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▼つながろう! 希望が小さな時代に!

つながろう! 希望が小さな時代に!/
新聞の小見出しの中に、引き付けるコピーを見つけた。
「つながろう! 希望が小さな時代に」

 いま、我々の足元では「農と食の危機」が一体的、構造的に進んでいる。多くの人々はこの事の持つ深刻さを理解できて知らない。知ろうともしていない。俺にはそう見える。
「当面の食が手に入ればそれでいい」「安ければどこの国が提供しようが構わない」
かいつまんで言えば、こんなところか。

「農と食の危機」はそのまま生活の危機、社会の大混乱につながっている。だからこそ、この危機に対して、単なる農政批判、時代批評で終わらせてはならないのだ。
 求められているのは政府や国に頼らない「そうではない道」を、持てる力をつないで具体的、実体的に作り出すこと。

 農家が消費者・市民の食を支え、消費者・市民が農家の持続的生産活動を支える。その為に、農民と市民が、職業や政治の壁を越え、互いを支えあえる関係を作り出そう。その為の行動を起こそう。まさに今、この機会を失っては二度と創れない。

 まず消費者、市民に呼びかけたい。近い範囲に、イザという時の為の「かかりつけ医者」というのがあるが、これからは「かかりつけ農家」の時代だ。それを面的に広げ、共に『食といのちの関係を作ろう。(前号のフェースブック参照)
「近くにはビルばっかりで村がない」と嘆く必要はない。関係を地理的に広げるばかりではなく、「つながり」としても広げよう。辿(たど)って行けばどこかで村や農民にたどり着けるはずだ。そこから始まる交流から温かい関係を築いて行けばいい。

 急いで辿ってほしい。農家が離農を決意する前に!今や「絶滅危惧種」と言われるまでに追い詰められている農民達。
それも中・山間地の農民たち。彼らに離農を思いとどまらせることが出来るのは消費者・市民たちだ。もちろん崖っぷちでとどまっている我々農家も力を尽くす。

つながろう! 希望が小さな時代に!
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