ある友人たちへのメール:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
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昨晩、Hさんから電話がありました。
「本を出したんだって?」
「うん」
そうなんです。
「玉子と土といのちと」(創森社1575円)
7月20日付けですのでようやく書店に並んだころです。
ニワトリと共に暮らした30年のなかで見つけた面白い発見、
ええっそうなんだぁ!という出来事、そんな中から見えたニッポン・・などなどを
百姓の合間に書き綴ってきたものを本にいたしました。
「小料理屋のお通しのようなものをまとめて本にしたようなものです。」
メインデッシュが見当たらない。
そんな本なんです。
みなさま方には「謹呈本」としてお送りすべきなのでしょうが、ごめん。
一冊送料込みで2,000円を超えますので、全員にというわけにはいかず、
さりとてそのうちの半分の方に・・というわけにもいかず・・、結局どなたにも贈らずに
・・知らんぷりしていよう・・静かにしていよう・・と思っていた中でのHさんからの電話でした。
買って読んでくれといっているわけではないよ。
それはそれでうれしいのだけど、
ここはこの間、世話役さんとして奮闘してこられたHさんに一冊お送りして
辛口の書評を書いてもらい、皆さんには買って読んだつもりになっていただければ
いいかなと。
「対象の不毛性を感じるよ。」
かつて全共闘運動が盛んだった頃、Hさんは、教授だったか、右翼だったかを相手に論争を挑んだときに発した言葉です。
「都会の青年はこんな気取った言葉を使うんだ!」
びっくりしましたねぇ。山形から出て行った田舎青年としましては。
そのときの光景が突然よみがえってきましたよ。
「お通しのような本にどうして書評ができるんだい?」
と控えめにつぶやかれることはあっても、ここは優しいHさんですから、
「対象の・・・」とはいわないよな。
どっちにしてもあまり関心はないよ。
そんな方が多数派だとは思いますが、
夏の盛りの・・・Hさんと菅野の劇場を・・・といったらHさんに失礼か・・
お楽しみいただければうれしいです。
それではHさん、今日発送いたしますので
よろしくお願いいたします。
菅野芳秀
ということで、Hさんからの書評をここで公開させていただきましょう。