えっ、ここ登るのぉ!?・・・犬っ子達との山散歩。:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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昼前頃からだが、久々に犬っ子達と山散歩に出かけた。
・・・と言っても家から車で10分くらいの場所だが。
ところが、山に着いて驚いた。
浮力の高い深雪用の輪カンジキを履いても、ズッポリと膝上まで抜かる。
(直径:約35㎝、豪雪で有名な、飯豊町岩倉の名人から作っていただいた逸品である。)
おまけに湿雪なので非常に重い。まるで、足にダンベルを括りつけて歩いている様だ。
でも、犬っ子達は元気なモン。ほぼ「バタフライ」みたいにして雪のなかを漕いで行く。
いや、「泳いで行く」と行った方が正しい。
そんな様相で沢ひとつをほぼ登り詰める。
ここから先は、春になって雪がうまく固まった「本当に特別な日」ならば
ピッケル持ってアイゼンでも付ければかろうじて進めるだろうけど、あえて強行した事はない。
実は・・・ヤマドリを期待したのだが、ここまで来ても姿も羽音も足跡も全くない。
仕方なく、来た沢をそのまま少し下って、なんとか登れるカベ(写真上)に貼り付くが、
ここは私も「四つ足動物」にならないといけない。犬っ子達もかなりの運動量となる。
モッチ(妹2歳)は、「えっ、ここ登るのぉ!?」と言わんばかりである。
ちなみに、ケンタ(兄4歳)の方は、すこぶる運動能力が高く、
何か野生動物の気配を感じ取り、さっと登って行ってしまった。
先行するケンタにかなり遅れて休み休み登ってみると、
カモシカが慌てて逃げて行く足跡を見つけた。ケンタはカモシカを追ったのだ。
ま、基本的なシツケはしているが、日本犬系雑種のオスである事と、
従順な使役犬としての調教は特にしていないので、割りと勝手なのだ。
(由緒正しい西洋犬であれば、全く歓迎されない事なのだが。)
でも山で迷っしまったり、戻らなくなってしまう事はない。
また、大きなカモシカ相手に傷を負わせたりもしない。要は遊びたいのだ。
そんなこんなで、息を切らせ、大汗をかきながらカベを登り、
途中のやや緩やかな場所で一息ついて立ち止まったそのとたん、
ヤマドリが大きな羽音をたてながら沢の方へ急降下した。
長く綺麗な尾が目視出来たその瞬間、撃ち捕った。
今日のところは、近くにいた犬っ子モッチが回収してくれた。
ケンタは、一件落着した頃に大慌てで戻って来て、少し悔しそうだった。
オソマキながら、今シーズン初のヤマドリGETであった。
この「山からの贈り物」は、改めて「七草雑煮」にして大事にいただきます。