「ハラスメント」問題が市議会へ…メンタル疾患の休職者が急増!?:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

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「ハラスメント」問題が市議会へ…メンタル疾患の休職者が急増!?


 

 「病気休職者の実態はどうなっているか。職員の間でメンタル面の疾患が増えているというが、事実か」(若柳良明議員=平和環境社民クラブ)、「庁内におけるハラスメントの実態とその防止策についての対応は?」(照井明子議員=日本共産党花巻市議団)―。花巻市議会3月定例会の一般質問2日目の4日、職場内の労働環境やパワハラの動向を問いただす異例の質問が相次いだ。地方議会の一般質問は通常「行政の一般事務」に限定されるケ−スが多いが、花巻市の庁舎内でいま一体、何が起きているのか…

 

 上田東一市長の答弁によると、病気休職者の推移は平成30年度が延べ120人でうち、メンタル疾患による休職が19人。令和元年1月末現在では延べ数が81人に減ったのに対し、逆にメンタル疾患が原因で休職に追い込まれた職員が28人に急増している事実が明らかになった。また、職員の退職状況について、今年3月末の該当者40人のうち、定期退職以外の早期や自己都合による退職が半数以上の22人にのぼることが判明した。一方、「内部通報制度」を経由したパワハラやセクハラなどの通報件数が過去3年間で9件あったことも明るみに出た。これについて、補足説明した市村律・総合政策部長は「仕事量の増加や内容の複雑化による心身の負担増などが考えられるが、個人的な家庭の事情もあり、どんな職場でも誰にでも起こり得る状況だ」と話した。

 

 照井議員はパワハラが原因とみられる他自治体の職員の自殺の事例を取り上げ、「良好な職場環境を作り上げることこそが最も大切だ。その意味で行政トップや管理職にはそうした環境を整えるための“配慮義務”が求められる。市長にはその自覚はあるか」とただした。これに対し、上田市長は「義務とまでは言えないと思う。配慮はしているつもりだが、十分かどうかは…。十分でないところもあると思う」と答えた。

 

 私の手元にある筋から送られてきた一通の封書がある。上田市長のパワハラを痛烈に批判する差出人不明の、いわゆる“怪文書”である。新聞記者の端くれだったから、怪文書をそのまま記事化することは厳に慎まなければならない。しかし、一方でその内容が一般質問の質疑応答と酷似していることにびっくりさせられた。ふだん、饒舌(じょうぜつ)なこの人が一瞬、口ごもったのも珍しい光景だった。複数の市職員やOBに内容の信憑生(しんぴょうせい)を確認したうえで、その要旨(原文のまま)を参考までに以下に転載する。私にとって、この文章は現場からの悲痛な「SOS」発信に思えてならないのである。

 

 

 

 

 このまま花巻市政が停滞するのは見過ごすことはできませんでしたので、現状について、上司や先輩方から聞いたこと、同僚と話したことをまとめて、報告いたします。極力自分の気持ちを抑え、客観的な事実に基づいたものとしておりますが、お知り合いの職員に確認していただけば間違いがないことを確認できるかと思います。また、職員の気持ちが暗くなっており、多くの職員が市役所や、市政の未来を不安視しています。さらに多忙による残業が多くなっており、私の周りでも体調不良を起こしたり、帰りが遅いことから家族関係が悪化の一因なったり、交通事故が発生しています。

 

《パワハラ》〜単なる気分屋か

 

 その日の気分によることが大きいかもしれませんが、職員への理不尽で度を越した叱責が多く、市職員は疲弊しております。市長は「(公務員は)うそをつく」「ごまかす」「何もしない」等の理由から信用できないと公言しており、その考えが根底にあることから、様々な場面で、例えば市政懇談会で市民の方がいる前で部長を叱責したり、議会においても職員の遅滞が原因で、業務が進捗しないと答弁します。「使えね―」「うそをつくな」「ごまかすな」「市職員にまともなのはいねえな」などなど。朝早く市長決済のため出勤し、または総合支所から出向いて待っていても、そんな苦労はわからないから、(説明を聞かず)数秒で「見直してまた来い」と怒鳴り、追い返します。

 

 花巻市は新聞に掲載されるような不祥事が多いですが、市役所全体が、風通しのいい職場ではないので、不祥事を隠ぺいする体質に変わってきているように感じます。パワハラする人は、自分がパワハラしていることがわからないという、典型的な方です。おかげさまでパワハラによる休職者が増えており、また、将来の部課長になるべき逸材が、早期退職しています。多くの職員は、自分の身を守るために、市長室に行く場合は、ICレコ−ダ−で録音しています。

 

《朝令暮改状態》〜物忘れか?

 

 事業がうまくいけば、「俺の言ったとおりだろ」と言い、うまくいかなければ、「なんで説明しないのか(説明はしたのに)」、「俺の言ったとおりにやれ(言ったとおりにしたのに)」と言っています。私も経験しましたが、自然体で、やる気のある職員のやる気をへし折るのが得意です。

 

 副市長、部課長は文句を言いながら、市長の指示で、業務指示は二転三転し、部下はさらに右往左往し、疲弊、疲労困憊状態です。私も数年前に市長に叱責され、それを副市長、部長や課長がいながらも、フォロ−がなく、ただ叱責されました。自分が失敗したならともかく、市長の指示どおりにしたのですが、結局市長の考えが変わっていただけです。私もそのようなことがあり、毎日が不安で、不眠になり、市長協議の朝には出社拒否したいが無理して出勤しましたが、でも結局うまくいかず、うつの状態になり、自殺も考えたこともありました。

 

 有能な職員が休職したり、退職している状況であり、職員全体が自分の仕事以外の面倒なことはやらない雰囲気となっています。北上市職員は優秀だと話をしていますが、花巻市職員も優秀だと思いますが、こんな職場風土では、いい仕事はできません。職員に会えば、早く異動したい、辞めるかなどと話をしており、正常ではないです。

 

 

 

(写真は照井議員の質問に答える上田市長=3月4日午後、花巻市議会議場で。インタ−ネット中継の画面から)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2020.03.04:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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