最上義光歴史館/館長の写真日記 令和6年2月11日付け
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最上義光歴史館
〒990-0046
山形県山形市大手町1-53
tel 023-625-7101
fax 023-625-7102
(
山形市文化振興事業団
)
館長の写真日記 令和6年2月11日付け
今年は雪が少なくていいねぇ、などと言っていたら、多少は雪が降りまして。そんな日はさすがに来館者も少ないのですが、それでも連日、数名の外国の方が来館しています。雪の降らない地域の方が雪景色を求め蔵王などに行ったついでに、当館にも寄られているようです。山形駅から歩ける距離にあり、近くには山形市郷土館という絶好のフォトスポットもあるためですが、山形駅で若干お時間がある際には、是非お立ち寄りください。
さて、駅から当館まで、少し回り道にはなりますが霞城公園を経由すればちょうどいい散歩道となり、今の季節はまさに「冬の散歩道」であります。さてこれで「ああ、あの曲ね」と浮かんでくる方は、きっと昭和フォーク世代の方かと。当時、ちょっと人が集まるような場所や部屋には(部室とかにも)フォークギターが置いてあり、テレビ番組では白いフォークギターがプレゼントされていた時代でしたが、私自身、ここでフォークについて語るには、あまりにも貧弱なフォーク体験しかなく、例えば「フォークの神様」岡林信康のこととか、「フォークの女王」ジョーン・バエズのことなどを語れと言われても、全くお手上げです。ちなみに「和製フォークの元祖」は高石友也だったんですね。♪ぼ〜くは、悲しい受験生ぃ〜、というあれです。まさしく今の季節にぴったりです。それにしても、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞し、井上陽水が50周年記念ライブツアーで山形にも訪れるなど、当時、誰が想像したでしょうか。ということで、フォークについての蘊蓄は、この程度で許してください。
さて、「冬の散歩道」ですが、これはサイモンとガーファンクルの4枚目のシングルで、原題は「A Hazy Shade of Winter」。直訳すれば「冬の霞んだ影」とでもなるのでしょうか(この曲のシングルCD(!!)の対訳には「どんよりとした冬の影にかすんでいる」とあります)。なんとなく山形城の別名「霞城」につながるような曲名でもあります。
その歌詞は、人生の冬と希望を歌っている(ちょっと難解な歌詞)のですが、曲名にも歌詞の中にも「散歩道」という語はありません。まあ、原題にはない言葉を邦題に用いることはよくあるのですが。そう言えば、かつてビートルズブームの時、日本語のカヴァーがいくつか出されましたが、中でも名訳というか迷訳というか、「オブラディ・オブラダ」の歌詞にでてくる「Desmond」と「Molly」という人名を、「太郎」と「花子」と訳して歌っているのがありました(The Carnabeats)。かなり深い意訳です。
ちなみに山形城を「霞城」と言うのは、北の「関ヶ原の戦い」とも言われる「長谷堂合戦」で、山形城の城郭が霞で隠れて見えなかったため「霞ケ城」とよばれたことに由来します。「霞ケ城」と呼ばれる城は全国にもあり、二本松城や丸亀城が有名です。二本松城は、春は桜が咲き乱れ城全体が霞に包まれたような景色になることから。一方、丸亀城は、合戦時の不利な状態になると大蛇が現れて霞を吹き城を隠した、という伝説に基づくそうです。これらに比べ山形城は単に、霞んで見えたから、ということですが、それで攻められずに済んだということで、「戦わずして勝つ」ことができた最強の城かと。
ということで今回は、実際の霞城公園とその周辺の「冬の散歩道」の写真も何枚か掲載します。機会があれば、是非お散歩を。
(→ 裏館長日記へ)
山形駅から最上義光館までの道筋を簡単にご案内します。
↑ まずは「冬の散歩道」というと、こんな感じでしょうか。
↑ 山形駅西口を出て、霞城公園の南口に行くとこんな案内看板があります。
山形駅から当館までは、駅東口から線路沿いに行くのが最短ですが、
霞城公園(山形城跡)を経由していくといろいろ見ることができます。
霞城公園に隣接して山形新幹線「つばさ」が走ります。
時折、こんな銀色の旧型「つばさ」も走ります。
霞城公園の中に入ると山形城の本丸が見えます。
普段は空堀ですが、雪が降ると水を張ったようにも見えます。
霞城公園内には元は病院だった洋館(山形市郷土館)があります。
山形市内有数の写真スポットで、特に外国の方に人気です。
霞城公園の大手門の場所に最上義光の騎馬像があります。
雪が積もると、吹雪に向かっているような像に見えます。
霞城公園の大手門を抜けると、山形美術館の前にでます。
時価総額ん百億円の印象派の絵画が常設展示されています。
山形美術館の東側に隣接して最上義光歴史館があります。
山形城の御城印や百名城のスタンプもあります。
以上、山形駅から当館までの「冬の散歩道」でした。
2024/02/11 17:15 (C)
最上義光歴史館
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