ヤマガタンver9 > 外構@雑草シリーズ(2)

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▼外構@雑草シリーズ(2)

弟におこられた次ぎの日はとても天気がよかった。
そして火曜日、燃えるゴミの日。


一般家庭から出るゴミの量は一日平均約700gらしく、
(データによって1人だったり4人家族の1家庭
という表記があったりするので、正確な数字は不明なのですが)
私の場合、いつもは[小]の袋で1週間か2週間に1回ゴミを出す。

以前私がパーソナリティをしているラジオの番組に
環境課にいる行政の方をゲストとしておむかえしたとき、
ゴミの少なさをほめられて気を良くしていたのだったが、
今回は分別できない、燃やさない訳にはいかないゴミが多かったので、
[中]を使用。だけどまだちょっと余裕がある。
もったいないなー、もっと捨てるものないかな・・・。

といってもないものはない。
しかたなく表へ出て、
駐車スペースで元気いっぱいに空を仰ぐ雑草を眺め、
しかたない・・・少し抜いてみるかと覚悟を決めた。

なんだかすごく胸が痛む。
なんにも悪いことしていないのに、
気持ちよく生えてるだけなのに、
ここにいちゃダメなんだって。

「雑貨」はかわいいものとして扱われるのに、
「雑草」になると余計なものになっちゃうなんて、
まったく理不尽な世の中だ。

むんずとタンポポの茎をつかんで引っこ抜こうとしたら、
葉っぱの間からアリやらピカピカした黒い虫が、わぁわぁと出てきた。
平和な一日の始まりと思っていたのに、
とつぜん148cmの巨人によって、住まいを根こそぎ掘られたのだ。
天災とも人災ともいえる悲惨な状況。

「くぅ〜、ごめんなさいよ〜」
お詫びの言葉を述べながら、抜き続ける私。

中にはものすごく深く根をはって、
びくともしない草もある。
これは手強そうと思う大きさでも、
意外にあっけなく抜けちゃう草もある。

なんかちょっと楽しいかも。

ダイナミックなムダ毛の処理をしている爽快感を感じ始めた頃、
[中]の袋がいっぱいになった。

私が野菜畑でもやっていれば、
抜いた草だって土に返して腐葉土になるのに、
わざわざ燃やさなくちゃいけない暮らし。

市報では、生ゴミはよーく水を切ってねと、
ゴミマンが口酸っぱ唱えているのに、
こんなみずみずしい草花をゴミにしたら、
処理場の熱効率も悪かろうに。

いろんな葛藤、複雑な自己矛盾を噛みしめながら、
重たい袋をひきずって、ゴミ置き場に向かったのでした。


PS:弟&妹よ、まだまだほんの少しだけど草取りしましたので。
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