「さっさと帰れ」発言;余話〜今度は遠野市議会で:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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「さっさと帰れ」発言;余話〜今度は遠野市議会で
2019.12.14:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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故中村哲さんの偉業に思いをはせる日々…その余韻に身を置いていた矢先、ふたたび寝首をかかれるような出来事に出くわした。「品位」を語るのに一番ふさわしい人物こそが中村さんだと思っていたが、「議会の品位とは―」という見出しの記事にはこんなことが書かれていた。12月11日付当ブログ「『さっさと帰れ』発言から『被害者はどっちだ』発言へ」と合わせ読んでいただきたい。アフガンから『遠野物語』のふるさとへ…気の休まる暇もないほどに翻弄(ほんろう)される今日この頃である。
「(12月)13日の遠野市議会本会議で、累積赤字が5千万円超に上る遠野ふるさと公社に関連し、小松正真(まさみ)氏(無所属)が市長の経営責任に言及し『失格』などとした発言を議事録から削除する一幕があった。『議会の品位』などを理由に浅沼幸雄議長が職権で削除を求めた形で、小松氏は応じたものの『自由な議論による開かれた議会に反する』と疑問を呈する。『失格』、『ごまかし』、『目くらまし』の三つの発言が削除された。地方議会に詳しい駒沢大の大山礼子教授(政治学)は『人格非難ではなく、常識的に品位を落とす発言とは考えられない。多数派と異なる論点の発言排除のために「品位」が使われてはならない』」(14日付「岩手日報」、要旨)―
元祖「(議会の)品位」論争の幕が切って下ろされたのは東日本大震災が起きた直後のこと。そして、中村さんの“喪”(も)に服さなければならない時期に相次いだ盛岡・遠野両市議会でのドタバタ劇―こうした不謹慎な面々には金輪際、「品位」などという言葉を口にしてほしくないとつくづく思う。地方議会だけではなく、永田町界隈で花見に浮かれる、わが宰相らあなたたちもだ!?河童(かっぱ)たちが泣いている。どうせのことなら、作家、太宰治のように「人間」を「失格」してほしいと思うぐらいである(10月19日付及び11月26日付当ブログ参照)。そして、ふと思い出した。
「…花巻市議会の品位を汚したものであり、議会会議規則に規定する『品位の尊重』に違反するものである。よって、地方自治法の規定により戒告する」―。ちょうど、8年前の12月2日、私は当時の議会議長によって、懲戒処分に処された。「さっさと帰れ」発言を追及する際に「白を黒と言いくるめる」、「(委員長報告の)欺瞞性」、「口裏を合わせる」などという言葉を使ったことが処分事由とされた。さらには処分の正当性を主張するため、地元紙の声欄(2011年12月13日付「岩手日報」)に投書をするなど“弁明”にやっきになった。その時の議長は現在、県議会議員にまで上り詰めている。いまの世の中、“逆立ち”して眺めるしか術(すべ)がなさそうである。
(無際限の想像力をかき立てる民話のふるさとには河童が住むと言われる川も流れている=インターネット上に公開の写真から)