●エッフェル●騒動劇:第2幕…今度の舞台は米国・ダラス〜「食の安全」もそっちのけ、一方で「ガザ」の即時停戦の訴え!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
●エッフェル●騒動劇:第2幕…今度の舞台は米国・ダラス〜「食の安全」もそっちのけ、一方で「ガザ」の即時停戦の訴え!!??


 

 「ハイッ、ポ−ズ」―。冒頭に掲げた写真を見たとたん、国政を揺るがした自民党女性局の面々による例の“エッフェル”騒動劇がまぶたに重なった。先月26日から本日11月1日まで5泊7日の日程で、米国・ホットスプリングス市との姉妹都市提携30周年を祝う花巻市民訪問団が派遣されたが、その一員の佐藤勝教育長が帰国前日の30日、ダラス郊外の遊園地を訪れた際のポ−ズ写真である。

 

 訪米を前にした10月19日、直属の部下である市教委の男性主事(24)が10代の女性に対してみだらな行為をしたとして「県青少年環境条例」違反の疑いで逮捕されるという前代未聞の事件が起きた。5日後の24日に開かれた記者会見で佐藤教育長は神妙な表情でこう陳謝した。「社会人としてはもちろんのことでありますが、公務員として市民の皆様の信頼を損なう事態となりましたことに深く反省し、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」(11月1日付HPに掲載)。ダラスでいとも楽し気に写真に収まったのはその”舌の根“も乾かない30日。「公務員として…」という言葉のなんと空々しいことか。

 

 “エッフェル”女子と言えば、この人を忘れてはなるまい。参議院議員の広瀬めぐみさん(57)である。先の知事選で現職の対抗馬として出馬した女性候補はこの人のスキャンダルでかなりの票を失ったと噂されている。その話題の主が今度は選挙戦の余韻が冷めやらない酷暑の夏、花巻祭りの風流山車パレ−ドの先導役として現れ、市民をびっくりさせた。「同じ穴のムジナ」とはこのことを指すのであろう。ちなみに、今年の流行語大賞には「エッフェル姉さん」も堂々とノミネートされている。

 

 さて、自民党女性局の局長はさすがにその責任を取る形で辞任に追い込まれたが、我が方の教育現場のトップはいかに!?部下が逮捕・拘留中の今回のホ市訪問は「市民の皆様の信頼を損なう」事態ではないというのだろうか。しかも、この嬉しそうなエッフェル・ポーズ…その市民の間からは「もはや道義上の問題だ」と手厳しい声も出ている。

 

 

 一方、この不祥事の3日前の10月16日には市内の中学校の給食にカエルの死骸が混入するという事故が発生し、佐藤教育長は同じ記者会見で「今後、納入業者に再発防止に向けた改善策を早急に実施していただき、保健所の助言を仰いだ上で問題ない場合は提供を再開したいと考えている」と話している。今回のダラス観光はまだ改善策がきちんと示されない中での“公務”だった。「イ−ハト−ブはなまき」の危機管理は完全に崩壊しつつある。もう何をかいわんや、である。なお、パン食に切り替えていた給食は6日から元の米飯提供に戻る。

 

 

 

 

(写真は水牛の彫像の前でにこやかにポ−ズをとる佐藤教育長=「花巻・ホットスプリングス交流プログラム」のFBから)

 

 

 

 

《追記ー1》〜「楽しそうですね」

 

 フェイスブックを名乗る人から以下のようなコメントが届いた。物価高に悩む一般市民にとって、今回のアゴアシ付き(一人当たりの出張手当は約50万円)の”大名行列”は到底、看過できるものではあるまい。私自身、気の遠くなるようなこの感覚のズレにはため息が出るばかりである。

 

 「楽しそうですね。興味を持ったのでくだんのフェイスブックを見てみました。上田市長も楽しそうに写っていますね。事件を起こした職員を採用したのは教育委員会ではなくて市だと思うのですが、これまたのんきですね」

 

 

《追記―2》〜「殺すな!ガザの停戦を」、イ−ハト−ブの地からも連帯のメッセ−ジを!!

 

 市議選出馬の背中を押してくれた畏友のルポライタ−鎌田慧さん(『叛逆老人は死なず』の著者)が「殺すな、ガザ地区停戦緊急行動」を呼びかけ、こう書いている。「遠く離れたアジアからの、かぼそい少数の声であっても、国際的にはつながっている」(10月31日付「東京新聞」本音のコラム)。世界全体の平和と幸せを願った宮沢賢治のふるさと「イ−ハト−ブ」の地からも連帯のメッセージを届けよう。

 

 緊急行動は11月4日午後2時から、東京のイスラエル大使館前で。ほかの呼びかけ人は雨宮処凛、上野千鶴子、落合恵子、神田香織、佐高信、田中優子、永田浩三、前川喜平の各氏

 

 

《追記―3》〜いますぐ、停戦を!!??

 

 上記の呼びかけをした鎌田慧さんらの緊急行動の模様がNHKのオンラインニュ−スで報じられた。「子どもを含めてたくさんの人が亡くなっている状況を見て、何もしないわけにはいかない」と鎌田さんらは即時停戦を訴えた。詳しくは以下のアドレスから。

 

都内のイスラエル大使館周辺で文化人らが停戦を求め抗議活動 | NHK | 東京都

 

https://twitter.com/kandakaori/status/1720982872075714821/photo/1

 

 

《追記―4》〜嘲笑するレイシストと「雨ニモマケズ」

 

 公開されているある市民ブログ(2日付「浜名史学」)に以下のような文章が掲載された。その賢治のふるさとでも“弱者”に寄り添うどころか、そんな「嘲笑」があちこちに充満している。たとえば、少しでも不正義や不条理に抗おうとする当ブログに対しても…

 

 

 面白いことがあれば、人は笑う。笑いは人生を楽しくする。しかし現在の社会には単なる笑いではなく、「嘲笑」、あざけり笑うことがしばしば見られる。自民党の政治家である杉田某がその代表的な人物である。彼女は、右翼的な自民党権力を背後にして、それに守られながら、差別されている人びとを嘲笑する。こういう輩が誕生する前は、少なくとも差別されている事象があれば同情し、抑圧されている人たちがあれば少なくとも慰めに行ってがんばってくださいといい…

 

 宮沢賢治の「雨にも負けず」の「東ニ病気ノコドモアレバ/行ッテ看病シテヤリ/西ニツカレタ母アレバ/行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ/南ニ死ニサウナ人アレバ/行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ/北ニケンクヮヤソショウガアレバ/ツマラナイカラヤメロトイヒ…」

 

 これこそが、人間の営みであったのではないか。しかし今、困っている人びとをあざけることが日本だけではなく、世界各地で見られる。人間も劣化したということなのかもしれない。

 

 

 

《追記ー5》〜「イ−ハト−ブ(まるごと賢治)図書館」の実現へ向けて!!??病院跡地への立地を求めて、署名運動がスタート

 

 花巻市内でフェアトレ−ド店を経営する新田文子さんが主宰する「暮らしと政治の勉強会」など三つの市民団体が、宮沢賢治ゆかりの地「イ−ハト−ブ」にふさわしい“夢の図書館”を目指した全国規模の署名運動を展開中。署名用紙などは以下からラウンロードを。11月23日必着。

 

★新花巻図書館は病院跡地に!の全国署名を10月1日スタートします。署名用紙のダウンロードはこちらから。集まった署名は11月23日必着でお願いします。
「全国署名を全国に広げます!〜これまでの経過説明」はこちらから。おいものブログのカテゴリ−「イ−ハト−ブ図書館をつくる会」は「夢の新花巻図書館を目指して」に変更しました。署名実行委員会の活動も報告していきます。新田さんのURLは以下から

 

 https://oimonosenaka.com/

 

 

 

 

 

 

 


2023.11.01:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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