☆第8回ふらり学講座を開催しました:長井社会福祉協議会
ながいふくしランド|長井市社協 |
☆第8回ふらり学講座を開催しました
2016.12.01:Copyright (C) 長井市中央地区公民館
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問題を考えるふらり学講座。
今回は「ひとりで暮らすお年寄りを温かく見守る地域づくり」について
学習しました。これは、ふらり学講座が始まった平成26年から毎年行っ
ているテーマで、今年で3回目です。
1回目は「見守りとは何か?」「どういった意識で見守り、見守られる
ことが理想か」といった入門講座を行い、昨年の2回目では長井市の高
齢者福祉の現状を紹介いただくとともに、これから理想とされる「見守
り」の在り方について学びました。
▽1回目と2回目の様子
そして3回目となった今年は、地域でとりくむ見守りネットワークの進め
方を、長井市社会福祉協議会の荒井さんをコーディネーターに迎えて学習
しました。中央地区の地区長さんや民生委員の皆さん、テーマに関心のある
地域の皆さんにご参加いただきました。
▽長井市地域包括支援センターの布施さんによる行政の取り組みの紹介
長井市地域包括支援センターの布施さんからは、要援護高齢者の登録や
民間企業・団体などの各事業所と連携した見守りサービス、配食サービス
など、現在、長井市が取り組んでいる様々な高齢者福祉の取り組みをご紹
介いただきました。特に、ミニデーなどが行われていない地域を対象に普及
を進めているという「いきいき100歳体操」は、長井市の保健師 鈴木さんの
指導のもと、参加者全員でほんの少し体験も行いました。
▽保健師の鈴木さんによる「いきいき100歳体操」の指導
場所とDVDの再生機器があれば、どこでもできる体操で、無理なく動くこと
ができるため、高齢の皆さんの体力作りにもピッタリ!体操を紹介する動画
で、100歳近くのおばあちゃんが、体操をするようになってから筋力が向上
し、スムーズに歩くことができるように変化していく姿に、会場からは驚
きの声も上がっていました。家に引きこもりがちになる高齢者が、楽しみと
して体操に集まることで、お互いの様子を気にかけあう見守りにつながると
期待されています。
続いては、伊佐沢上地区福祉推進会ボランティアグループ「ひだまり」の
お茶のみ訪問の取り組みについて、代表で上地区の民生委員である渋谷さん
ご夫婦から、活動を紹介していただきました。
▽渋谷さんによる活動紹介
地域での話し合いで、ミニデー立ち上げを断念したあと、新しい取り組み
として始めたというお茶のみ訪問。長井市社会福祉協議会から助成と支援
を受けながら行っているそうです。ボランティアの皆さんが「見守る」立場
で高齢者世帯に訪問し、交流するうちに、生活や料理などの先人の知恵を学
ぶ機会も多く、見守っているという認識から、次第にいろんなことを教えて
もらっているという感覚に変化してきていると話す様子が印象的でした。
高齢化が進む中で、重いテーマでもある高齢者の見守り。コーディネーター
の荒井さんは、少しでも楽しく学習を行えるように、障害者就労支援施設
「せせらぎの家」で作っている「ながいズーズーかるた」の紹介などを時折
交えながら、講座を進めてくれました。
▽ながいズーズーかるた
市内の若者たちで考案したというこのかるたは、方言で読んで、標準語の札
を取る…など4通りの遊び方ができるそうです。文字を見ても、ただ読んでも
なかなかわからない言葉も多く、参加者の皆さんも「よっくわがんね」「あ、
わがった、わがった」と楽しみながらかるたを見ていました。
▽福祉作業所「フラワーほっと」のごまほっと
同じく福祉作業所で作られているお菓子でティーブレイクをはさみながら、
2時間にわたって行われたふらり学講座。今回の参加者は、それぞれの地域
で見守りなどに直接関わる立場の方が多く、皆さん真剣に話を聞き、厳しい
ものも含め、様々な意見を出していただきました。
年を重ねても地域の一員として幸せに暮らすために、年齢に関係なく、誰も
が見守りについての意識を持ち、地域の皆さんと良好な関係を作ることがで
きる社会を目指して、これからも考えていきたいと思います。