「地獄の沙汰も金次第」(その2)…赤木裁判の不条理と上田市政の”瓜二つ“!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

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「地獄の沙汰も金次第」(その2)…赤木裁判の不条理と上田市政の”瓜二つ“!!??


 

 「赤木さん自死/国が賠償認める」―。12月中旬、新聞各紙で報じられた大見出しを見て一瞬、「えっ」と虚を突かれた。次の瞬間、この「えっ」はメラメラと燃え上がる怒りに変わった。サブ見出しに「森友改ざん/遺族側、幕引き批判」とあったからである。記事の中に「認諾」(にんだく)という初めて耳にする言葉があった。ウィキペディアなどによると、「(民事訴訟)のなかで、被告が原告の請求が正しいことを認め、これをもって裁判を終わらせること(訴訟行為)」―と説明されている。つまりは「金で口を封じる」ということに他ならない。

 

 「赤木さん裁判/真相への道を閉ざすな」(12月17日付「朝日新聞」社説)、「改ざん訴訟/終結は国の信用失墜」(同「声欄」)…。国民の怒りの声で埋め尽くされた紙面の片隅にこんな川柳が載っていた。「金積んで負けるが勝ちとほくそ笑み」―。まるで、わが上田(東一)市政と瓜二つの“精神構造”ではないかとまた、怒りがメラメラと燃え上がってきた。

 

 「災害公営住宅の入居者にご負担いただい共益費が過払いとなっていたため、お返しすることといたしました」―。次期市長選の投開票日をちょうど1か月後に控えた23日、まさにそのタイミングにねらいを定めたかのような告示が市のHPに掲載された。木で鼻をくくったような文章はこう続く。「令和元年6月から令和3年1月までの期間において、市の不適切な事務処理により、シティコ−ト花巻中央上町棟の入居者にご負担いただいた共益費が過払いとなっていたことが判明いたしました。このため、市では共益費の過払い分を対象となる入居者にお返しすることとしましたので、ご報告いたします」―。まるで「慇懃無礼」(いんぎんぶれい)を絵にかいたような口ぶりではないか。

 

 この“過払い事件”については、10月11日付当ブログ「『被災者に寄り添う』という真っ赤なウソ…コンビニ分まで押し付け」の中で詳しく報告した。本来、1階に併設されているコンビニ(住居3世帯分)が負担すべき共用部分の融雪用電気代などを被災者に肩代わりさせていたという前代未聞の出来事である。今回の返済額は8世帯分の122,376円(1世帯当たり15,297円)。金額の多寡(たか)ではない。矯(た)めつ眇(すが)めつ何度も読み返したが、どこにも上田市長の謝罪のひと言が出てこない。パワハラの主症状といわれる“瞬間湯沸かし器”みたいにこっちの頭からも湯気が噴き出してきた。

 

 「入居者の利便性を第一に考え、…上町棟1階にコンビニを誘致できたことに対して評価していただき、大変ありがたく思う」―。「コンビニ付き」災害公営住宅が2019年、国交省の住宅局長表彰を受けた際、上田市長はいけしゃあしゃあとこう語っている。それにしても、撤回を余儀なくされた「住宅付き」図書館を持ち出すまでもなく、「くっつけること」が大好きなご仁ではある。赤木裁判に関して、当県選出の鈴木俊一財務相はその心中(しんちゅう)はさておき、こんな談話を発表した。「国の責任は明らかとの結論に至った。公務に起因して自死という結果に至ったことにつき、心よりおわび申し上げます」(12月16日付「朝日新聞」)―。「同県のよしみということで、ワクチン接種については直接、お会いして陳情申し上げた」などと自慢げに語る上田市長にはいまにいたるまで、今回の“過払い事件”についての「謝罪」のひと言さえない。温暖な沿岸被災地から当市に移住した被災者は、数年に一度といわれる寒波到来を前に不安な日々を過ごしている。

 

 入居者の一人がひとり言のようにつぶやいた。「今回のお金の返還って、選挙目当ての“買収”と見られても仕方がないのではないか。だって、発覚からもう1年近くもたち、選挙が近づいてからいきなり『金、返す』というんだから。赤木裁判も許せないが、こっちはもっと、質(たち)が悪い」―。今回の件をきっかけにこれまで、零度以下になった場合にはサーモスタットで自動的に融雪器の電源がONになる仕組みになっていたが、今後は真冬日か零下10度以下に下がった時に限り、手動で操作することになった。経費の節減なのだろうか、ことほど左様に上田市政の手法は場当たり的でチグハグ…。こうした”人を食った“ような振る舞いにあちこちから、「もう限界だ」という悲鳴にも似た声が聞こえてくる。

 

 仮に今回の事案が現場の判断でトップに報告されないまま「内密」に付されたのだとすれば、逆にそうした職場の空気こそが「パワハラ」の最悪の顕現形態だと言わざるを得ない。当然のことながら、「限界」とは市民の安心・安全を担保するための行政としての「機能不全」を含めてのことである。周囲をうかがうように、声を潜めてヒソヒソと…。こんな職場環境が健全であるはずがない。

 

 

 

 

(写真は市長選に立候補を表明している小原雅道氏と意見交換する被災者ら。“過払い事件”について問われた小原氏は「そんな愚は二度と繰り返してはならない。寄り添うという原点に立ち戻りたい」と話した=12月23日午前、花巻市上町の災害公営住宅の集会所で)

 

 

 

 

《追記ー1》〜市職労は”自主投票”へ

 

 次期市長選をめぐって、立候補を表明している現職の上田東一市長を支持するかどうかが注目されていた花巻市職員労働組合(吉田真彦委員長、894人)はこのほど、”自主投票”にすることを最終決定した。友好関係にある市議会会派「平和環境社民クラブ」(3人)はすでに「上田」支持を決めており、市職労側にも足並みをそろえるよう要請していた。上田市長の”パワハラ”疑惑に揺れる中、執行部としては組合員(職員)との間に亀裂が生じることを避けたものと思われる(12月23日付当ブログ参照)

 

 

 

 

《追記ー2》〜支援組織「はなまきを良くする1000人会議室」からのお願い

 

 以下のURLで「花巻のまちづくり」の本音ト−クを展開しています。LINEのオ−プンチャットは普段使っているニックネ−ムを変更できて匿名で登録できます。花巻の未来について、“丁々発止”を盛り上げましょう。

 

URLは

オ−プンチャット「はなまきを良くする1000人会議室」

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2021.12.26:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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