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▼ある青年の進路選択

長文になりますが、
以下は、ある青年の進路選択についての話題です。

専門学校・東京ビジュアルアーツのホームぺ―ジから
卒業生コラム
マスコミ・映像学科の卒業生に取材。仕事についてや学校で学んだこと、アドバイスを頂きました。

鈴木 塁さん 雑誌編集専攻 2014年卒業
就職先 「Ranzuki編集部」ぶんか社


Q.東京ビジュアルアーツに入学したきっかけは?

昔からファッション誌に憧れがあって「チョキチョキ」に就職しようと思ったけど、何も知らない状態で就活しても受かる訳なくて、無謀だと思ったし、
専門学校に入って遊びたいって気持ちもあったから。
あと講師の三井さんが素敵な方だったからかな。

Q.学校に行こうと考えた時は何してましたか?

東京でフリーターしてたよ。

Q.学校の授業を通して学んだ事などはありますか?

一年のときに編集長をやって、みんなと作業してても、100パーセント満足のいくものは作る事はできないから、誰がどこで妥協するかをちゃんと考えてやらないと進まないと思った。皆の意見が合わない時にどう対応するか……。結局は一番権力がある人が決めないと進まないね。話し合いをしてもまた今度考えようという流れになるが、一度話し合うと次の日には決める権利のある人はぱっと決めなければいけない。そんなことを編集長を通して学んだね。

Q.学生時代に頑張ったことは?

一番頑張ったのはゼミかな。雑誌を一冊制作して編集長もやっていたあの頃は大変だった。バイトの休憩中にも作業してたし。自分を追い込まないと作業できないから、必要なものだけもって喫茶店で原稿書いたりしてた。

Q.その中で得たものはありましたか?

さっきも言ったけど最後まで意見がまとまらないときに、どういう方向に動かすかを決めてどう対応するか。まぁ決断力だね。あと自分で抱え込まないでどう皆に仕事を回すか。自分だけ作業しない事も大事。そこは協調性が必要な事も知った。

Q.学生時代にやっておいた方が良い事はありますか?

遊ぶ事だね。普通だと思うけどいろんな人と関わっていろんな人と遊んだ方がいいよ。他学科の方とも仲良くしてると、制作物を作るときにも協力してもらえるし。友達は多い方がいいよ。

Q.就職するまでの流れを教えてください。

1年生の12月の時かな?ランズキの研修を先生に紹介してもらって、よく読んでいた雑誌だったのでラッキーと思って働いてたんだけど、そこのアシスタントさんがやめる事になって、就職しないかと誘われたのがきっかけだね。

Q.誘われたって事は気に入ってもらうような努力などしたんですか?

特別意識してはいなかったけど、目の前にある仕事について、相手が一番何をしてほしいかを先読みして考える。リサーチでも、まずこのリサーチが必要な理由を考えて、それから自分だったらこんな事も必要だなと思う事は勝手に付け加えてたりしてた。与えられた仕事をこなすだけじゃだめかな。気に入ってもらえることは大事だよ。

Q.今はどのような仕事をしてますか?

今はページをもらったのでデザインやレイアウトを考えたり、企画でどのモデルを使うかという事も自分で考えてるよ。実際に撮影現場にもいって進行とかもしてる。

Q.社会に出て大切だと気づいた事は何ですか?

コミュニケーション力しかない。ほんとに多少仕事ができなくてもコミュニケーション能力があればなんとかなる。コミュニケーション能力がなければなんにもできないし何も先に進まない。
今担当のページをもらえてるのも、スタッフ(カメラマン、スタイリスト、メイク)と仲良くなって、その人たちに押してもらったからページがもらえた。いつもコミュニケーションをとっていたから、自分の出来ない事を周りが助けてくれたり、自分が大変なときに相手が気づいてくれたりした。絶対終わらない仕事とかあってもこの日までには無理ってことも言えなくなる。結局期限を守れないのになにも言わないでいるよりも、「今忙しくて、この仕事がいついつまでにやらなければならないので、ここまで延ばしていいですか?」って気軽に言えるような事も必要じゃないかな。

Q.普段どんなコミュニケーションをとってるのですか?

スタッフの人がほとんど女性だったので、女性が言われてうれしいこととうれしくない事は考えた。例えば髪切りました?とか、かわいいですねとかいうことを普通にいえるようになった。モデルの子にも今日メイクかわいいねって慣れると普通に言える。(笑)内容はなんでもいいけど、しゃべりかけてもらえるように頑張ることも大事だね。口だけじゃ絶対ダメ。


―――上記の青年は私の息子ですーーー
ティーンエイジャーファッション雑誌「ランズキ」の編集に関わっています。
この仕事が大好きで、生き生きしている姿を見て嬉しく思っています。

2016/03/29 10:05 (C) 社会人基礎力養成講座
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