ホテル音羽屋【米沢市】国の登録有形文化財:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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ホテル音羽屋【米沢市】国の登録有形文化財
2012.08.10:Copyright (C) ☆置賜文化フォーラム☆
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置賜文化フォーラムの編集員「うさぎ妃」です。
今回は、米沢駅前にあって歴史的雰囲気をかもしだすホテル音羽屋さんにおじゃましてきました。
昭和初期の雰囲気が残る建物がとても気になります。
国の登録有形文化財となっているので、皆さんへご紹介しますね。
ホテル音羽屋さんは、明治30年創業の老舗旅館であり、
登録された建物は、昭和12年建築のもので、
平成9年5月7日に、登録有形文化財として国に登録されています。
玄関入ってすぐのガラスの引き戸と大時計
玄関から2階への階段
平成17年までは個人の所有物だったそうですが、
維持管理の問題もあり、現在は、㈱米沢自動車学校が所有しているそうです。
この古い建物には客間が6部屋あります。
2階のメインの客間
貝であしらった茶だんすが置かれている
今は、隣には新しい近代的な新館が併設されていますが、
あえてこの古い部屋の予約をするお客様がいるというのも納得です。
近代的で便利な建物も素晴らしいですが、
ここには、歴史を刻んだ建物でしか味わえないものがあります。
3階廊下の窓
国の登録有形文化財ということで、宿泊はちょっとお高目かな?と思っていましたが、
ビジネスホテル並みにリーズナブルな宿泊価格で提供しているそうなので、
歴史を味わうにはいいかも。
支配人の梶原様にホテル音羽屋のご自慢は何ですか?とお聞きしてみました。
古い建物には、骨董品も残っていて、自慢は以下の2点だということです。
東海道五十三次広重六双屏風
勝海舟直筆の書「音羽屋」
勝海舟の直筆の書は2階に常に飾っておられ、
東海道五十三次広重六双屏風は、傷まないように常にはしまっていて、
希望のお客様には、出して見せて頂けます。
登録有形文化財は、年月がたっているものがほとんどで、
やはり維持管理が大変だとおっしゃっていました。
3.11の東日本大震災の時には、瓦屋根が落ち、
屋根てっぺんの「しゃちほこ」も1体落下して壊れてしまい
修理が大変だったそうです。
それでも、文化財を守るために修復して、"古さの美"を保っておられました。
今は、㈱米沢自動車学校が所有しているので、
都会から自動車免許を取るために来る学生たちが、
合宿所として、多く利用しているそうです。
遠くから来た若い人たちが、この合宿所で歴史を感じ、
文化財への興味をさらに深めてくれるといいなと思う「うさぎ妃」でした。
ホテル音羽屋さん、取材にご協力いただきありがとうございました。