瓜割石庭公園をご紹介【高畠町】:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
置賜文化フォーラム |
▼この記事へのコメントはこちら
|
ゲストさんようこそ
合計 63人
■記事数
公開 2,398件
限定公開 0件 合計 2,398件 ■アクセス数
今日 1,251件
昨日 1,516件 合計 11,394,213件 |
置賜文化フォーラム |
▼この記事へのコメントはこちら
|
ゲストさんようこそ
合計 63人
■記事数
公開 2,398件
限定公開 0件 合計 2,398件 ■アクセス数
今日 1,251件
昨日 1,516件 合計 11,394,213件 |
高畠町の「瓜割石庭公園」へ訪れる機会がありました。
場所は、高畠町安久津地内にあります。
高畠石の石切場を公園として整備したところで、珍らしい石切場の風情が残っています。
正式名称は「高畠石 採石場 瓜割石庭公園(うりわりせきていこうえん)」です。
高畠石の採石場で、「石切り場の清水に瓜を冷やしたところ瓜が割れたということでこの名がついた」といわれています。
人工的に整備された公園ではありますが、不思議な場所でしたのでご紹介します。
はじめの四角い穴の中には、行き止まりの空間が広がっており、照明の施設がありコンサート会場などに利用することも可能なようです。
もう一つ小さな穴があり、人間が通れる大きさのトンネルで、そこをくぐると岩の壁に囲まれた30m四方程度の不思議な空間が現れます。
こちらは高畠石の採石場として、現在も作業を行っている場所らしく、岩の山が垂直に削られている光景が目に飛び込んできます。
人工的に削られた石切場の風景が残っていて、その景色は圧倒されます。
高畠石(たかはたいし)とは、山形県東置賜郡高畠町の名産である石材です。
大谷石、秋保石などと同じく火山の噴火で噴出した火山灰の堆積でできた石で、無数の気泡があります。
7世紀末頃から、高畠町の各地に残る横穴式石室で既に使われており、江戸時代には家の土台や墓石などとして広く使われるようになりました。
本格的な採石が始められたのは大正時代になってからで、最盛期は1954年(昭和29年)頃とされています。
現在でも、天然石材の持つ暖かさや質感が好まれて様々な用途に用いられているそうです。
高畠石は、石切場の名前を付けて細分化されて呼ばれています。
瓜割石、羽山石、高安石、味噌根石、大笹生石、西沢石、海上石、細越石、沢福楽(さんぶくら)石などがあります。
廃止になった山形交通高畠線の高畠駅(現存するJR奥羽本線の高畠駅とは異なる)には、瓜割石を使って建てられた駅舎があり、今も保存されています。
瓜割石庭公園の近くの「まほろば古の里歴史公園」です。
高畠町のこの辺りは、自然豊かで素敵な景色が広がっています。
5月12日に撮影したのですが、ちょうどその日は快晴で、日の入り直後、月と木星がランデブーしていました。西の空の低いところに、ひときわ明るい木星が、その下に細い月(三日月)が見えました。
これはシャッターチャンス!と思い、シャッターを切ります。
そろそろ天の川と夏の星座がきらめく頃。
田んぼにも水がはられ、ビッキも鳴き出し、夏の匂いがします。
置賜文化フォーラム編集員「文化リス」がお送りしました。
© 置賜文化フォーラム All Rights Reserved.