米づくり 2011 浸漬:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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またまた遡り 米づくりレポ
種籾が一斉に発芽できるよう、水をしっかり吸わせます。
温湯消毒で温まった種籾を、しっかり冷やす必要もあり、
このときの水温が、低ければ低いほど良い苗が出来ると思っていたのですが、
なんと
最初に冷水に浸してしまうと、発芽率が悪くなるという研究が出ました。
ガ〜ン(*_*;
去年の発芽不良の一因を発見。
雪を入れて氷水にしてましたから。
日々 勉強です。
浸漬はじめの8時間だけでも、10度以下にしないことを目標に、
お湯やヒーターを用意して、温度管理 (^^)b
その後も毎日、水温を計り
10〜15度になっているか、確認・調整しながら、
20日強、浸漬。
1〜2日おきに、水を換えて酸素補給もします。
水桶は、400リットル容器なので、ひっくり返すのは ちと無理。
ホースを使って、サイフォンの原理で排水させます。
ホースの一端を水に入れ、反対側から フーッッと息を吐き ブクブクッとさせて
パッと落とすと水がジャーと出てきます。
この光景だけ見ると、魔法のホース。
子供が、まねをしてホースを突っ込んでみて首を傾げる様子が可愛いかったのですが、
長女もこのサイフォンが出来るようになり 魔法が技術に変化しちゃいました。
水温10度なら12日間 浸漬すればOKなのですが、
田んぼの雪が消えず、苗代準備が出来なかったので、
種籾さんには、水の中で待機してもらいました。
なにせ4月24日でこの状況でしたから…
苗代用地だけ、除雪をしたこともありましたが
それだと、結局 水温が低すぎて苗がビックリしちゃうようで。
今年は、焦らず無理せず、雪解けを待つことにしました。
それにしても早く融けないかなぁと、毎日田んぼと雪とにらめっこが4月末まで続きました。
参考
北野 順一, 中山 幸則, 松井 未来生, 大西 順平: “低温期育苗における水稲種子の発芽に及ぼす浸種水温の影響”. 日本作物学会紀事, Vol. 79, pp.275-283 (2010)