上杉文華館「謙信を生んだ一族長尾氏 兄晴景」:山形の歴史・伝統
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2017年度の上杉文華館は、「謙信を生んだ一族・長尾氏」をテーマに国宝を中心としたゆかりの文化財、貴重な史料をご覧いただきたいと思います。
【展示期間】 平成30年2月27日(火)〜3月25日(日)
長尾氏は桓武平氏の一族で、相模国鎌倉郡長尾郷(横浜市戸塚区)を名字の地とし、三浦氏や梶原氏、鎌倉氏、大庭氏、などが同族です。後三年合戦に活躍した鎌倉権五郎景正や、源頼朝に仕えた梶原政景らは一族です。しかし、鎌倉時代の長尾氏の動向はよく分からないことが多いのが実情です。宝治元年(1247)に執権北条時頼によって滅亡に追い込まれた有力御家人三浦氏に味方していたことから没落し、その後鎌倉幕府6代将軍に就任した宗尊親王に従って、京都から鎌倉に下向してきた上杉氏の家臣になったと考えられています。鎌倉幕府が滅び、室町幕府が開かれると、その重要メンバーであった上杉氏の活躍によって、その家臣である長尾氏も確かな記録にその名をみせるようになりました。
謙信は越後府中を拠点とした「府中長尾氏」と呼ばれる一族の出身です。この長尾氏は越後守護代を代々務めてきました。謙信もまた家督継承とともに越後守護代に就きました。
2017年度 第12回目の上杉文華館は、「兄晴景」と題し、上杉謙信の実兄長尾晴景について紹介します。父為景の跡を継いだ晴景は幕府、次いで朝廷との関係を重視しながら越後支配の再建を図りました。しかし、抗争は止まず、弟景虎(謙信)を登用して問題に対応しましたが、結局兄弟間の対立に及び、家督を景虎に譲ることとなりました。
今回は、晴景の政治姿勢に関わる資料をご覧いただきます。
上杉文華館では、「国宝上杉本洛中洛外図屏風」(複製)も公開しています。
今回は1995年制作の複製です。制作時を想定複製しています。
▼ コレクショントーク
「謙信を生んだ一族長尾氏 兄晴景」
平成30年3月4日(日)
14:00〜
場所: 常設展示室 上杉文華館
※入館料が必要です。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
【お問い合わせ】
米沢市上杉博物館 0238−26−8001