ヤマガタンver9 > ちび丸見参 その7

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▼ちび丸見参 その7

ちび丸見参 その7/
離乳食を食べ始めた頃はちょうど8月暑い盛り。オイラの住処はその頃玄関の三和土。
どこでもそうだろうけど、戸は開け放して網戸で風を入れてた。
風の匂い・草の匂い・土の匂いetc.が気になって気になって、オイラ網戸に爪かけてむしゃぶりつく遊びを
覚えたんだ。モチロン網戸さえ無かったら今頃は、辺り一帯の野良猫隊のゴッドファーザーになってたはずだけどね。
その頃の体重は600〜800g位だったろうか。遊び始めて二日目にして網戸を破いちゃったんだ。たまたま近くに
養母がいて、「わぁ〜! 大変! 社長?っ! チビが逃げるぅ〜!」と大音量で緊急警報を発令したため、
ボスが飛んできて、きゃりーぱみゅ…もとい、キャリーバッグに収監されちまった。
今でも時々夢にまで見る後悔の種は、この時もう少し素早く飛び出してたら、ボスがもう少し来るのが遅かったら…
ちゅうこと。アノ時が誇り高い野良猫族との決別の瞬間だったのかもしんない。
でも、ボス達にとってはオイラの脱走しかけた事件よりも網戸の方が大事だったみたい(T_T)
「おじいちゃんが倒れる前に頼んで、張り替えてもらったばっかりだったのにぃ〜」だって。
                     続く(かも)

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