●わんこそばへの思い〜その2〜:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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●わんこそばへの思い〜その2〜
2011.01.11:Copyright (C) いわて花巻のわんこそば屋さん 『かじや☆ブログ』
蕎麦は味わって美味しく頂くもの
一兵卒さん☆
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かじやでもそうですが、多くのお客様が「何杯食べられるか」を非常に楽しみに「わんこそば」を食べにいらっしゃいます。このシステムによって、自分が食べた杯数を全国の人と競争して比べることができ、お客様にとってはとても楽しいでしょうし、ランキングサイトだけでなく、個人のブログやツイッターなどで情報も発信され、、おそらくこれでわんこそば業界での東屋さんの一人勝ち状態に拍車がかかるでしょう。
実はかじやでも以前、花巻市の観光課の方から「花巻のわんこそば店でわんこそばを食べたお客様の、食べた杯数ランキングサイトを立ち上げないか」というお話がありました。
はっきりと断りました。
お客様のニーズも理解できるし、実感している。
花巻のわんこそば店、そして花巻への経済効果、集客効果も大きいと思う。
しかし私はその場で断りました。
理由は、「本来のわんこそば」を守るためです。
わんこそばは本来、大切なお客様に「美味しい湯がきたてのおそばを」「おなか一杯召し上がっていただきたい」という、「おもてなしの心」のこもったお料理です。決して「早食い・大食い」のお料理ではありません。冷めたそば、のびたそばを、おなか一杯になってもまだまだ無理やり食べさせられるようなお料理ではありません。美味しいものを、美味しく食べていただくために考え出されたお料理です。
わんこそばの本場・花巻、そしてかじやには、「本来のわんこそば」の「おもてなしの心」を守り、それをお客様や全国の皆さんに伝えていかなければいけない責任があると思います。
何杯食べられるかと大食いを煽り、競争させることで喜ぶお客様も多いですが、それを客が喜ぶからと何でもかんでもやってしまえば、商売ですから当然売り上げや効率を求めることに走り、「本来のわんこそば」の忘れてはいけない「心」を、お店側が忘れてしまうと考えています。
かじやでは、「何杯も食べる」ためにわんこそばを食べるのではなく、「美味しいから何杯も食べる」と喜んでいただけるようなわんこそばを守るため、効率は悪いですが、「湯がきたての美味しいおそばを」、「お客様の食べるペースに合わせてその都度用意し」、「給仕との会話や温かさを楽しんで」、「お客様が満足するまで」わんこそばを楽しんでいただけるよう、日々工夫と努力を重ねています。
「東家」さんは、わんこそば業界ではおそらく断トツトップの集客数を誇る名店です。これからもより一層多くのお客様に、「いわて名物わんこそば」の「おもてなしの心」を伝えていってほしいと思います。
うちも負けないように頑張ります!