ブラック・クィーンの収穫(撮影):タケダワイナリーさん:山形の歴史・伝統
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写真を撮りにタケダワイナリーさんの畑にお邪魔してきた。
9時30分に来て下さいという事だったのに、到着した時にはすでに作業が始まっており、
セオリー通り、「あ、おはようございまーす!お邪魔しまーす!」っという感じで、皆さんの中へ。
おーっ!、たくさんのブラック・クィーンがタワワにぶら下がっている。
すでに樹齢50年の古木だそうである。
この畑は無農薬との事で、草刈りはされているものの、
ブドウ棚の下は草がけっこう生えていて、今日は特に天気も良く暖かだったせいか、
蝶や蜘蛛などの昆虫類が元気だった。
ま、田んぼにイナゴやカエル、ドジョウなどが住んでいる事の方が
本来の姿なのだろうが、それと同じと考えれば、気持ちが良いものだ。
ちなみに、以前と比べて畑の周囲は住宅地などに囲まれてしまった感があるが、
そのお陰で、今年流行の「クマ」の出没はないそうだ。
ひと房ずつ丁寧に手で採って、
一粒ずつ眼で確認して、痛んだ粒を避けて、コンテナに収穫。
この後、仕込みの段階でも更に眼で確認して、痛んだ粒はハジク。
要は、健康な粒だけを撰んでワインに仕立てるのだが、
これが、すべて人の眼と手で執り行われている。
ワイン造りには<醸造技術云々>という部分もあるが、先ずは、
その<原料であるブドウを粒単位で撰ぶ>という、基本中の基本になる工程であり、
ワイナリーの基本姿勢とか理念、そして個性が出る部分でもあろう。
写真を撮り終わり、みんなで一服した後は、私も鋏をお借りして、
このブラック・クィーン(古木)の収穫を楽しんでまいりました。