繋がる、つながる、どんどん繋がる…本の”縁結び”!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

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繋がる、つながる、どんどん繋がる…本の”縁結び”!!??


 

 突然で失礼します。私は埼玉県の所沢市に在住している写真家の飯島幸永と申します。突然ですが、御著「東京湾が死んだ日」を探しています。ネットでは品切れとなってまして、増子様のお手元に在庫があるか、と思いまして失礼とは思いましたがメールしました。

 

 実は私は昭和50年代に内房を撮影してまして、変貌する風景と海を放棄し労働者として働く漁民や海苔で生計立てる生活者や埋立の様子など写真に収めていました。まだ分かりませんが、「失われた時代」(仮題)と題し写真展を考えています。今日、本千葉にある県立図書館で8冊ばかり当時の関係本を見せてもらいデータをコピーしてきました。その中に御著がありましたので是非拝読させていただき、当時の全体像を把握したいと思っています。お忙しいところ恐縮ですが、ご一報頂けましたら幸いです。突然で失礼いたしました。

 

 

 新年早々の1月10日、上掲のメールが突然、届いた。現役記者時代、私は東京湾の盛衰を『東京湾が死んだ日―ルポ 京葉臨海コンビナート開発史』(2005年9月、水曜社刊)と題して、出版した。本棚の奥を探したら、2冊出てきた、不知の方だったが、「お役に立つなら、1冊贈呈します」と返信した。折り返し「貴重の本なので、買わせてください」とのメール。私は本を郵送する際、一筆添えた。「代わりにと言ったら、失礼になりますが、私たちはいま、宮沢賢治をメーンにした新図書館建設の署名運動をしています。よろしかったら、ご協力を…」

 

 「昨日御著を拝受いたしました。早々にご親切なご配慮に心より感謝申し上げます。大変参考になります。ありがとうございました。同封されていた署名運動に是非ご協力させていただきます。僭越ですが、友人にも声かけてみようと思いますので少し時間をください。後日拙著でございますが、小生の写真集を出版社より送らせていただきます。ご笑覧下さい」―。飯島さんから5日後にこんな返信が寄せられた。そして、3日後の18日、ズシリと重い写真集が宅配便で届いた。

 

 『寒流―飯島幸永写真集 津軽のおんな/越後・雪下有情』(2012年10月、彩流社刊)―。飯島さんは帯にこう記していた。「二つの雪国で、私が目の当りにし、かつ体感した世界は、紛れもなく風土を生き抜く人々の、渾身の姿である。人々があらわす喜怒哀楽は、支え合って生きるための、崇高な郷土愛と家族愛であり、幾世代へと続く、人の絆ではなかろうか」―。私は「津軽の方言詩人、高木恭三さん(故人)の詩と重ね合わせながら、拝見させていただきます」とお礼の返信をした。わずか、1週間余りで繋がった「絆」(きずな)の妙に胸が熱くなった。

 

 実は飯島さんから最初の連絡があったその日、もう一人の珍客がひょっこりと現れた。『炭坑美人―闇を灯す女たち』(築地書館刊)と題する写真集を出している写真家の田島雅巳さんで、20数年ぶりの再会だった。彼はいま、福島原発の放射能被ばくを受けた阿武隈山ろくで、うるしの木の植樹プロジェクトを続けている。「おれが死んでも、木は生き続ける。署名はもちろん、OK」と言い残して、また被ばく地に戻っていった。まるで、申し合わせたような二つの邂逅(かいこう)に私はかすかな「希望」の光を見たような気がした。

 

 それにしても、縁(えにし)って、本当に不思議!?繋がる、つながる、どんどん繋がる。離れても離れても、どんどん繋がる……

 

 

 

(写真は飯島さんから送られてきた写真集『寒流』)

 

 

 

 

 

<署名延長のお知らせ>

 

 

 新花巻図書館の旧病院跡地への立地を求める署名運動は全国の皆さまのご協力により、4,730筆という予想以上の賛同をいただくことができました。支援者の一人として、感謝申し上げます。行政側の動向が不透明な中、主催団体の「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(代表 瀧成子)は引き続き、全国規模の署名運動を続けることにしました。締め切りは2024(令和6)年1月末必着。送付先は:〒025−0084岩手県花巻市桜町2丁目187−1署名実行委員会宛て。問い合わせ先は:080−1883−7656(向小路まちライブラリー、四戸)、0198―22−7291(おいものせなか)

 

  署名用紙のダウンロードは、こちらから。 「全国署名を全国に広げます!〜これまでの経過説明」はこちらから。署名実行委員会の活動報告などは「おいものブログ」(新田文子さん)の以下のURLからどうぞ。

 

 https://oimonosenaka.com/

 

 

 

 


2024.01.19:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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