就職率の矛盾:

若者就業支援
就職率の矛盾
5月末、厚生労働省と文部科学省発表の今春大学卒業者の就職率は93.6%。
卒業生約56万人のうち就職希望者約38万千人、就職者約35万6千人から割り出した就職率です。
調査以来、最高の就職率となり、私も学生支援に関わる一人として、この朗報に喜んでいました。

ところが、8月28日文部科学省が発表した学校基本調査速報によると、
就職率は63.9%(正社員60%、契約・派遣社員3.9%)

93.6%と63.9%の大幅な差、
卒業生のうち、就職希望者を除いた約17万9千人の学生の進路が含まれないまま計算されたために93.6%という高い就職率になったのでした。

結局、今回の発表でアルバイトや非正規労働に就いた人と、就職も進学もしていない人が卒業生の約2割(12万8千人)以上いたことが判明したのです。
うち、3万人が新卒ニートなどと呼ばれている現状をこれからどう改善できるのか。

キャリアカウンセリングの現場で学生と向き合っていると、
不景気だけの問題ではなく、学生自身の就活の取り組み方も改善点が多いと感じています。
将来、何がしたいのか
自分をどう生かすのか
自分に自信が持てない人に企業は目を向けてくれません。

彼らはそれぞれ強みを持っているはずです。
他人事ではありません。無限の可能性に満ち溢れている人材を社会に送り出すためには、私たち大人が支援していかなくては!





2012.09.04:Copyright (C) 社会人基礎力養成講座
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