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▼地産地消について

「地産地消」フェチの私は、
できることなら、県産材で家を建てたいという思いがありました。
鎌田工務店さんは山形市内に山を持っている人と取引をしているので、
建材は市内産が使われていて、
これは私にとって何よりもうれしいことでした。

地産地消に関することで、おととい聞いたびっくり話。

循環型社会をめざしているA市は、
これまで地元の農家さんが作った野菜を、学校給食に使ってきました。

野菜は自然の中で育つものですから、
人と同じ、それぞれ個性があって形もバラバラになります。
どうしてまっすぐなニンジン、まっすぐな大根ができるのか。
農薬を使うことで可能になります。

どうしてまっすぐな野菜が必要なのか。

・まがった野菜、大きさがバラバラな野菜では、
 農協さんが市場へ出荷する際に、箱詰作業が大変になるから。
・大量にお総菜を作る工場などでは、
 1つ1つの形が違うと作業効率が落ちるから。
・一般に買う人たちも、形がきれいな方が好きだから。

といった理由があります。

農協さんではSMLなどの規格を作って、
サイズに合わせて野菜の値段を決めますが、
大きければいいというものでもなく、
野菜の種類によっては、
標準的なMサイズに1番高い値段がつく場合もあります。

味は変わらないけど規格からはずれた野菜は、
家族で食べたり、近所に配ったり、
それでも残ってしまえば捨てられる運命にあるのですが、
最近は直売所がたくさんできて、
そうした野菜たちの人気も高まってきました。
市場から各スーパーへという流通経路もないので、
朝採りがそのまま並び新鮮です。
ビタミンやミネラルの損失も少ないから、野菜自体も元気だし。

農家さんたちにとっても、
見た目がダメだからと捨ててきた野菜たちを
無駄にしないで済むのですから、うれしいこと。
A市であれば、学校給食の食材として使われることで、
子ども達に食べてもらえる喜びもあります。

すみません、前フリが長くなりました。

先に書いたA市の話です。
給食センターの管理を新しい人に委託したらしいのですが、
「まがった野菜は扱いにくいので、規格に合った野菜を納入するように」
という指示が来たというのです。

循環型社会をめざしてきたA市にとって、
あまりにも逆行している考え方で、私は
「へっ・・・へ〜、・・・えええぇぇっっーー???」
と叫んでしまいました。

農家の方たちは、
また野菜を捨てなければいけないかもしれません。
農薬を使って、
まっすぐな野菜を作らなければならないかもしれません。

私自身が現地で取材した内容ではないで実名はだしませんが、
どっかの新聞社で取材してもらって、詳細を知りたい位です。
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