【仕事のススメ】第12回『アルバイトデビュー』:火起しでっぽ|キャリアネットワーク






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大学、短大、専門学校へ今春入学の皆さん、おめでとうございます!
アルバイト探しのため、はじめてTanQを手にした方も多いのでは。

何のためのアルバイト
学費や生活の足しにしたい。携帯電話料金を払う。車を買いたい。好きな洋服が欲しい。海外旅行にいくためお金をためるんだ。受験勉強から開放されて、遊ぶ(?)金が欲しい。などなどアルバイトを始める理由はさまざま。
どんな理由からでもいいから、アルバイトを経験して欲しいなぁと思っている。社会との接点だから。でも、アルバイトをするときちょっとだけ心がけて欲しいことがある。今回はそんなことをちょっと書いてみたい。

私の場合
わたし自身の初めてのアルバイトは中学生のときの新聞配達。野球部にはいった私は体力づくりもかねて、新しいグローブを買うためにアルバイトを始めた。毎日配達して月々4〜5千円、何ヶ月分かのアルバイト料を貯めて、グローブをかった時は心臓がドキドキ、お金を渡す手が震えたのを今でも覚えてる。大学生になってからは、団子屋さんの配達、食品工場でのレトルト牛丼製造、変わったところでは、牧草をいれるサイト造りなどもやった。知的なところでは家庭教師や模擬試験の採点なども経験した。
もう少し勉強しておけばよかったなぁ、という反省もあるが、さまざまなアルバイト経験が社会人として働くうえでの基礎体力を作ってくれた。

得るもの。お金だけ?
今思うと、たいそうなことを志してアルバイトをしたわけではない。友達と遊んだり、さまざまな体験をするための小遣い(お金)がほしかっただけのように思う。当時は気づかなかったけど、25年以上も経って振り返ると、お金以外にも働く上での心の栄養も貰っていたことに気づく。
・冬、雪が降った朝、新聞を届けると「ご苦労さん」の一言がうれしかったなぁ。
・サイト造りで、おっかないおっさんが休憩時間になるとエライやさしかったことにびっくりした。
・団子の配達先の店番をしているおばちゃんとの何気ない会話、などなど。
これらは一生ものの心の栄養剤だ。

よく効くおまじない
 はじめてのアルバイト。仕事がうまく覚えられず先輩がやけに偉大に見え、劣等感を感じたりするかもしれない。いやな大人がいて、意地悪されてくじけそうになるかもしれない。仕事が忙しく、残業でヘトヘトになって嫌気がさすかもしれない。
 そんな時でも、次の3つをおまじないだと思って守ってさえいれば、必ず誰か助けてくれる人が現れる。
1.大きな声での「おはようございます!」
2.仕事を指示されたら、とにかく「ハイ!」と返事。
3.靴を脱ぐときは、はきやすいように揃える。
 きっときっと役に立つから、とにかく実行してみてほしい。

そして最後に
 はじめてのアルバイト料が出たら、どんな小さいものでもよいから感謝の言葉を添えて両親にプレゼントしよう。どんなに喜ぶことか。なんていったって、私自身が経験したことだから良くわかる。去年、娘からもらったハンカチは宝物。だいじに使っている。


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TanQ(アイン企画発行)
Vol.19(2007年4月号)に掲載