園児たちと:ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産

ヤマガタンAnnex|山形の農業〜農林水産
園児たちと
 
幼稚園の園児たちと「土と食」のつながりを学ぶ取り組みを行っている。
こんなことだ。

夏、集めてきたキャベツやニンジンの皮などをちぎる。
「畑のビーちゃん(微生物)が食べられるようにできるだけ小さくしよう。」
1gの土を見せて、
「この中に日本中の人よりももっともっと多いビーちゃんが住んでいるんだよ。そのビーちゃんにご飯をあげる。それがこの野菜くずなんだ。」
「えーっ」
 子どもたちと、土のベッドに野菜くずを混ぜる。半月後、野菜はあとかたもなく消えている。
「どうして?」
「ビーちゃんたちが食べてくれたんだ。食べたらウンコやオシッコをするよ。それが大根さんたちのごはんになっていくんだ。」
「わーきたねぇ。」
種を撒く。
「ビーちゃん、がんばれ。」
種はやがて大きな大根に。
生のままかじってみると・・あまい!

 このj試みを通して
土やいのちのつながり(環境)と不可分の「私」、
大地とつながっている私たちをを発見する。
当然園児たちの理解に限界があるだろうが、私がこの実践に期待することはそこのところだ。

約4か月をかけた試みだけど、おもしろかった。
何よりも園児たちの表情がよかったよ。
この試みを受け入れてくれた幼稚園には感謝だね。

後で幼稚園から写真を送ってもらいましょう。
幼稚園の先生もしてらしたのですか?

一人の子どもと接するのもいいですが、集団の子どもたちってその中で学び合いがあって、いいなあ〜って私も思います。

我が家の孫を見ているだけでも、楽しいことや嬉しいことはたくさんあるけど、{なんでこんなにいうこときかんのかなぁ〜}って思うこともあります。

家族っていう我が儘もあるけど、
家では、子ども同士の集団の学び、仲間同士の眼
(仲間の姿をよく見ています。それと同時に、自分の行動も見られています)
が、ないですからね。
{子どもたちは、園では精一杯良い子(お利口さん)にしていたのかもわからんなぁ〜}って、孫を見ていて思いました。

子どもって、今いるその場所と相手(仲間・先生・婆ちゃん・親・近所の人々など)によって、自分の姿を変えるんですよね。
それぞれの場所(空間・人)において、それぞれの自分を取り巻く環境の違いを敏感にキャッチするのでしょう。
それら全ての姿が、その子で、甘える場所・緊張している場所・そして関わる人からも、それぞれに学ぶものを自分で選択しています。

だから、いつもの先生じゃない人が、先生になると目を輝かせます。 
特に土や水で遊ぶことは大好きな子が多いです。(うちの方は田舎だからかな?)

その中で、子どもたちが長期的にかかわって、収穫物があるって素晴らしい体験やと思います。
さらに、それが食べられる物だと最高ですね。・・・・自分で育てた野菜、またそれらを使ってクッキング保育をすることも、野菜が大好きになる素晴らしい体験だと思います。

近所で、出会うと、「あっ、土づくり・野菜作りの先生や!」って言われるでしょう。

子どもたちには、そういう育ちが一番大切なことやと私は思っています。

自然に優しくかかわって、自然に守られて、自然と共に生きているってことを、小さい時期に学ぶことは、一生の生き方(考え方)を左右する大切な部分かなって思います。

幼稚園の先生への感想でした。

※ 写真・・・(みかん餅をついている所です) 
 (先日、近くの幼稚園へ餅つきの手伝いに行ってきました)
2012.12.23:山さくら [修正 | 削除]
山さくらさま
山さくらさん、いいコメントをありがとう。育児のプロのコメントですね。山さくらさんの奥の深さを感じます。幼稚園の先生かあ。今月の下旬に、その体験をまとめて1時間ほど話すことになっています。よ〜く考えてみます。
2013.01.07:菅野芳秀 [修正 | 削除]
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