人形逍遥記「日本の紅をつくる アカザで木灰をつくる」:山形の創作・芸術

山形の創作・芸術
人形逍遥記「日本の紅をつくる アカザで木灰をつくる」


 紅餅から紅を出すにはアルカリ水が必要ですが、木質化したアカザを燃やした木灰を水に溶かしたものが良いと言われます。
 アカザは雑草として春に除草されてしまいますが、一方でアカザは子どもの知恵の神様と言われる文殊尊に奉納して知恵を授けていただくという伝統行事があります。さらに成長の早いアカザは夏には1〜2メートルほどにも成長し木質化します。これを加工して杖にします。このアカザの杖をあの芭蕉も良寛も使ったと言われます。
 なかなかアカザが見つからず困っていたところに、教室の生徒さんが運んできて下さいました。
 

 アカザとシロザ
 シロザが原種と言われ、シロザは川原などに繁茂していますが木質化はしません。葉の茎に近い部分が赤く秋には穂も赤くなり木質化するのがアカザです。
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