上杉文華館 「 12代藩主上杉斉憲 」:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
置賜文化フォーラム |
上杉文華館 「 12代藩主上杉斉憲 」
2015.06.25:Copyright (C) 伝国の杜 情報BLOG
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「上杉文華館」の7月の展示をご紹介します。
当館常設展室内では国宝上杉家文書を常時見ることができる上杉文華館がございます。
今年度のテーマは「 国宝『上杉家文書』に見る幕末の米沢藩」です。
上杉家文書のうち幕末期のものは未だ活字化されていないものも多く、初公開の資料もご紹介いたします。
平成27年度、全12シリーズの第4弾は…
「12代藩主上杉斉憲」
【展示期間】:平成27年6月25日(木)〜7月21日(火)
天保10年(1839)2月2日、11代藩主上杉斉定が急病により死去します。これにより、同年4月3日、斉憲は数え20歳にして米沢藩第12代藩主となりました。その後は半年以上にわたり、江戸での藩主就任とその後の米沢入り(初入部)、家臣や関係者の御目見得と贈答といった儀礼が行われました。
斉憲はこの後、明治元年(1868)の戊辰戦争での敗戦により明治政府から隠居を命じられるまで、まさに幕末動乱のほとんどの期間、藩主を務めたのです。
大事なことだから、直接言葉で伝えます
国宝「上杉家文書」 上杉斉憲手控
(天保10年・1839 8月24日)
法量: 15.8×156.2
所蔵: 米沢市上杉博物館
〔解説〕
第12代藩主・上杉斉憲が、侍頭・三手組の頭に対し、配下への文武奨励を伝えた文書です。
この文書で斉憲は、若年(20歳)で藩主となったので不安であり、先代以来の方針に従うとはいえ、重臣たちの補佐を期待する、と述べています。さらに文武(学問と武芸)は国を治める基礎だが、近年とりわけ武芸が衰えているので、それぞれの支配下の者たちに武芸を奨励するよう伝えました。
斉憲の時代には、開国を求める西洋列強の圧力や幕末の混乱が高まるなか、武芸の振興、そして実際に戦闘を遂行する能力の充実が、現実的な政治課題となっていきました。
◆コレクショントーク
平成27年6月28日(日)14:00〜
担当:当館学芸員 佐藤 正三郎
場所:常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
次回、平成27年度予定
上杉文華館 《 国宝上杉家文書にみる幕末の米沢藩 》
「軍制改革」
【展示期間】:平成27年7月23日(木)〜8月25日(火)
◆コレクショントーク 平成27年7月26日(日)14:00〜
.。o○.。o○ お問い合わせ 米沢市上杉博物館 0238−26−8001まで .。o○.。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。