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▼長井からまた登録有形文化財建造物が!

長井からまた登録有形文化財建造物が!/
 今春、市内の歴史的建造物から3件10棟が登録有形文化財建造物となりましたが、2008年12月に新たに2件3棟が登録されました。以下にご紹介します。

・長井市立長井小学校第1校舎
 昭和8年(1933)の建築で、木造2階建、平入、切妻造、瓦葺の長大な校舎です。表通りから橙色の外壁が木立の奥に見え隠れして、長井の誇る景観の1つとなっています。校舎自体は生徒の授業には使っていませんが、職員室などとして現役です。正面玄関の庇まわりや、その上方の軒廻りにデザインが集約されていて、見どころとなっています。内部も正面大階段や天井、腰壁などに木造校舎の良き味わいがあります。昭和初期に建築された木造校舎は事例が少なくなっていることもあり、大変、貴重な存在です。卒業生はもとより、市民の皆さんに愛されている建物です。

・まるや芳賀醤油店穀蔵および火入れ蔵
 穀蔵は、木造2階建、土蔵造、切妻造、妻入、鉄板葺。墨書に明治22年(1889)とあり、年代が確定出来ます。火入れ蔵は、木造平屋建、土蔵造、切妻造、妻入、鉄板葺。南面にある4つの窓の配置に特徴があります。様式技法から明治期と判断されます。芳賀醤油店さんは、現在も醤油を醸造していて、現役の蔵としても貴重です。

 今回の登録により、長井市の登録有形文化財建造物は、5件13棟となりました。
 この取り組みは、長井商工会議所が事業主体となり、神奈川大学工学部建築学科西研究室(西和夫教授)と山形工科短期大学校(長井市)および長井まちづくりNPOセンターが調査主体となって取り組んでいます。今年度は、「神奈川大学 長井 まちづくり研究所」('07年12月開設)の事業として調査を継続しています。
 (なお、今回ご紹介した建築は、観光施設ではありません。この旨、ご留意下さい)
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