スマイルフェスティバル【米沢市】米沢福祉演劇協会:置賜の宝発掘プロジェクト(仮称)
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お知らせ
スマイルフェスティバル【米沢市】米沢福祉演劇協会
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***********
置賜文化フォーラムの編集員「うさぎ妃」です。
米沢社会福祉演劇協会主催、置賜文化フォーラム共催事業「スマイルフェスティバル」が、
1月26日(土)伝国の杜、置賜文化ホールで開催されました。
うさぎ妃からの報告です。
三部構成で、午後1時から4時までたっぷりと楽しむことができました。
第1部) 花咲山共生園物語
第2部) トークショー「聞いて下さい!地域福祉の現在とこれから」
第3部) 新春福祉演芸会 三遊亭金太郎独演会
事務局として中心的な活動している古川孝さんと三遊亭金太郎師匠が、
スマイルフェスティバル最初のごあいさつで、スタートです。
左、金太郎師匠。右、古川孝氏。
早速に第1部から開演、さあ、はじまりはじまりです。
第1部) 花咲山共生園物語
あらすじ
大学生4年生の戸川幸恵は、祖母の認知症が進行するにつれ祖母と母親の関係、
家族の祖母に対するかかわり方に違和感が生じていることに問題意識を抱いていました。
卒業論文のテーマに「人にとっての幸せな最後とは」を設定し、
その探求のための現場取材研修先としてユニークな施設運営で知られる花咲山共生園を選び、
1ヶ月間ここで研修することとなりました。
片山竜彦が園長を勤める花咲山共生園は、一般的な老人ホームの機能に、リバビリセンター、
市立病院のサテライト診療所、それにサービス付き高齢者住宅の機能などを
兼ね備えた独自の運営形態が特徴で、全国から入居希望者が集まっています。
園長の片山は、戸川幸恵に対して、多くの人々の人生に関心を持ち、
本音を聞き出してごらんなさいとアドバイスするのでした。
劇の中では、戸川幸恵がいろいろな人と接する中で、老いについて考え、
幸せな最後を迎える人生の在り方について、自分の考えをまとめてゆくのでした。
人生の最後を迎える形はいろいろとあり、家族と過ごすことだけが幸せとは限らず、
家族と離れても、人間性を大切にする施設で、仲間や、
理解ある職員と一緒に過ごすことで、
平和な老いを迎えているという話でした。
老いてからも個人としての人格を大切にされる場所で、
平和で穏やかに過ごすことが、大事なのだと感じました。
第2部) トークショー「聞いて下さい!地域福祉の現在とこれから」
左上から、司会の渡辺明さん、右上は、吉田夏奈実さん(福祉現場職員)
左下、遠藤めぐみさん(障害がある子供を持つお母さん)、
右下、佐藤由紀さん(福島から子供さんと共に米沢へ避難している)
福祉の現場で働いている吉田夏奈実さんは、お年寄りとの会話がとても大切で、
ちょっとした声がけでお年寄りの笑顔が生まれると話しています。
障害のある子供さんをもつお母さんの遠藤めぐみさんは、障害のある息子さんと一緒に今回の演劇にチャレンジしています。
息子さんが生きてゆくためには、多くに人の助けが必要であると福祉の大切さを訴えていました。
福島の南相馬から米沢へ避難している佐藤由紀さんは、娘さんの日菜ちゃんと一緒に第1部清野親子役で出演していました。元気いっぱいのお母さんで、被災者とは思えません。くよくよしないことだと言われていましたが、明るくこちらが励まされる方でした。生活の保障をしていただくこと、それを福祉にお願いしたいと言われていました。
みなさんそれぞれの現場で生きている生の声を提供してくださいました。
第3部) 新春福祉演芸会 三遊亭金太郎独演会
金太郎師匠は、最後のトリで独演会です。
最近落語を聞く機会がたびたびあるのですが、落語ってすごいですね。
話しているのは、一人なのに、何人もの出演者が目の前に現れてくるのです。
話し方や身振り手振りで、一人で何役もして、ちゃんとストーリーが見えるのです。
今回のお話は2つでした。
最初のお話は、相撲取りのはなしでした。
江戸時代に活躍した第6代横綱「阿武松 緑之助(おうのまつ みどりのすけ)」は、大飯食らい。
それが理由で、弟子入りした先を追い出されてしまいます。
途方にくれて死のうとしますが、死ぬなら飯を腹いっぱい食ってからと、宿に行きますが、その宿の主人がすもう好きで、大飯食らいの緑之助をみそめ、別の相撲部屋へ連れてゆき育てるのです。
2つ目のはなしは、江戸時代初期に活躍したと言われている彫刻家の左甚五郎のはなしでした。
左甚五郎が彫った作品は皆命入り動きだすというのです。
ぼろ宿を助けるために左甚五郎が彫った「ねずみ」が動くというので、
その宿は大繁盛します。
それをねたむ斜迎えの宿の主人が、別の彫刻師にトラを彫らせます。
とたんに左甚五郎が彫ったねずみが動かなくなり、左甚五郎がねずみに説教するためやってきます。
なぜあのような、たいしたこともないトラの彫物で動かなくなったかと左甚五郎がねずみに聞くと、
「あれはトラですか?ネコだと思っておりました。」と答え、
笑を誘う最後のしめでした。
外は寒波がやってきて、寒い大雪の日でしたが、
スマイルフェスティバルで、なんだか心が温かくなりました。
出演者の皆様、お疲れ様でした。
楽しませて下さって、ありがとうございました。
2013.01.29:Copyright (C)
☆置賜文化フォーラム☆
レポートありがとうございました
米沢福祉演劇協会の橋です。花咲山共生園物語の原作者で作品の中では片山園長を演じた者です。
このたびはすてきな紹介レポートありがとうございました。
原作はもっともっとごちゃごちゃしていてエピソードも説明文もいっぱいで欠陥だらけでしたが、出演者それぞれがああでもない、こうでもないと意見してくれて修正が繰り返され、台本が何回書き換えられたかわからないほどでした。でもそのぐらい、我が子を育てるようにして仲間に関わっていただくことができてとても幸せでした。ただ、ボリューム的に半分以下になったので思いが伝わったのか少し心配でした。でもうさぎ妃さんのレポートを読みとても安心しました。
丁寧な紹介、たくさんの画像、ありがとうございました。
2013.02.12:橋英夫 [
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置賜文化フォーラムの編集員「うさぎ妃」です。
米沢社会福祉演劇協会主催、置賜文化フォーラム共催事業「スマイルフェスティバル」が、
1月26日(土)伝国の杜、置賜文化ホールで開催されました。
うさぎ妃からの報告です。
三部構成で、午後1時から4時までたっぷりと楽しむことができました。
第1部) 花咲山共生園物語
第2部) トークショー「聞いて下さい!地域福祉の現在とこれから」
第3部) 新春福祉演芸会 三遊亭金太郎独演会
事務局として中心的な活動している古川孝さんと三遊亭金太郎師匠が、
スマイルフェスティバル最初のごあいさつで、スタートです。
左、金太郎師匠。右、古川孝氏。
早速に第1部から開演、さあ、はじまりはじまりです。
第1部) 花咲山共生園物語
あらすじ
大学生4年生の戸川幸恵は、祖母の認知症が進行するにつれ祖母と母親の関係、
家族の祖母に対するかかわり方に違和感が生じていることに問題意識を抱いていました。
卒業論文のテーマに「人にとっての幸せな最後とは」を設定し、
その探求のための現場取材研修先としてユニークな施設運営で知られる花咲山共生園を選び、
1ヶ月間ここで研修することとなりました。
片山竜彦が園長を勤める花咲山共生園は、一般的な老人ホームの機能に、リバビリセンター、
市立病院のサテライト診療所、それにサービス付き高齢者住宅の機能などを
兼ね備えた独自の運営形態が特徴で、全国から入居希望者が集まっています。
園長の片山は、戸川幸恵に対して、多くの人々の人生に関心を持ち、
本音を聞き出してごらんなさいとアドバイスするのでした。
劇の中では、戸川幸恵がいろいろな人と接する中で、老いについて考え、
幸せな最後を迎える人生の在り方について、自分の考えをまとめてゆくのでした。
人生の最後を迎える形はいろいろとあり、家族と過ごすことだけが幸せとは限らず、
家族と離れても、人間性を大切にする施設で、仲間や、
理解ある職員と一緒に過ごすことで、
平和な老いを迎えているという話でした。
老いてからも個人としての人格を大切にされる場所で、
平和で穏やかに過ごすことが、大事なのだと感じました。
第2部) トークショー「聞いて下さい!地域福祉の現在とこれから」
左上から、司会の渡辺明さん、右上は、吉田夏奈実さん(福祉現場職員)
左下、遠藤めぐみさん(障害がある子供を持つお母さん)、
右下、佐藤由紀さん(福島から子供さんと共に米沢へ避難している)
福祉の現場で働いている吉田夏奈実さんは、お年寄りとの会話がとても大切で、
ちょっとした声がけでお年寄りの笑顔が生まれると話しています。
障害のある子供さんをもつお母さんの遠藤めぐみさんは、障害のある息子さんと一緒に今回の演劇にチャレンジしています。
息子さんが生きてゆくためには、多くに人の助けが必要であると福祉の大切さを訴えていました。
福島の南相馬から米沢へ避難している佐藤由紀さんは、娘さんの日菜ちゃんと一緒に第1部清野親子役で出演していました。元気いっぱいのお母さんで、被災者とは思えません。くよくよしないことだと言われていましたが、明るくこちらが励まされる方でした。生活の保障をしていただくこと、それを福祉にお願いしたいと言われていました。
みなさんそれぞれの現場で生きている生の声を提供してくださいました。
第3部) 新春福祉演芸会 三遊亭金太郎独演会
金太郎師匠は、最後のトリで独演会です。
最近落語を聞く機会がたびたびあるのですが、落語ってすごいですね。
話しているのは、一人なのに、何人もの出演者が目の前に現れてくるのです。
話し方や身振り手振りで、一人で何役もして、ちゃんとストーリーが見えるのです。
今回のお話は2つでした。
最初のお話は、相撲取りのはなしでした。
江戸時代に活躍した第6代横綱「阿武松 緑之助(おうのまつ みどりのすけ)」は、大飯食らい。
それが理由で、弟子入りした先を追い出されてしまいます。
途方にくれて死のうとしますが、死ぬなら飯を腹いっぱい食ってからと、宿に行きますが、その宿の主人がすもう好きで、大飯食らいの緑之助をみそめ、別の相撲部屋へ連れてゆき育てるのです。
2つ目のはなしは、江戸時代初期に活躍したと言われている彫刻家の左甚五郎のはなしでした。
左甚五郎が彫った作品は皆命入り動きだすというのです。
ぼろ宿を助けるために左甚五郎が彫った「ねずみ」が動くというので、
その宿は大繁盛します。
それをねたむ斜迎えの宿の主人が、別の彫刻師にトラを彫らせます。
とたんに左甚五郎が彫ったねずみが動かなくなり、左甚五郎がねずみに説教するためやってきます。
なぜあのような、たいしたこともないトラの彫物で動かなくなったかと左甚五郎がねずみに聞くと、
「あれはトラですか?ネコだと思っておりました。」と答え、
笑を誘う最後のしめでした。
外は寒波がやってきて、寒い大雪の日でしたが、
スマイルフェスティバルで、なんだか心が温かくなりました。
出演者の皆様、お疲れ様でした。
楽しませて下さって、ありがとうございました。