号外―図書館立地について、代替案…当局側が方針変更か!?いや、どうも そうではないらしい!:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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号外―図書館立地について、代替案…当局側が方針変更か!?いや、どうも そうではないらしい!
2020.10.15:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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「突然起こる事変や大事件。青く晴れわたった空に突然、雷が鳴り響くことから」―。「青天の霹靂(へきれき)」について、広辞苑はこう説明している。上田(東一)“強権”市政がいつの間にか、“霹靂”市政というもうひとつの仮面をかぶっていたことが明らかになった。「賃貸住宅付き図書館の駅前立地」という、いわゆる“上田私案”を「最善」としてきた新花巻図書館について、当局側は15日に開かれた市議会議員説明会で改めて5か所(パターンとしては7通り)を立地候補地として提示した。
このうち、旧総合花巻病院跡地など3か所が市役所に隣接した「まなび学園」(生涯学園都市会館)周辺地区で、元女学校を改修したこの施設は現在、シニアのサ−クル活動などに利用されている。当局側はこの日の説明で、この一帯に図書館を立地する場合は周辺道路の改良工事や既存の体育館の撤去などが必要となり、「オ−プンは早くて6年後の令和8年4月、場合によっては令和10年にずれ込む」という見通しを明らかにした。さらに「仮に」という前提付きで、将来、市役所庁舎をこの場所に移転した場合の見取り図も資料として示した。新市役所は5階建てが想定されており、床板面積は全体で1万5千平方メ−トルになるという具体的な数字まで挙げた。
市庁舎の移転計画についてはこれまでも複数の議員が当局側の見解をただしてきたが、「長寿命化を図りながら、現庁舎を維持したい」という答弁を繰り返し、移転・新築計画については一切、言及してこなかった。ところが、この日突然「上田イカズチの神」の雷鳴がとどろいたと思った瞬間、頭上から“市役所”が舞い降りてきたという次第である。スポ−ツ界に「フェイント」という用語がある。タイミングをはずすなど相手の意表をつく見せかけの動作や攻撃を指す。結局は他候補地の「ダメ出し」を続け、「やっぱり、駅前立地しかない」という着地点にたどり着きたいという算段がミエミエ。
当局側はこの日のうちに、議員説明会での膨大な説明資料を一挙にHPにアップしたが、このこと自体が異例のことである。さらに、市役所の”移転の件”については、取ってつけたように「あくまでも、規模感をとらえるための、土地利用方法の 一案であり、このような構想があるものではありません」と注釈しているが、逆にネガの裏側が透けて見えるようではないか。世間ではこのことを「藪(やぶ)をつついて蛇を出す」(藪蛇)という。余計なことをして状況を悪くする、しなくてもよいことをして危難に遭うことなどを意味する。そういえば、「藪から棒」という似たような言い方もあったなぁ。“ご飯論法”だけではなく、こんな奥の手もあったというわけである!?イヤハヤ、油断も隙(すき)もあったもんじゃない。
(写真は「これが最善」として、今年1月末に示された「駅前立地」の図面=JR花巻駅前のJR所有のタケダスポ−ツ店跡に建設される予定になっている)