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▼日本伝統建築技術保存会 技術養成研修

日本伝統建築技術保存会 技術養成研修/
日本伝統建築技術保存会 技術養成研修という講習会があります。NPOの全国を対象にした組織で社寺建築の専門業者が多数加盟している組織です。自分が20代のころ社寺建築の仕事を経験させていただいた加藤工匠の加藤吉男棟梁の紹介で参加させていただきました。昨年の12月半ばに認定書が届き合格となりました。(ほっと一安心して胸をなでおろしています)
 講習は5月から11月にかけて祝日のある連休を利用して計5回行われました。(5月の連休・7月の海の日・9月の敬老の日・10月の体育の日・11月は文化の日の連休です)
 中級というとまだ上があるという印象を持ちますが、NPOができて以来まだ上級の講習は開催されたことがないとのことなので、実質の最上級の資格です。東日本会場(職業能力開発大学校・神奈川)では17名の受講者に対し14名に認定番号が与えられました。平成19年の初級と併せて2年間は連休をすべて返上して挑みました。子供たちからは、「またパパいないの?」と言われながら、やっとやっと受かりました。模型製作・規矩術試験・筆記試験がありましたが、とても甘く考えていた模型は、(自宅で自分の時間で・自分もちの材料での製作)苦戦に苦戦を重ねて頭がパンクしそうでした。一軒のそり屋根で隅木の右側が平行タルキ(居定勾配なし)左が扇子のような配置の扇タルキでした。柱には穴を掘り隅木にはコキホゾをつけて込み栓打ち、その他も普段の住宅ではもう忘れ去られたような技術が
満載の課題に社寺建築の奥の深さ・社寺建築の棟梁の凄さを改めて感じました。
 写真は、採点後解体して持ち帰る前に撮った1枚です。くたびれてヨレヨレの姿に我ながら苦笑いしてしまいます。別に記事で紹介した幼稚園の受賞報告会はこの翌日の開催だったので、何かにとできごとが重なり、ギブアップ寸前でした。
 何気に聞いたラジオでの「他人行儀に成功するよりも、自分らしく失敗しよう」という言葉に励まされてやっと乗り切りました。   手塚健一郎
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