ある「FB」記事に見る……市議会議員の「思想と行動」、いや「資質とレベル」~ブログが炎上の気配に~“開かずの扉”が少しづつ!!??:はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ

はなめいと|岩手県花巻市のコミュニティ
ある「FB」記事に見る……市議会議員の「思想と行動」、いや「資質とレベル」~ブログが炎上の気配に~“開かずの扉”が少しづつ!!??


 

 「あれっ」と腰を抜かしそうになった。市長与党と目される花巻市議会の最大会派「明和会」所属の高橋修議員のFB(フェイスブック=11月21日付)にこんな一節を見つけたからである。「病院跡地(案)を見れば一目瞭然。赤やピンクで囲まれてますよね?こんな危険区域の境目ギリギリに、公共施設を建設すべきではない」―。「駅前か病院跡地か」という新花巻図書館の立地場所をめぐって、当市ではいま「対話型市民会議」がスタートするなど多くの市民の関心はその行方に注がれている。この“椿事”(ちんじ)はそんなさ中に起きた。

 

 外部コンサルタントに依頼して作成した二つの候補地の「比較調査」報告書には双方の「土地利用計画図」(イメージ図)が示されている。高橋議員のFBに掲載された病院跡地のイメージ図を見て、今度は本当に腰を抜かしてしまった。わざわざ、手描きで「急傾斜崩壊危険区域」や「土砂災害警戒区域」などと書き加えた上、「ここ?」とクエスチョンマークまで付ける念の入れようだったからだ。

 

 「災害リスク」をことさら強調するかのように“加工”がほどこされた画像を見た瞬間、ふと証拠物をでっち上げた「袴田事件」が頭をかすめた。「これって、手の込んだある種の“捏造”(ねつぞう)ではないのか。市側が第1候補地に挙げる駅前立地へ向けた“世論”誘導(地ならし)がミエミエ。議員としての資質が疑われる」―。もし、そうじゃないと主張するのなら、あなたの“そもそも論”じゃないけれど、“そもそも”どうしてこんな危険区域にあえて、もうひとつの図書館立地を想定したのか―当局側の行政責任を是非とも追及してほしいものである。

 

 高橋議員はこんなこともつぶやいている。「当局(市役所)と議会では役割が違うのです。当局は提案ができます。提案がない以上、我々は議決できません。ジャッジをくだせないのです」…。怒りを通り越して、吹き出してしまった。「下に~、下に~」…大名行列の“露払い”よろしく、議決(審議)をする前にもうジャッジを下しているではないか。「表現の自由」も赤面するほどの軽率かつ稚拙な、しかも「公私」をわきまえない支離滅裂ぶりに唖然とした。ちなみに、FBに寄せられたコメント数は20件で、133人が「いいね」を押していた(12月1日午前7時時点)。この中にはうっかり、押してしまった私もカウントされている。

 

 高橋議員は現在3期目で、自民党所属。前回(2022年7月)の選挙ではトップ当選を果たした。ベテラン議員に対し失礼が及ぶかもしれないが、以下に議員に課せられる関係法令と、万が一のために記録保存しておいたFBの記事も合わせて、掲載させていただく。当ブログでも再三言及してきたように当局側と議会側とが互いに監視し合うという「イーハトーブはなまき」の”二元”代表制はいま、崖っぷちに立たされている。今後に向けた事例研究(ケーススタディ)の一助になれば…。言わずもがなだが、文中の「議員」とは“公人”を指す。

 

 

<市議会基本条例>(平成22年6月制定)

 

●議会の活動原則
 

 「議会は、市政の監視及び評価並びに政策立案及び政策提言を行う機能が十分発揮できるよう、円滑かつ効率的な運営に努めなければならない」(第4条第1項)、「議会は、公正性及び透明性を確保し、市民に開かれた運営に努めなければならない」(同第2項)、「議会は、市民の多様な意見を的確に把握し、市政に反映させるための運営に努めなければならない」(第3項)

 

●議員の活動原則
 

 「議員は、議会が言論の場であること及び合議制の機関であることを認識し、議員相互間の自由な討議を尊重しなければならない」(第5条第1項)、「議員は、市政全般についての課題及び市民の意見、要望等を的確に把握するとともに、自己の能力を高める不断の研さんに努め、市民の代表としての自覚を持って活動をしなければならない」(同第2項)、「議員は、議会の構成員として、市民全体の福祉の向上を目指して活動しなければならない」(同3項)

 

<市議会議員政治倫理要綱>(平成26年3月議会告示)

 

●政治倫理基準
 

 「市民の代表者として、その品位と名誉を損なう一切の行為を慎み、その職務に関し不正の疑惑をもたれるおそれのある行為をしないこと」(第3条第1項)、「市民の代表者として、常にその人格と倫理の向上に努め、その権限又は地位を利用して、不正に影響力を行使し、又は金品を授受しないこと」(同第2項)


 

<FBの全文>

 

“そもそも論”

 

 移転新築が計画されている新花巻図書館。“駅前か病院跡地か”、市民の間でも大きく意見が別(ママ)れています。2つの候補地にはそれぞれ持ち味がある。お互い正論だとは思います。ただ私自身は病院跡地にはクエスチョン、現時点では後ろ向きです。理由はいたってシンプル。病院跡地は後方斜面が急傾斜崩壊危険区域、右側斜面は土砂災害警戒区域だからです。これは画像の下段、病院跡地(案)を見れば一目瞭然。赤やピンクで囲まれてますよね?こんな危険区域の境目ギリギリに、そもそも市民を集約すべきではない。公共施設を建設すべきではない!というのが私の持論です。

 

 それともう1つ。“議会も優柔不断”、“いつまで何やってんの(?)”という声を良く耳にします。これは当然の感覚、普通はそう思いますよね。ただこれにはちゃんとした理由があります。当局(市役所)と議会では役割が違うのです。議員は質問はできます。例えば、建設費は幾らですか?市民の意見を聞いていますか?等々です。当局は違います。提案ができます。例えば、“駅前にさせてください”、“病院跡地にさせてください”等々です。

 

 提案がない以上、我々は議決できません。ジャッジをくだせないのです(この部分はその後、「この提案がない以上、我々も待つしかない。議決できないのです」と表現が変わっている)。いずれタクシ-運転手(引用者の註;議員活動のかたわら、こんな副業もしているらしい)をしていて思います。高齢者の方は間違いなく歩きません。私は駅から離れれば離れるほど、利用する年代は限られる。特に冬は誰だって歩きたくない。全ての年代に影響が出ると思います(11月30日午前時点での引用)

 

 

 

 

(写真は“加工”が加えられた高橋議員のFB上のイメージ図。正確な原画は11月10日付当ブログのコメント欄を参照)

 

 

 

 

《追記ー1》~「消えたFB」、あぁ、霧の彼方に!!??

 

 念のためと思って、ブログアップ直後の本日(1日)午前10時すぎに高橋議員のFBにアクセスしてみたら、ありゃ、跡形もなく消えてしまっていた。こんなこともあろうかと思ってアップしたのだったが、こうなったら、当ブログは永久保存版にしなくちゃ…。兵庫県知事選でにわかに注目された「SNS」によるネガティブキャンペーンが足元にも忍び寄っていたことに無関心は禁物。それにしても、この人物には議員としての”矜持”(きょうじ)のひとかけらもないらしい。

 

 

《追記―2》~利益相反!!??


 「プロパガンダ反対」を名乗る方から以下のような長文のコメントが寄せられた。洞察の深い論考で、論点もきちんと整理されていた。さっそく、ケーススタディの貴重な教材として、全文を掲載させていただく。

 

●利益相反(りえきそうはん)とは、信任を得て職務を行う地位にある人物(政治家、企業経営者、弁護士、医療関係者、研究者など)が立場上追求すべき利益・目的(利害関心)と、その人物が他にも有している立場や個人としての利益(利害関心)とが、競合ないしは相反している状態をいう。

 

 このように利益が衝突している場合、地位が要求する義務を果たすのは難しくなる。利益相反は、そこから非倫理的もしくは不適切な行為が行われなくても存在する。利益相反は、本人やその地位に対する信頼を損なう不適切な様相を引き起こすことがある。一定の利益相反行為は違法なものとして扱われ、法令上、規制対象となる。また、法令上は規制対象となっていない場合でも、倫理上の問題となる場合があり得る(ウィキペディア)。

 

 髙橋修議員のフェイスブックによると、氏は日本商工会議所青年部岩手県代表理事、花巻商工会議所青年部第27代会長を歴任したことが書かれており、背景に使われている写真は最近行われた花巻商工会議所青年部歴代会長表彰式の様子である。

 

 本年11月17日に開かれた新花巻図書館建設候補地第1回市民会議の資料によれば、花巻商工会議所議員懇談会(R2.12.23)では「駅であれば迷いなく人は来れると思う」、花巻商工会議所役員(R3.3.29)では「花巻市立地適正化計画による都市機能誘導区域内において、花巻市が説明会等で提案する花巻駅東口JR用地周辺を中心とする回答が大半を占めており、その理由として交通の利便性が良いことが挙げられています」とあり、花巻商工会議所のスタンスとしては駅前立地を主張しているように見える。

 

 人間に複数の役割があることは自然であろう。しかし、氏の言う「ジャッジ」を下す立場の市議が、「ジャッジ」を下す前に自身の属しているもう一つの役割、花巻商工会議所の一員として、花巻商工会議所と同一の意見を表明することは、利益相反と言わざるを得ないだろう。「このように利益が衝突している場合、地位が要求する義務を果たすのは難しくなる。」「法令上は規制対象となっていない場合でも、倫理上の問題となる場合があり得る。(ウィキペディア)。利益相反の中では、市議という地位が要求する義務を果たすことは難しなり、また、倫理上の問題が生ずることだろう。

 

 更に新図書館建設候補地に係る市民会議は、第1回が開かれたばかりであり、今後少なくともあと2回、場合によっては3回開かれることになっており、未だ現在進行形のものである。そもそも市議会を含めた新図書館建設候補地の意思決定に資するものとして開催されているこの市民会議の結論を待たず、「ジャッジ」を下す立場の人間が自分の意思を表明することは、この市民会議の議論に大きな影響を与えることは明らかだろう。

 

 「プロパガンダは、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為の事である」(ウィキペディア)―。氏の言動は、かつての日本、ナチスドイツなど独裁国家で行われ、今もそういった国家、組織で行われているが、民主的な議会運営を真っ向から否定する危険なものである。

 

 

《追記―3》~私用文書等毀棄(きき)罪!!??


 今度は「政治カフェファン」を名乗る方から、こんなコメントが…「先生、政治カフェで政治を語る前に、都合の悪いことでもあったのでしょうか?X(旧ツイッター)ではまだ、関連記事が載っていますけど、こっちは大丈夫ですか?」

 

 

 

 

 

《追記―4》~武士道精神!!??

 

 「丘の上の雲」を名乗る方から、以下のようなメールが寄せられた。タクシー運転手のほか、予備自衛官、防災士、日本思春期学会性教育認定講師…高橋議員の活動範囲の広さには目を見張るものがあるが、武士道精神にも通じていたとは?

 

●平成29年度 花巻市市民団体等活動支援事業一覧。「武士道サミットin花巻 花巻商工会議所青年部」(会長 高橋 修)271,000 女優松本莉緒氏と㈱めんこいテレビ工藤哲人氏に、新渡戸稲造の武士道精神について対談形式で語っていただき、新渡戸稲造の新たな魅力を再確認した●ブログを読んで、高橋さんのことを調べたら、このような記事がありましたが、武士道精神ですか。補助金ももらったんですね。

 

 

《追記―5》~2地域居住?

 

 「下南米」を名乗る方から、以下のようなメールが寄せられた。「(高橋議員は)土沢駅前に居住実態があるのに、市議会のホームページの議員名簿では小山田の住所というのはもしかして選挙対策ですか?これって裏金ならぬ裏住所(虚偽記載)では?自宅の電話が携帯電話っていうのも何だかよく分からないけど。2地域居住を先取り実践してるのかしら?

 

 

 

《追記―6》~あれっ、本番はないの!!??

 

 新図書館の立地問題に関し、FB上で盛んに自説を主張していた高橋議員が本番(12月6日開会の12月定例会)ではどんな論戦を繰り広げるのか―。市民の期待も大きかったが、一般質問の通告者にその名前はなかった。FBによると、議会初日の日程は「政治カフェ」の開催とのこと。将来、出馬を考えているなど「政治・街づくりに関心のある方は、是非お気軽にどうぞ」と呼びかけている。議員としての倫理性が問われているさ中、ご本人は果たして”正気”なのか。まったくもって「正気の沙汰」ではない。もはや「狂気の沙汰」としか言いようがない。

 

 なお、図書館関連の質問をするのは本舘憲一(はなまき市民クラブ)、伊藤盛幸(緑の風)、久保田彰孝(共産党花巻市議団)の3議員で、いずれも初日の12月9日

 

 

 

《追記―7》~増税地獄の中で!!??

 

 「市政堂」を名乗る方から、以下のようなメールが寄せられた。“開かずの扉”といわれた行政(当局と議会)の闇が今回の“ブログ炎上”をきっかけに少しづつ、その姿を現しつつある。「禍を転じて、福となす」…

 

 高橋議員は市議会の「議員報酬調査検討特別委員会」の委員長もしております。政治カフェなど開催しているようですが、『本当に市民の声を聞いているのか?』『市長のイエスマンになっているのではないか?』と囁かれております。新図書館建設に関しては、旧花巻病院跡地を希望する署名が1万筆以上集まったと聞きました。その病院跡地が比較検討資料では、危険区域がクローズアップされています。

 

 市の土地として安全に活用するための方策を、市側に提言することもなく、病院跡地の危険性だけを訴えているのは、とても残念です。この約1万人の想いを無視し、市民に寄り添う姿勢も見えない中で、議員報酬をあげることの検討は市民の了承を得られるのでしょうか?

 

 

 

《追記―8》~花巻病院問題


 匿名を希望する方から、以下のようなメールが寄せられた。病院問題を失念していた私にとってもハッと気づかされる指摘だった。肝に銘じようと思う。「図書館ばかりか、花巻市唯一の総合花巻病院の内部もたいへんなことになってますよ!ガバナンス体制が確立してないため、私利私欲の管理者の好き勝手に運営されてます。花巻市民の命を守るために花巻市議員の方々、助けてください」

 

 

 

 

 

 

 


2024.12.01:Copyright (C) ヒカリノミチ通信|増子義久
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