【久保桜がもっと元気になるように!〜樹勢回復作業】:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産

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【久保桜がもっと元気になるように!〜樹勢回復作業】


国の天然記念物・伊佐沢の久保桜は今年もきれいに花を咲かせてく
れました。今は若葉が青々と茂って元気いっぱい!…のようなので
すが、そこは樹齢1200年の老木、太い幹も中は空洞になっていて満
身創痍なのだそうです(^^;)

これまでも勢いを回復するために様々な試みを行ってきた久保桜で
すが、4年前からは不定根を発生させ誘導する努力をしています。

▼不定根は高い枝から発生させ、幹の中を地面に誘導しています


今日はこの治療を行ってもらっている横浜の樹木医(特定非営利活動
法人自然への奉仕者・樹木医協力会)の皆さんの指導のもと、久保桜
の幹の周りに落ち葉をまく作業が行われました(^ー'*)

作業には久保桜のすぐそばにある長井市立伊佐沢小学校の3年生以上
の47名の皆さんと、伊佐沢地区に農村体験の修学旅行に来ている千葉
県の市川市立高谷中学校の生徒さんが数名参加しました。

▼樹木医の先生のお話をきく児童の皆さん


落ち葉は昨日、一日がかりで伊佐沢桜会の皆さんと長井市教育委員会
の皆さんが市内で集めてきたもの。限りある材料を効率的に使えるよ
うに、久保桜の吸収根がある部分を事前に調べ、樹木医の皆さんがロ
ープで囲んでおいて下さいました。そこに落ち葉をどんどん敷き詰め
ていきます(゚∇゚*)

▼落ち葉をまく範囲をロープで囲んであります


落ち葉を敷いたらそこに米ぬかをまき、水をかけます。最後に菰(こも)
をかぶせて作業完了。栄養と水分を吸収した葉っぱが徐々に栄養たっ
ぷりの腐葉土に変化し、久保桜の木を元気にしていくのだそうです。

▼米ぬかはいい匂いがしました


▼水を散布…なぜか運動着もビショビショです(^皿^)


この作業は昨年から行っているとのこと。地元の小学生も実際に作業
に参加することで、故郷の大切な宝物を守っていこうという意識が高
まってきているそうです(゚▽゚*)

▼修学旅行の中学生の皆さんは二世木で作業を行いました


樹木医の安部 徹雄先生のお話では不定根がしっかり根づいて、樹の勢
いが充分に回復するのには長い時間がかかり、それは100年ぐらい先に
なるかもしれないとのこと。それでも少しずつ元気になっていくように、
地道な作業が続けられていきます。

花の時期以外にもこうした多くの皆さんの努力があって久保桜が毎年き
れいな桜を咲かせてくれるんですね〜(⌒▽⌒)

青葉を輝かせた久保桜がよりいっそう大きく見えました。


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2010.06.10:Copyright (C) ながいファン倶楽部
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