一次避難所 & 二次避難所:SZP2022

SZP2022
一次避難所 & 二次避難所


<何もなくなってしまった名取市閖上 茫然とただ眺める>


 何もなくなってしまった、という筆頭は陸前高田市ではないかと思います。あそこの何も無さはハンパじゃない。

 閖上は子どもの頃、父に連れられて、毎週のように魚釣りに行った思い出の地。仙台ゾウ・プロジェクトとしても、ここで開催された「8時間耐久ママチャリレース」に2年連続参加したという縁があります。港朝市が好きで、砂丘から眺める海も好きで、何度も足を運んでいました。

 だからどこにどんな建物があって、と、町の様子はほとんどわかっていたのです。それだけに、「・・・」。


 今回は、お掃除志隊のメンバー10名で、この閖上から仙台空港の脇を抜け、山元町の一次避難所、青根温泉の二次避難所において、現場の生の声を伺うツアーとしました。

 これまで石巻方面ばかりだったので、県南の実情も見るべきだ、と思ったのです。




<写真中央がW先生>


 山元町は死者行方不明者数が約750人。町民数16700人だったわけですから、かなり大きな影響と言えるでしょう。

 メンバーの知り合いW校長先生が総監督をしている山下中学校を訪れました。
 この気さくなW先生。ご自身も自宅を失った避難民なのですが、とにかく明るい!

 避難所の自治運営をじょうずに主導し、6月中旬には避難所解散、という町の方針に沿ってやるべきことをすべてやっているのです。この人に任せておけばバッチリ、そんな頼もしさを感じました。

 すでに震災6ヵ月後となる9月11日のイベントの準備まで視野に入っており、やはりトップの人間性、リーダーシップ、その影響度は計り知れないものがあるなぁ、と感じました。




<写真右下が若女将Sさん>


 次に訪れたのが青根温泉とだ家さん。
 最近、ひょんなつながりから若女将Sさんがメンバー入り。
 そんなこともあり、お邪魔させていただきました。

 社長であるご主人の口から、リアルな実情が次から次と語られました。それはまさに現場ならではの声。震災対応の難しさを浮き彫りにしてくれるお話でした。そして、二次避難の人たちに何とか不便をかけずにもてなしたい、というホスピタリティが伝わってきました。

 基本的には一次避難所の人も二次避難所の人も、はやく自宅に帰って元の生活をしたい、というのが本音のようです。


2011.5.22 by Hasegawa
2011.06.12:Copyright (C) SZP2022
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