熊撃退スプレー噴射実験:火起しでっぽ|キャリアネットワーク






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先日北アルプスを歩いていた時、17匹もの猿軍団と遭遇。

登山道と生活圏が重なっているため、つかず離れずの距離感で、警戒感などはない感じ。

 

その猿の糞と思われるものがあちらこちらで見受けられたのですが、登山者と交わす会話

では、「あの糞は熊じゃないかなぁ」というのが多かったです。

熊の糞はもっと大きいんだけどね(笑)。

 

熊鈴をつけている人もけっこういました。やはりできれば遭遇したくない。

しかし、いざ遭遇してしまった時には、これに頼るしかありません。

 

 

カウンターアソールトという熊撃退スプレーです。

トウガラシ成分がたっぷり入っており、誤噴射によって悲惨な事故も起きています。

 

これは熊に対してはもちろんのこと、人間にふりかかるともう大変です。

私はすでに2回経験があります。2回とも噴射実験での出来事。

 

かなりの高圧ガスが閉じ込めてあり、レバーを押すと、勢いよく噴射されます。

7〜8mほど、オレンジ色(唐辛子成分)の噴霧がしばらくの間、空中を漂います。

 

1回目の体験時、空中を漂っているオレンジに、少しだけ顔を近づけてみたのです。

それは、本当にその噴霧の際というか、目には見えないヘリのあたりでした。

 

しか〜し、強烈なものが鼻孔に入り、すぐゲホゲホゲホゲホ。。。

同時に、顔や首がヒリヒリしてきました。

 

もちろんすぐうがいをして顔を洗いましたが、すぐには取れません。

半日ほどひどい状態が続きました。

 

2回目は、つい先日。

噴射実験そのものは、人に教える目的で、イベントの時などに、何度もやってきました。

 

常に風向きを考え、必ず風上から風下へ向かって噴射します。

これまでは、この方法で問題ありませんでした。

 

しかし、先日のイベント時は、完全無風状態。

まあ、こちらの方向でいいでしょう、と思って噴射しました。

 

それ自体は問題なかったのですが、緩やかな逆風と共に、オレンジ色の噴霧が私の顔に

やってきてしまったのです!

 

うわっ、となってすぐ逃げましたが、すでに目と顔と腕などがヒリヒリ。

もちろんすぐ目と顔を洗いましたが、しばらく目を開けることができないほどでした。

 

そして、この時は、腕を洗うのを忘れていたため、しばらく腕がヒリヒリ。

実に強力な熊撃退スプレー。いざという時には、風向きを冷静に感じ取りながら、

覚悟を決めてください。

 

自分が風上なら15mくらいで1度噴射していいでしょう。運悪く風下にいる場合は、

10mくらいで噴射して、思いっきり逃げてください。自分に降りかからないように。

 

熊は追ってくる途中でその噴霧でやられるから、自分がやられないことを一番に考え

ましょう。