映画「ヲ乃ガワ」完成試写会【米沢市】伝国の杜・置賜文化ホール:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)

置賜文化フォーラム
映画「ヲ乃ガワ」完成試写会【米沢市】伝国の杜・置賜文化ホール






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置賜文化フォーラム編集員の「文化リス」です。


米沢市小野川温泉の若者や地域住民がスタッフやエキストラとして製作に参加した
SF映画「ヲ乃ガワ」の完成披露試写会が6日(土)、7日(日)の両日、米沢市の伝国の杜・置賜文化ホールで開かれました。



置賜文化フォーラムでは「置賜の宝」記事として、以前にもこちらのSF映画「ヲ乃ガワ」を取り上げています。
映画の撮影に至るまで「小野川温泉のまちづくり」として様々な視点でお伝えしております。
ぜひこの機会にこちらも併せてご覧いただけると幸いです。

「置賜の宝」: 小野川温泉のまちづくり




試写会は2日間で計4回開催され、初回は上映を待ちわびた市民ら約400人が鑑賞に訪れました。
この2日間の上映で合計で1,250人を超える方々が鑑賞に訪れました。


文化リスは、6日(土)の2回目上映18:00の回の取材に行ってきました。




映画「ヲ乃ガワ」は、米沢市の小野川温泉地域の若者を中心に4年の歳月を費やして製作された温泉ご当地映画です。
監督の山口ヒロキ監督は、独特の感性で世界の映画祭から高い評価を得ている劇場用作品「グシャノビンヅメ」を制作し、数多くの海外映画祭でも高い評価を得ています。


撮影は昨年7月にクランクインし、約2週間の集中的な撮影となりました。
ほぼ米沢周辺で行なわれ、学生やボランティアら多くの地域住民がセットや小道具作りに参加しました。
温泉シーンはもちろんのこと、衣装に米沢織を用いたり、セリフに米沢弁を取り入れたりと地域色を出しています。


東日本大震災の影響でラストシーンの脚本の練り直しもあり、一時は製作が滞りましたが、企画開始から4年がかりのお披露目となりました。
上映開始のギリギリまで編集作業をされたそうで、凝りに凝った作品となりました。


舞台は1000年後の小野川温泉。
壮大でオリジナリティ溢れるSF物語が創り上げられ、「映画づくりで、人づくり、まちづくり」を合言葉に小野川の地域活性化を目標に、映画を通じて米沢を、東北を盛り上げます。









映画上映前の司会として、会場を盛り上げてくださったのは、
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の猫デココの安友健二さんと、
映画「ヲ乃ガワ」プロデューサーの小野島重幸さんです。


猫デココの安友健二さんは、米沢のラジオ番組「FM NCV おきたまGO!」にて、毎週水曜日20:00〜より放送の『生ネコバニーのラヂオ』のパーソナリティを出演キャストの阿部恍沙穂さんとご一緒に担当されています。


お二方の司会進行により、いよいよ映画上映が開始されました。





<作品ストーリー>


2033年に起きた「大崩壊」と呼ばれる地球規模の天変地異に襲われた人類。
1000年後、わずかに生き残った人類は地上に残っていた文明を寄せ集め、
小規模な国家を形成して生活していた。
現在の山形県米沢市小野川温泉につくられた国家。
その国の名は、「ヲ乃ガワ」と呼ばれていた。


考古学者「月山ヲノガ」が、旧世界の遺跡から発掘した携帯電話に保存されていた画像の復元を基に、
「真実を知りたい」探究心に突き動かされ、仲間を次々に失いながらも、国家「ヲ乃ガワ」の秘密に迫っていく。


ヲ乃ガワ国王とは何者なのか?大崩壊とは何なのか?
世界の常識を覆す驚愕の真実が明かされる ―


※あらすじを掲載させて頂いております。




映画上映後は、出演キャストによる舞台挨拶&トークショーが行われました。








映画上映が終わり、鑑賞に訪れた会場のみなさんは、出演キャストのご登場を今か今かと待ち遠しくされておりました。
出演キャストの皆さまがご登壇された際は、沢山の拍手が会場に響き渡りました。
ステージが一気に華やかさに包まれました。




写真では載せきれなかったトークショーでのお話を一部ではございますが、掲載したいと思います。

特に会場が盛り上がった「クーラー戦争」のお話から。









出演キャストの阿知尚康さんと税所伊久磨さん。



夏場の映画撮影中、小野川温泉内の旅館にて同部屋だったそうです。
撮影を終えて就寝する際、阿知尚康さんは、クーラーをつけないと寝れないタイプ。
当然、夏は暑いのでクーラーの温度を18度にして寝ていたら、税所伊久磨さんに寒いと言われたそうです。
税所伊久磨さんは、夏場でもクーラーを切らないと寝れないタイプだそうで、
部屋では、お互いに同じ部屋で大変だったとおっしゃっていました。
当然、喧嘩が勃発しそうになったと、笑い話に変えながらも、
「クーラー戦争」の撮影秘話をお話してくださいました。

※最初に記事で名前の表記の間違いがありました。
 修正いたしました。大変ご迷惑をお掛け致しました。お詫びいたします。



ナオミさんは、劇中のセリフにも登場した米沢弁を話され、会場を盛り上げておりました。
「あぱとぱすんな」という方言について、
長いこと置賜に住んでいる文化リスもこの方言だけはわかりませんでした(笑)
のちに調べたところ、「慌てるな」という意味でした。
米沢弁の「おしょうしな」は、「ありがとう」。
「ごしゃがれる」は、「怒られる」という意味です。
こちらは馴染み深い方言ですね。


ここで、文化リス的におすすめの置賜弁を。
「どだなだず」です。
せーのっ、「どだなだず〜!」



漆崎敬介さんは、主演の前田希美さんのことが大変お気に入りで、
前田希美さんから「可愛い」と言われ、嬉しさのあまり絶句されており、とても喜んでおられました。



撮影場所に小野川温泉露天風呂「小町の湯」が使われていたりと、親しみのある風景が沢山登場しました。
劇中では、主演のお二方が入浴されていましたよ。
「小町の湯」は大自然の中にあり、岩風呂で気軽に立ち寄れるとても良い温泉なのでぜひみなさん訪れてみてください。



とても盛り沢山の、笑いありの楽しい舞台挨拶&トークショーとなりました。









会場の伝国の杜には、映画で使用された車が展示されていました。
実際に出演キャストの皆様も乗車されていましたし、映画に出てきたものを間近で見れると感激します。


劇中では、重大な役割を担っていたこちらの車、その名も「弔車(とむらいしゃ)」


「弔車」の制作は大道具の白石晃一さんを筆頭に、美術アシスタントの鈴木淳平さん、
ボランティアスタッフの木次さん、ほか、多くの方々の協力によって制作されました。

また、小国町の"元stadioこぐま"の鈴木さんは、昨年の置賜文化フォーラム主催の「三月の画廊」にも出展されています。
ボランティアスタッフの木次さんは、置賜地区で有名な木工作家さんです。

こちらの「弔車」、細部まで凝っていて素敵な車でした。
独特の雰囲気を醸し出しているデザインがすごく好きです。









映画上映後は、観客から「とても良かった。面白かった。」とのお声が沢山ありました。


映画「ヲ乃ガワ」は、米沢での試写会後は、カナダで開かれる海外の国際映画祭に出品されます。
その後、日本での公開を予定し、日本国内での劇場公開は今秋以降になる予定です。
全国公開の際は、地元のみなさんはもちろんのこと、全国のみなさんにご覧になって欲しいと思います。
文化リスの感想を一言で表すとすっごく面白かったです!
もう一回観たくて仕方ないので全国公開が今から楽しみです。


また、小野川温泉での風景も全国上映の際に再確認していただければ、映画の見方の楽しみも増えると思います。




そしてそして、映画のロケ地となった小野川温泉。
小野川温泉


米沢市の奥座敷、小野小町の温泉として知られ、
県内に限らず、ぜひ県外からも一度観光に癒しに温泉旅行に訪れてみてはいかがでしょうか。



四季折々の小野川温泉ですので、
夏場は、ホタルが沢山飛びかっていて、幻想的な光景に出逢えます。
夜空を見上げたら、天の川と夏の星座と沢山の星々。
そして川辺には、沢山のホタルが飛び交い、チラチラした輝かしい光の数々。
平家ボタルと源氏ボタルでは、微妙に見れる時期が違います。

ホタルに出逢える貴重な場所。
日本国内の限られた場所のみで、限られた僅かな期間のみに見られる素晴らしい光景。



春夏は、新緑と田んぼアート。冬はかまくら村。
大きなかまくらの中で出前のラーメンを取り、食べる醍醐味を味わうことができます。


何よりもちろん温泉です。
小野川温泉に浸かれば、疲れが吹き飛び体の芯から温まります。
ずっと入っていたいほど本当に良い泉質なのでついつい長湯。
気温も暖かくなってきて温泉シーズン到来。


文化リスも今年もたくさん小野川温泉に行こう。







≪関連≫


WEB: 小野川温泉


WEB: 映画「ヲ乃ガワ」公式サイト




本記事掲載にあたってご協力頂いた関係者各位の皆様、誠にありがとうございました。
この場をお借りして感謝申し上げます。




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■「映画「ヲ乃ガワ」完成試写会【米沢市】伝国の杜・置賜文化ホール」
掲載誤りに関するお詫びと訂正について(13.04.12更新)




「映画「ヲ乃ガワ」完成試写会【米沢市】伝国の杜・置賜文化ホール」
の最初の記事に掲載した内容の一部に誤りがございました。


ご迷惑をおかけした出演キャストの皆様および関係者各位の皆様に
お詫び申し上げ、次のとおり訂正いたします。


訂正箇所:

◆「弔車の製作過程の名前表記について」
【誤】鈴木淳平さんおひとりのみで制作にあたったと表記。
【正】大道具の白石晃一さんを筆頭に、多くの美術スタッフの方々の協力により制作。



◆「舞台挨拶での発言、撮影秘話における名前表記の誤りについて」
【誤】出演キャストの阿知尚康さんとボブ鈴木さんのやり取りのように表記。
【正】出演キャストの阿知尚康さんと税所伊久磨さんとのやり取り。



また、記事は訂正済みでございます。
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※本記事内容は、『ヲ乃ガワ‐WONOGAWA‐』製作委員会の許可を得て、取材・掲載しております。
無断で転載・複写することを禁じます。

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2013.04.10:Copyright (C) 置賜文化フォーラム
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