上杉文華館 〜お歳暮〜:山形の歴史・伝統

山形の歴史・伝統
上杉文華館 〜お歳暮〜


2011年度の上杉文華館は「贈答」をテーマに展示を展開しておりますが、今回で第7回目。
今回は「お歳暮」です。
 お歳暮は現在でも贈答の機会として広く知られていますが、それは長い歴史に裏付けられていました。そのような中で、戦国時代から江戸時代初めにかけて、上杉氏をめぐるお歳暮の贈答の一端を国宝「上杉家文書」は伝えています。どのような人々の間で、どのようなものがやりとりされていたのか。このようなことなどについて、具体的に紹介しております。
期間は11月25日(金)から12月25日(日)まで
さて、今回は『国宝「上杉家文書」武田勝頼書状』を紹介いたします。

 上杉景勝からの歳暮の贈答に対する武田勝頼の礼状。日付は二月ですが、交通事情や政情などによって、時期がずれ込むことは珍しくありませんでした。
 景勝は織田信長・徳川家康に対する政守同盟を結んでいた勝頼に「小袖」と「五種五荷」を贈りました。小袖は絹の綿入れとみられ、近世以降は諸大名からの将軍への歳暮の献上品となりました。あわせて五種類の肴と酒五樽を贈っていますが、三種三荷を超える事例はあまり見られず、特に多いといえます。それだけ景勝が勝頼との関係を重視していたことの表れでしょうか。「大膳大夫」の官途を署名に加え、景勝には「謹上」と記しています。戦国大名の東国大名は歳暮を特別な贈答の機会とみていたのかもしれません。(展示解説より)

コレクショントークは11月26日(土)にあります!
入館券をお買い求めの上、聞きにいらしてください。

★観覧料★
 一般400(320)円・高大生200(140)円・小中生100(60)円
 ( )内20名以上の団体料金

お問い合わせ:米沢市上杉博物館 0238-26-8001 
2011.11.25:Copyright (C) 伝国の杜 情報BLOG
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