原発で改めて考えさせられた ”たるけん”家づくりの思想:樽川技建株式会社

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原発で改めて考えさせられた ”たるけん”家づくりの思想

築20年を迎えるKさんの家。南側の庭も緑豊かです。


”庭と畑と木の家”という ”たるけん”の家づくりの思想があります。

庭・植栽・外と内をつなぐその豊かな雰囲気が、
”たるけん”で家を建てられた方には多いのです。

 ところが、

原発事故を受けて、日々、除染などの相談を受けています。
特に、子育て世代など深刻です。


家づくりの思想・指針が揺らいでいます。
暮らしを楽しむ家づくりも… 

 そんな中で、

先日、築20年を迎えるKさんからメールを頂きました。


 ”たるけん”だからこそ、できること。
 ”たるけん”だからこそ、皆さんの役に立てる場面があるはずだ。

と、勇気づけられました。


Kさんからのメールです。
┌─────────────────────────────────

│ このたびは、あちこち直していただきましてありがとうございました。
│ うるさかった換気扇が、動いているのかどうかさえ気づかないほどの
│レベルになったり、障子窓が、スイスイと動くようになったり、
│それだけで、普通の暮らしのストレスは、格段に解消されるものなんですね。

│ 今、放射能のストレスを多くの市民が感じている中で、
│将来的に、おそらく誰も確信を持って、その影響を語れない状況下では、
│自分自身で判断し、この状況を受け止めていくしかないんだと思います。

│ 外の自然と一体化していく樽川技建さんの家づくりに共感し、
│私も20年かけて、外の庭を里山の自然環境に近付けるべく心がけてきました。

│ 放射線低減のために庭の表土を剥ぐということは、
│その里山環境を変えてしまうということです。
│ 今は、その決断はできません。
│ 福島に生まれ、育ったということは、この原発災害さえも、
│歴史の流れとして受け止めざるをえないのかもしれません。

│ でもいつまでも、福島が、負のイメージのままいていいはずはありません。
│樽川技建さんが、これまで進めてきた家づくりの思想は、
│今こそ生きるのかもしれません。

│ 県知事が語ったように、福島は原発との共存に決別する以外に道はないでしょう。
│それは、再生可能エネルギー、自然エネルギーの本格的な時代が、
│少なくても福島においては、今後、実験的かつ本格的に進むであろうことを
│予感させます。

│ 我が家は、今後も、自然とともにある家でありたいと思っています。
│樽川技建さんの家づくりには、20年たった今でも信頼を寄せています。

│ 厳しい状況が続くでしょうが、逆に、福島には、
│これまで不可能と思われていたことが実現する可能性もあるはずです。
│ひょっとして、これからの福島なら、自然とともに生きる人間本来の環境作りが
│具体化できるのかもしれません。

│ 福島は気の毒、かわいそう、なんていつまでも思われているわけにはいきません。
│原発的な巨大で人工的なものの力で成り立つ社会ではなく、
│身の回りに降りそそぐ自然の力を活かした新しい福島の風景を築くために、
│これからもご努力いただくことを期待しています。

│ 私も、福島の逆転再生のために、再生可能エネルギーの活用は、
│最重要課題のひとつだと思っています。
│ その原点は、樽川さんに、この家を作っていただいたことにあるかもしれません。

│ 福島のこれからのために、今後ともよろしくお願いします。

└─────────────────────────────────



”たるけん”の家づくりの思想について代弁くださいましいた。
ここ福島に根ざしている工務店としての使命をも代弁して下さっています。

Kさん、ありがとうございました。





2011/08/04 20:00 (C) 樽川技建
 雑誌「住む。」No.31 庭と畑と家と。
■雑誌「住む。」No.31
 発売 農文協  発行年 2009年11月

特集タイトルが「庭と畑と家と。」
まさに、樽川技建のC−HOUSEでお客さんと話している内容が、
そこに綴られている。

「庭があればできること。春夏秋冬、〜人の暮らしもまた、そこにある。
たった一木位置草でいい、わが家に隣家に町に、豊かな今日一日。」

お問い合わせいただいた方々に、
お贈りしたい愛読書的存在です。

                     評:樽川(美)
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