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(130)『泣き虫チエ子さん』 1/
益田ミリ (集英社  2011年12月)

チエ子さんとサクちゃんという夫婦の、とっても普通の日常を描いた短いマンガです。

夫婦という、考えてみればとても不思議な関係なのだ。
まったく違う場所で育った男女二人が、何かの縁で一緒に暮らし寝食を共にするという(普通は)こと。

そんな二人の暮しには、楽しさや温かさ、切なさや哀しさというものがあるはずで、いっつも100%ハッピーでなどないだろうと思う。

この主人公 チエ子さんは泣き虫。
創造力が豊かで、それゆえ泣き虫なのだ。

今こうしている二人が、突然一人になったらどうしよう…そう想像しただけで切なくなってしまうのだ。

創造力、これはきっとお互いを思いやったり、自分が可愛かったりすることも全部含めて、お互いのちょっとした幸せを見つけるための能力なのかもしれない。


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