命の尊さについて思ったこと:山辺専攻科一期生

山辺専攻科一期生
命の尊さについて思ったこと
私は看護学校に通っています。私たちの学校では授業の他、臨地実習で様々な病院に行っています。今年私は、母性実習、すなわち産婦人科病棟での実習に行かせてもらいました。そこで、沢山のかわいい赤ちゃん、そのお母さんと出会いました。その実習で特に心に残っているのが、分娩実習です。お母さんとその家族に了承を得て、分娩室に入らせていただくのですが、何しろ分娩室に入るのなんて初めての経験。もうすぐ生まれる赤ちゃんと一緒に頑張っているお母さんをみて、手を握って、汗をふいたりすることしかできませんでした。
生まれてきた赤ちゃんはとっても小さくて、元気な声で泣いていました。その時私は自分の母のことを思いだしました。お母さんやお父さんのことを思うと、涙がでてきました。普段、親に面と向かって「ありがとう」なんて言えません。そんなこと言えるひとの方がすごいと思うけれど、生命誕生の瞬間に立ち会えたとき、心から、産んでくれて、育ててくれてありがとう。と思いました。今、子供が自分の親を殺してしまうとか、哀しいニュースばかり流れているけれど、その人達に、生命誕生の瞬間を、見てもらいたかった。赤ちゃんが生まれたときのお母さんの笑顔と、すべてに感謝したくなったあの気持ちを、私はずっと忘れないと思います。お母さん、この世に産んでくれて、こんなに健康に育ててくれて、ありがとう。
2006.11.09:Copyright (C) 遥tan★☆note
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