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▼『季楽な家』に対する想い

『季楽な家』に対する想い /
家を建てるということは、お施主様にとって一生涯の大事業。だから一切手を抜かない。それが流儀。

お施主様にとって、組織の小さな私たちに一生涯の家づくりを任せるということは、不安に感じる方も多いかと思います。ブランド力のある大手ハウスメーカーであれば、安心できるという心理も十分理解できます。だからこそ、私を信用していただいたお施主様には、とことん尽くしていきたいと思うのです。

年間棟数で比較されると確かに心細いかもしれませんが、大量生産、規格型の住宅だけで利益を上げていきたいとは思っていないんです。一生涯の家づくりを大成功させるために、「お施主さまと一緒に喜び、楽しみを共有しながら、仕事をしていきたい」と、私たちはそんな風に考えています。



山形の四季を楽しむ。人が『自然のリズム』で暮らせることが大切です。

こんな地方田舎の山形でも、朝の出勤時や帰宅時には交通量は増え渋滞もします。不快な気分がピークに達した時、ふと窓越しに映る季節の移り変わりにホッと感じたこと。自然豊かな土地柄で、休日に家族や友人と、山や海へ出かけたときの開放感とその空間を癒しに感じたこと。これは、人間誰もが持っている『自然のリズムで暮らすことは快適なもの』という潜在意識の表れです。

高度成長期を経て今日に至るまで、私たち日本人の暮らしはとても豊かになりました。1990年代からの家造りを振り返ると、大手ハウスメーカーに代表されるように、地域の気候・風土など関係なく同じ仕様に、どれも代わり栄えしない外観。企業の売り上げ収益を最優先するあまり、建築施工が簡単にできる造り手側の都合にあわせた工法が盛んに開発されてきました。


現在の日本は、様々な工業製品生産国で、高度な精密性であることが世界各国からも認められています。特に建築に使用される建材などはその最たる例で、精度に乏しいことはクレーム品とされ、使い物にならないとされています。戦後の高度経済成長は私たちの生活に、様々な利便性をもたらしましたが、その反面失ってしまった物、忘れ去られてしまった物の方が、最近になって多いように感じます。

現代社会のストレスを抱えながら、いつのまにか工業生産品に慣れてしまい、あふれかえる物に囲まれて暮らすことが、快適さ・心地よさをも、錯覚させているように思えてなりません。



そこに住む人がリラックスできる空間とは、ストレスを感じないことが第一条件です。


日本人が経済的な豊かさから忘れて失しまったもの、それは心の豊かさや四季との共生といったロハス的な心の癒し空間。 人が心地よいと感じるとは、「ノーストレスの状態」であることです。自然界にある無添加素材は、工業製品とは違い常に不揃いで同じ物は二つとありません。それが当たり前であり、自然であるという事なのです。

残念ながら、人の手によるイミテート形から、どきどきするといった感覚が一時的に得られても、心地よさ・癒しといった感覚を長期的に得ることはできません。ここに大きな錯覚があります。心地よさは決して均一な工業生産品には存在しません。不揃いで不均一な自然の中にのみ存在します。

今や住まいに対する要望は時代と共に変化してきました。今日の家造りに必要なのは、心の豊かさが満たされる家造り、ご家族の暮し方を大切にして、そこに住む人が癒される家造りなのです。



『本物の家って何?』って真剣に考えていたら、昔ながらの古民家にたどり着きました。

最近になって、多くの人々が気づきはじめたことがあります。それは、田舎暮らしに憧れて、昔ながらの古民家などを上手くリフォームして住みたいという人が急増しているということです。

突然ですが、皆さんは旅行に行ったら宿はホテル派ですか?それとも民宿派ですか?
私はと言えば、民宿派です。それも古くからある建物が大好きです。


昔ながらの日本建築の特徴である高い天井や、家族団らんのスペースには囲炉裏があったり、長年家族を見守り続けてきた木組みの造形美や、幼少の頃身のたけを柱に刻んだ傷を見ると歴史を感じさせてくれたりします。長年住む人を守り続けてきた太い梁に黒い柱や自然素材に囲まれた空間にいることが理屈なしに人や体が癒されて心地良さを感じたりします。

今では洋服も着たりソファーに座ったりしますが、靴は脱いで普通に生活しています。昔、素足から感じとったあの土間の感触は今でもなんとなく覚えています。これは、日本人が先人より脈々と受け継がれてきた「DNA」だと私は思ったりしています。
そんな日本人の「どこか懐かしい」とか、「なぜかホッとする」といった感覚を大切にして、『季楽な家』に反映したいと、私たちはそんな風に考えております。

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