四日市市が図書館の駅前立地を断念…市役所周辺に建設場所を変更、当市では不毛な「立地」論争が今も〜公募プロポーザルの不調が追い打ち!!?? :はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
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四日市市が図書館の駅前立地を断念…市役所周辺に建設場所を変更、当市では不毛な「立地」論争が今も〜公募プロポーザルの不調が追い打ち!!??
2024.08.07:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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三重県四日市市は近鉄グループが近鉄四日市駅前に建設する高層ビルに、市立図書館を移転させるなどの計画について、近鉄側と費用面などで調整がつかないことなどから、断念する方針を固めたことが分かりました。
近鉄グループは近鉄四日市駅に隣接し、すでに取り壊された商業施設「スターアイランド」の跡地に地上32階建ての高層ビルを建設する予定です。四日市市では高層ビルの3階から8階にかけて市立図書館や交流施設を、1階から2階にかけて観光施設を入居させる計画で、令和10年度中の供用開始を目指していました。しかし、四日市市などの関係者によりますと、近鉄グループは高層ビルの整備費の概算額が390億円、工期が49か月と、当初の想定を大幅に超えたとして市に事業の延期を申し出たということです。
また、近鉄側は市に対し、整備費の390億円のうち、市立図書館などの整備費は200億円を超えると説明し、市が当初想定していた費用よりも大きく上回ったということです。近鉄側は事業再開の時期について明確に示さなかったということで、市では計画を断念する方針を固めたということです。四日市市の森智広市長は「この件についてはあす(5月24日)議員への説明会を開き、しっかり説明したい」としています。いっぽう、近鉄グループの担当者は「現時点でコメントできることはない」としています(以下続報)
三重県四日市市は図書館を移転する計画をめぐり、候補地を市役所の北側にある民間の駐車場とその周辺に絞り込み、今後、用地の取得に向けて測量などを行う方針です。図書館の移転をめぐって、四日市市では当初、近鉄四日市駅に隣接する場所に建設予定の高層ビル内に設ける計画でしたが、整備費が想定を大幅に超える見通しとなったことなどからことし5月に断念しました。
その後、市の中心部にある広場など、3か所を検討した結果、市役所の北側にある民間の駐車場とその周辺が、立地や広さ、それに中心地の再開発事業との相乗効果なども踏まえ、最も優位性が高いとして候補地に絞り込んだことを(8月)6日に開かれた定例会見で明らかにしました。
この場所は、広さがおよそ3500平方メートルあり、中心部を走る三滝通り沿いに位置します。市によりますと、土地の大半を所有する企業はこの計画に理解を示しているということです。市では8月末から始まる議会で用地の取得に向けた測量などの予算案を提出する方針です。四日市市の森智広市長は「候補地は駐車場を併設できるなど、新しいメリットもある。新図書館は市民の関心も高くなんとしても早期に整備したい」と話しています(いずれもNHKのNEWSWEBから)
●「知の泉/豊かな時間(とき)/出会いの広場」―。こんなスローガンを掲げて、新花巻図書館の建設構想がスタートして、はや12年の歳月が流れた。そして今なお、難破船のように荒波の中を漂い続けている。新たに建設用地の取得が必要となる「駅前」か、すでに市有地として存在する「病院跡地」かー。この選択に考慮の余地はあるまい。別の選択肢があるとすれば、それは何なのか。それこそが「駅前立地」につきまとう隠された”闇”である●
(写真は同じ駅前立地をめぐって、迷走を続けるJR花巻駅前。奥が建設候補地ののスポーツ店と橋上化が進められる現駅舎(右)。もうひとつの候補地は病院跡地=花巻市大通りで)
《追記ー1》〜公募プロポーザルが不調…またまた前代未聞の関連予算の撤回へ〜当市では相変わらず、不毛な“立地論争”!!??
「新花巻図書館建設候補地選定に係る意見集約等運営業務委託プロポーザルについて、参加申込期限内に1社から申し込みがありました。プロポーザル実施要領において、『応募者が1社のみであっても、最低基準点の400点を超えた場合は、契約候補者とする』と定めており、令和6年8月1日にプロポーザル選定委員会を開催し、企画提案内容についてプレゼンテーション及びヒアリング審査を行いましたが、応募者の点数が400点を越えなかったことから、契約候補者に選定されませんでした」
こんな告知が8月6日付の市HPに掲載された。つまりは市議会6月定例会で承認された業務委託料を含めた総額10,468千円の関連予算が宙に浮いたということである。今後の展開について、菅野圭生涯学習部長は「再募集しても手を挙げる業者は少ないことが予想される。関連予算はいったん撤回し、意見集約の方法について、市が独自に最善の策を模索したい。その予算として転用させていただくよう議会に説明したい」と苦しい弁明。一方、この予算案に賛成した議員たち(14人)の責任も問われなければならない。「十分に審議を尽くしたのかどうか」ー胸に手を当てて、よ〜く反省してほしいものである。
ところで、4年前にも同じようなことがあったことを思い出した。2020年3月9日付の市HPに「令和2年度一般会計予算(案)」を撤回するという告示が突然、掲載された。いわくつきの「住宅付き図書館の駅前立地」(のちに白紙撤回)に係る関連予算が計上されていたためで、市側はその分の予算を除いて再提案をするという前代未聞の醜態を演じた。今回はその二の舞。行政運営の見通しの悪さを暴露した形だ。難破船(新図書館丸)はもはや、マストの一部を海上に見せるだけである。これ以上、上田市政にかじ取りは任せられないという危機感さえ覚える。
《追記ー2》〜漂えども沈まず
「パリオリンピック」を名乗る方から、次のようなコメントが届いた。「今オリンピックが開催されているパリ市の標語は『漂えども沈まず』です。今の花巻市の様子は、『漂って、そのうち沈む』かもしれません。市自らが重要施策の決定ができず、思い余って第三者に依頼しようとしたところ、その第三者すら決定できない状態を見るにつけ、花巻市における地方自治は既に崩壊しているように見えます。