選挙公報の「未配布」問題で公開質問状…陳情者が市長宛てに:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

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選挙公報の「未配布」問題で公開質問状…陳情者が市長宛てに


 

 先の市議選(7月24日)の際、公平な選挙を担保するために欠かせない「選挙公報」が一部で未配布だったことに関して、花巻市在住の翻訳家、菊池賞さんが有志の任意団体「花巻市民の権利を守る会」のフェ−スブック上で、上田東一市長宛てに行政責任などを問う公開質問状(9日付)を提出したことを明らかにした。同会は今回の件について、以下のようなコメントを発表した。この「未配布」問題については、当ブログの7月30日付と9月9日及び同21日付で言及、陳情不採択に反対した議員はわずか一人だった経緯などについて触れた。なお、公開質問状に登場する岩間裕子・総合政策部長は「傍聴者”締め出し“文書」(11月8日付当ブログ参照)の策定に関わった行政職トップの座にある。

 

 

 議会は行政を監視する立場であり、双方は車の両輪のように機能する、というのは幻想なのでしょうか?私たちのメンバ−でもある菊池賞さんは8月、選挙公報の配布漏れが起こらない仕組み作りを求めた陳情を議会に提出しましたが、行政からの不当介入と、それに盲目的に同調した議員集団により不採択となりました。「片時も忘れることのなかった故郷に45年ぶりに戻ることができ、地元のために微力ながら尽くそうと思っていたが、善意が踏みにじられる形となり、とても悲しい」と菊池さんは話しています。この件に関して、菊池さんは市長宛に公開質問状を送りました。どのような回答が出されるのでしょう。

 

 

《公開質問状》

 

 

 私は令和4年8月、花巻市議会に選挙公報未配布を防止するための内部統制の確立を訴えた陳情(陳情4号)を市議会に提出しました。これを審議した総務常任委員会に岩間裕子総合政策部長が呼ばれ、法的な部分についての説明を行ないました。

 

 しかし、あろうことか「この陳情を採択したとしても…市長が監査の請求をするのは難しいだろう」などと憶測に基づく発言をし、委員会の判断を誘導する行為まで行ないました。これは行政による議会への不当な介入という越権行為であり、容認できるものではありません。果たして陳情は不採択となり、結果的に一市民である私は憲法第16条で保障された権利を侵害されたことになります。のみならず、岩間氏の行為は憲法第15条2項及び花巻市職員倫理規程第3条に違反していることは明白です。

 

 その上、市長であるあなたは監査の是非を判断する機会を不遜にも部下によって奪われたことになります。最近の岩間氏の行動には公務員としての本分を弁えない傍若無人さが目立ち、市長が部下を教育・統制できていないのではないかという疑念を抱かざるを得ません。岩間氏の行為を第一に市民に対する、第二に議会に対する、第三に市長に対する観点からどのようにお考えですか。根拠を明確にしてご回答ください。なお、回答は11月20日までに文書でお寄せください。

 

令和4年11月9日

花巻市長

上田東一様

 

 

 

 

(写真は市議会総務常任委員会で陳情趣旨を説明する菊池さん。委員席にいるのは不採択を先導したと言われる櫻井肇議員(共産党花巻市議団)=9月9日午前、花巻市役所で)

 


2022.11.09:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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