前日、“厳重注意”を口頭で伝えた。後日、自らの減給処分を含む正式な処分を検討することにしているが、「辞職」は求めないという。この日、コロナ感染者は全国で2万3917人の最多を更新し、県内でも47人と月別の最多となった。
会見のテレビ中継を見ながら、「おやっ」と思った。これまでの見慣れた”謝罪風景“とちょっと、違うではないか。普通なら、組織のトップが中央に座し、まずは自らの「任命責任」や監督責任」の至らなさを真っ先に詫びるというのが定番だと思っていた。しかし今回、上田市長は脇に座って、まるで他人事風…”被害者然”といった面持ちなのである。さもありなん、と前日HP上に掲載された文章の一節を思い出した。「市民の方から通報があり、本日この事実を確認しました」―。“通報”という言葉にふと、いやな予感が走った。戦前の、そして現下のコロナ禍で横行している“密告”(例の自粛警察)という言葉が重なったからである。
「戦時中の密告社会、チクリ市民、市長親衛隊、ゲシュタポ(ナチスドイツの秘密警察)」…。案の定、SNS上にはこんな時代がかったおどろおどろしい言葉が飛び交っていた。やむに已まれずに真実を告発するという勇気ある行為を暗に攻撃する響きが、この言葉は含み持っているという遠い記憶がよみがえったのである。「いやな予感」とはこのことである。”通報”という言葉に監視社会(ファシズム)の悪夢を思い出し、いまなお、行政トップの口から何のためらいもなく、この言葉が飛び出してくることにある不気味さを覚えたのだった。
ところで、一関市議会は“会食”事件があった17日、NEC事業所跡地の取得について、6月通常会議に続いて、再度否決をした。駅前開発を目的とした予算で総額約19億円。勝部修市長はこの採決について「結果がすべてだ。私に対する不信任だと考えている」と語った。花巻市議会でも同様な動きがあった。上田市長は3月定例会に「JR花巻駅の自由通路(橋上化)」に関連する予算を計上したが、反対多数で否決された。その後、同じ案件を6月定例会に上程した際、上田市長の意を体する形で、各種団体に「実現要請」を促す、いわゆる“やらせ要請”の先頭に立ったのも藤原副市長だった。その“辣腕”ぶりはつとに知られ、市長の“用心棒”などと陰口をたたく市民も。「独裁者は自らの手を汚さない」というのは歴史の常。「Mr.PO」(上田市長)もまたしかり。
議会側と敵対し続けている「Mr.PO」には勝部市長のような謙虚さがみじんも感じられない。その一方で、側近中の側近でもある副市長の動向さえ制御できない「パワハラ&ワンマン」体制(独裁市政)にもいよいよ、翳(かげ)りが見えてきたということなのかもしれない。「はだかの王様」…驕(おご)れる者は久しからず。
(写真は慎重な面持ちで謝罪する藤原副市長=8月18日午後、花巻市役所で。IBCテレビの画面から)
《追記ー1》〜アッと驚く「Mr.PO」の他人行儀〜稚戯(ちぎ)にも似た会見問答!?
「今日はお忙しい中、臨時記者会見にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。本日は、隣に立っております藤原副市長が、別居を含む家族と、市内の飲食店で、8月13日に会食をしたということ、それについてお詫び申し上げるために、開催させていただきました」―。花巻市の藤原忠雅・副市長の“会食”事件にかかる臨時記者会見の詳細が8月19日付のHP上に掲載された。上記の引用は「Mr.PO」(上田東一市長)が開会に先立って行った挨拶の冒頭部分である。
トップとしての「任命・監督責任」について、どのような形で言及するのかと読み進んだが、結局は最後までこの種の謝罪会見の“肝(キモ)”であるその部分には触れずじまい。「お詫びはいいとしても、あんた自身の責任はどうなっているの!?」。一方の”事件”当事者は「孫を思う気持ちが…」とそのいかつい顔に似合わず、ひたすら同情を乞う哀願調!?「これじゃ、まるで秘書が秘書がとおんなじ。孫に会いたいのはあんただけじゃないよ」とテレビに向かって毒づいた。この手の連中を世間では「危機管理ゼロ人間」という。ともあれ、前代未聞の詐欺まがいの記者会見の模様をじっくりと御覧(ろう)じあれ。まさか、「減給○ケ月」などどいう”処分”で幕引きを図ろうなんてことはないだろうな…
《追記―2》〜機能不全、ここまで!?「Mr.PO」の終わりの予兆か!!!
「当市集団接種会場における新型コロナワクチンの12歳未満の児童への接種誤りがあったことについて、お知らせします」―。こんな記事が8月22日付の花巻市のHP上に掲載された。8月21日に実施したワクチンの優先接種で、対象が12歳以上とされているにもかかわらず、誤って11歳10か月の児童に接種したという内容。非常事態宣言下での副市長の“会食”事件はこんな形で末端までの機能不全をもたらしている。「Mr.PO」もいよいよ、断崖絶壁に追い込まれつつあるようだ。
《追記―3》〜「節度欠く副市長ら13人会食」
8月23日付岩手日報「声」欄に64歳のパートの男性が以下のような声を寄せた。関係者には胸に手を当てて読んで欲しい。「…同じ世代として思うのは子や孫に会いたくても、『我慢』という言葉に従うしかないという切ない思いです。このようなコロナ禍ではスマホの画面でお互いの姿を見ながらとりとめのない会話を交わし、どこでも買えるけど収穫した野菜、果物を宅急便に託します。こんなことでも親子の絆は確認できます。なぜ考えられなかったのでしょうか。自分は特別な人間との意識でもあるのかと疑ってしまうのです」