八乙女八幡神社「八乙女の舞」練習風景の取材【白鷹町】荒砥地区公民館:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
置賜文化フォーラム |
八乙女八幡神社「八乙女の舞」練習風景の取材【白鷹町】荒砥地区公民館
2013.07.16:Copyright (C) 置賜文化フォーラム
▼この記事へのコメントはこちら
|
ゲストさんようこそ
合計 63人
■記事数
公開 2,397件
限定公開 0件 合計 2,397件 ■アクセス数
今日 6,868件
昨日 3,123件 合計 11,378,182件 |
白鷹町の八乙女八幡神社の例大祭(8月15日、16日)で披露される「八乙女の舞」の練習風景の取材に行って参りました。
「八乙女の舞」は、約20年以上大切に受け継がれてきた荒砥地区の地域伝統文化です。
平成2年に荒砥町誕生100周年記念として、八乙女の舞保存会が発足され、荒砥小学校5、6年生の女子児童がその伝統を受け継いできました。
現在、八乙女の舞保存会にかわって、昨年度より荒砥地区公民館事業として引き継がれております。
その歴史は、寛治元年(1087年)頃建立された八乙女八幡神社にて、源義家が東征の時、八人の乙女に舞をさせ戦勝を祈願したと言い伝えられています。
八乙女八幡神社は、置賜さくら回廊の記事内の「八乙女種まきザクラ」としてもご紹介しておりますので、ご覧ください。
今年は荒砥小学校から小学校5年生が5名、小学校6年生が2名、計7名が参加されています。
昨年は、5年生が2名、6年生が2名と、計4名の参加だったそうです。
例大祭の舞の奉納まで全部で約10回程度の練習を重ね、取材に伺った日は5回目の練習日でした。
ご指導者は、手ノ子鎮座 手ノ子八幡神社禰宜の新野早苗さんです。
新野先生は、平成9年より八乙女の舞のご指導をされております。
平成2年より始まった八乙女の舞は、当初は「日本舞踊」として舞われておりました。
平成9年からは、現在の舞である神社本庁の「豊栄の舞」を「八乙女の舞」として奉納しています。
八乙女八幡神社の名前にちなみ、乙女舞でもある「豊栄の舞」を舞われているのです。
手には榊(さかき)を持って舞います。
7名で舞い、舞の動きのなかで途中で交わり、ひとりひとりの立ち位置が違ってくる場面もあります。
その距離感や舞が綺麗に見える絶妙なバランス加減を練習で習得していきます。
5回目の練習を訪問させて頂きましたが、みなさんひとりひとり、舞はとても綺麗でお上手でした。
5回目でこの完成度ですから、当日の舞の奉納がとても楽しみです。
また、子ども達が一生懸命に練習に励んでいる姿はとても輝いていました。
本番の例大祭では、千早の衣装を着て、とても優雅に綺麗に舞っている様子が浮かんできます。
練習終わりに参加されている小学6年生の女の子2名にインタビューさせて頂きました。
―なぜ「八乙女の舞」に参加しようと思ったのですか?
お姉ちゃんが「八乙女の舞」を習っていて、舞を見てとても綺麗だなと思ったので、自分もやってみたいと思い、参加しました。
また、お友達も誘って一緒に参加しました。
―舞に参加し、練習を重ねていく上での感想はございますか?
舞は楽しいです。先生はとても優しく、練習では私たちは舞を覚えるのが早いと言われます。
―今年から初めて参加する小学5年生の下級生にも教えているとのことですが、大変だと感じたことはありますか?また、教えてみていかがですか?
下級生に教える上で大変だと思ったことは特にないですが、
5年生の練習を見ていると、足の動きが反対になることがあり、そういう場面では、(5年生は)苦労していたと思います。
―ありがとうございました。
練習後に取材にご協力していただいたおふたりに感謝しています。
おふたりとも笑顔が素敵でとても可愛かったです。
【白鷹町】八乙女八幡神社の例大祭「八乙女の舞」
日時:平成25年8月15日(木)、8月16日(金)
詳細:8月15日(木) ポケットパーク広場で「八乙女の舞」披露
場所:ポケットパーク広場(白鷹町 荒砥地区公民館すぐ)
時間:午後7時頃〜
※商店街のイベントの一環なので八乙女の舞披露は午後8時からになります。
詳細:8月16日(金) 八乙女八幡神社内で「八乙女の舞」奉納
場所:八乙女八幡神社(白鷹町)
時間:午前10時〜
※獅子舞、子獅子舞も同時披露
お問い合わせ:荒砥地区公民館 電話:(0238)85-0260
実際に訪れてみて、八乙女の舞を守るために、積極的に舞へ参加する女子生徒の姿がそこにはありました。
八乙女の舞は、荒砥地区になくてはならない大切な伝統のひとつですが、近年メンバーが足りない状況で頑張っておられ、参加生徒はもちろんのこと、八乙女の舞を守っていきたいご指導者や守る方々の思いがあります。
八乙女の舞を後世まで伝えるべく、地域を挙げての後押しが必要となります。
由緒ある八乙女の舞に参加する子ども達にとって、このすばらしい体験と思い出が、大人になったらきっと宝物になることでしょう。
子ども達が舞う八乙女の舞に多くのみなさまがお越しくださいますように。
本番の八乙女の舞の様子もお伝えしたいと思います。
置賜文化フォーラム編集員の文化リスがお送りしました。
○取材日 平成25年7月12日(金)
○取材ご協力 ご指導者 新野 早苗さん(手ノ子鎮座 手ノ子八幡神社禰宜)
白鷹町立荒砥小学校(鈴木 雄次校長)
荒砥地区公民館(白鷹町)
八乙女八幡神社(白鷹町)