毎春恒例の「白鷹山(虚空蔵山)994m」登頂でした。:山形の植物・園芸
山形の植物・園芸 |
毎春恒例の「白鷹山(虚空蔵山)994m」登頂でした。
2012.03.04:Copyright (C) やまがたでの日々の暮らし・自然・風景
雪中行軍
楽しそうですね!
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というか、日曜は高気圧に覆われた一日となりそうだったので、
毎春恒例の「白鷹山(虚空蔵山)994m」登頂をしようと、昨晩から準備していた。
目的は、猟を含む冬季間の山遊びの安全祈願とか、
子供や孫っ子、犬っ子を含めた家内安全とかのお礼に加え、
春以降の山遊びや家内安全を祈願するためであり、
山頂の社にお参りをした後、供物として持参した酒を
東西南北の四方に撒いて山の神に捧げるのである。
ちなみに、日本五大虚空蔵のひとつとされる「福満大虚空蔵尊」がある。
左は山頂の社。右は山小屋で泊まれる。
基本装備は、ゴム長(バーバリアンチーフテンby弘進ゴム)、
輪カンジキ(飯豊町岩倉I氏作)、6本爪アイゼン(montbell)
ゴアのパンツ(米軍払下げ)、ゴアの手袋(ホワイトウォーター)、
ウールシャツ(Pendleton)、夏用ベスト(North)、ウインドブレーカー(North)、
度付きサングラス(Oakley)、ウールキャップ(Pendleton)、
ウールフェルトの大きめザック(shidareo自慢の手作り)、
一眼レフカメラと換えレンズ(Canon)、7mmロープ15m(Mammut)、
剣ナタ(月山和久)、地図、シルバーコンパス、予備食、
軽めのセーター1枚、ミネラルウォーター200ml、ファーストエイドキット、
犬っ子達のオヤツ...... and so on.
メンバーは、犬っ子ケンタ(兄6歳)、モッチ(妹3歳)、
カミさん(年齢不詳)、それに私(57歳)の、いつもの4名である。
さてさて、少しは雪も固まって歩き易くなっているだろうと、
冬季間しかアタック出来ない近道ルートを開拓しようと思ったのだが、
なんのなんの・・・雪の表面が僅かにクラストしてるものの、
中はほぼパウダースノーでズブズブぬかる。
日差しが強いのに、温度計をみるとマイナス10℃である。
雪はパウダースノーのまんまで一回も融けてないのである。
っという事で、輪カンジキを履いて膝まで抜かりながら
先ずは緩斜面をラッセルして登り始め、後にカミさんが続く。
犬っ子達も、雪面の僅かなクラストに戸惑いながら、
ズブズブと登って行くが、普段よりはスピードが遅い様だ。
今日がお初の開拓ルートでもあるし、こんな深いラッセルが続く様だったら、
登頂までは無理かなぁ?、行ける所まで行ってみるきゃないよね・・・などと
カミさんとしゃべりつつ、進む。
いよいよ、今日の一番キツイ登りに入る。
日差しもあるので気温はマイナス5℃に上がる。
頂上まで一本で連なるなだらかな稜線に出るまでの区間の
急な肩であるが、斜度は平均で40度ほど。
杉や雑木が生えているので、それに掴まりながら一歩づつ高度を上げる。
場所に拠っては、ラッセルは太腿や股を超えるし、
輪カンジキを斜面に蹴り出し(キックステップ)て一旦足場を作っても、
その上さらに膝をぐっと前に出して雪を潰して空間を作らないと
次の一歩が踏み出せない。
もちろん手も使わなければならない場所も多くなり、
4足歩行に近くなるので、ほぼ全身運動となる。
こんなラッセルを一時間ほど続け、高度を上げて行くと、
木々の間から、↓↓↓霊峰月山や
↓↓↓蔵王連峰が一望でき、なんだか・・・今日を撰んで良かった!という感じ。
(↑左のピークから、三宝荒神1703m、地蔵岳1736m、熊野岳1841m、刈田岳 1758mと続く)
さらには、↓↓↓典型的な扇状地である山形市内を眼下に捉える事が出来た。
(↑左のピークから、宮城神室、山形神室1344mである。)
モッチ(妹3歳)は、兄ちゃんよりもリーチが若干短めなので、
こんなパウダースノーの斜度40度の斜面だと、場所に拠っては、
登れなくなるので、時々抱っこして、クリアさせる必要も出てくる。
ま、トーちゃん&カーちゃんの心配をヨソに、本犬はスコブルご機嫌である。
そうこうしていると、少しずつ山頂が近く見えて来たので、
なんとか登頂できそうな気になり、さらに頑張る。
でも、ピークは、谷を挟んで向こう側なので、その源頭部の上の稜線を
丁度180度ターンする感じで巻いく必要があるのだが。
山頂近くになると、大きなブナのコブがお出迎え。
登りは約2時間半強、下りは約1時間半弱、合計約4時間の雪中行軍。
やはり、夏季のおよそ2倍の時間がかかる様である。
帰路、狐越街道から北蔵王山系「雁戸」がよく見えた。