エニアグラム：リーダーズ・コミュニティ Ｌｅａｄｅｒｚ
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エニアグラムを学んでいくと、本質に目を向けて現実を１００％受け入れられるようになり、心に自由が生まれます。自分を受け入れると、自分の囚われから開放されます。
自分を理解することで、他人を理解することができるようになります。そして相手を受け入れることで相手を尊重できるようになり、お互いを活かし合う調和が生まれます。
９つの性格タイプには、どれが優れており、どれが劣っている、という優劣はありません。 大切なのは、自分を知り、「より良い自分」になることです。性格があなたを支配するのではなく、エネルギーの源泉、エネルギーの流れを知ることで価値を見つけていくことができるのです。
・エニアグラムは人にラベルを貼って納得するものではありません。
・目的はまず自分を知ることです。心や気持ちの仕組み・感情の出方、考え方や言動、行動の傾向を捉えましょう。
・自分が判り周囲の人のタイプを理解するとよりスムーズなコミュニケーションになります。
個人の特性を明確に示す心の航海図
それがエニアグラムです。
あなたのエニアグラム・タイプを測ってみませんか【無料エニアグラム】のお申込みをこちらより承っております
エニアグラムのタイプは次のようになります。
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タイプ１
◆タイプイメージ
「完全主義」「慎重」「正直で率直」「怒りの抑制」「正義感」「几帳面」「生真面目」
◆囚われ
人生は完全であるべきだと信じ、完全でなければ他人に受け容れられない、と思い込んでおり、物事が完全であることを何より重要とし、ひたすら完全を期待します。
その達成のために常に懸命に努力し、他人にもそれを要求するので、時には自分の周囲にも欲求不満を覚えます。
◆普段の状態
何事においても完璧を期し、自分の持つ理想主義にしたがって行動します。
努力型で、「私は勤勉だ」という事実を確認するために、目標に向かって一生懸命努力します。
先の目標を実現するためには、今、自分が置かれている足元を一歩一歩固めることが何より大事と考えるわけです。また、常に公正と正義を心がける検察官や検査官のような人たちで、世の中を改革したいと願っています。新しいことにぶつかると、それにもまた真剣に取り組んで改善していこうとしますから、やるべきことはどんどんたまっていきます。
十分時間があっても、「しなくてはならない」というプレッシャーが、この人たちにはかかっています。だから本当に、毎日毎日一生懸命励むわけです。また、理性的、自制的で、責任感がある一方で、「周囲の人々も自分のようであるべきだ」という思い込みがあります。
物事は必ずしもあるべき姿ではないので、しばしば憤慨し、心の中に怒りをため込みますが、冷静で温厚な表情をつくり、他人に怒りを悟られないようにしています。
◆長所
･常に理想を求め、完全でありたいと努力します。
･知恵を活用して、生産的に仕事に取り組みます。
･人当たりがよく、愉快で、元気が出てくる相手です。
･正直で率直なので、信頼できます。友人のために力になろうとします。
◆短所
･断定的、独断的で、些細なところにこだわり木を見て森を見ません。
･まじめすぎ、いつも追い立てられているようで、楽しむことが苦手です。
･人の欠点が目につき、それが許せないので、他人をよく批判します。
･頑固で、口やかましく、仕事の精度にうるさく、高圧的な態度をとります。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ４の好ましくない面が出るー
･自尊心が低くなり、自分の価値を感じられなくなります。
･人の能力や幸運に対する羨望の念が強くなります。
･必要以上に自分を責め、引きこもろうとします。
･自意識過剰になり、芝居がかった表現をして、分別がつかなくなります。
ー安静時＝タイプ７のよい面がでるー
･細かいことが気にならなくなり、広い視野でものを見ることができるようになります。
・ポジティブな視点から様々なアイデアが浮かび、それを実行します。
・自分の能力に自信を持ち、将来に明るい展望を描くことができるようになります。
・ゆとりをもって楽しむことができ、周囲をも楽しいムードにします。
◆時間意識
時間に「支配」されていると感じ、「もっとよくするために、もう少し時間をかけよう」「完全にできたかどうかチェックしよう」と自分に言い聞かせます。そのためしばしば「ああ、時間が足りない」と慨嘆します。その余裕のなさから、遊びを知らず、周囲からはまじめなだけの人間と見られがちです。
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タイプ２
◆タイプイメージ
「支援・援助者」「親切」「世話好き」「おせっかい焼き」「自己犠牲による人助け」
◆囚われ
「私はどうでもいいから」と、自分にとって必要なものを認めようとせず、他人の必要を満たすことに一生懸命です。しかし、そうありたいと思う反面、無意識のうちに相手から恩返しを求め、愛と感謝を持って自分に頼ってくることを望んでいます。
◆普段の状態
援助者型で、自分を「人を助ける人」だと考えています。隣人の欲求に対して大変感じやすい人たちです。何も言わなくてもわかってくれるタイプで、困っている人の思いが痛いほどわかります。親切で、困ったり悩んだりしている人には救いの手を差しのべずにはいられません。心に感じてしまって、何とかしてあげなくちゃという気持ちになるわけです。当事者が援助を求めなくても「何とかしてあげる」と言います。
好意的なことはよいのですが、感情をおおっぴらにする傾向が強く、少し芝居がかっています。彼らにとって最高に価値があるのは、愛と友情で、よくその言葉を口にします。しかし、無意識に恩返しを期待しているので、相手が自分を必要としないとわかると落ち込み、行為に対して感謝されないと怒りを感じます。
他の人に愛を注ぎ、その代償として自分を愛してもらおうとします。
◆長所
･親切で、感受性豊かで、他人にとって何をしてやることがよいか、すぐ気がつきます。
・他人を助け、対人関係を大切にし、暖かく心細やかです。
･周囲への配慮に長け、洞察力に富んでおり、順応性があります。
･寛大で暖かく、周囲の雰囲気をやわらかいものにします。
◆短所
･相手の心を自分のものにしようと、度を越した親切さを示し、おせっかいを焼きます。
・自分のしたことが感謝されないと、ヒステリックになり、相手を非難したり、感謝するように仕向けたりします。
・お世辞を言ったり、貢献度を強調して、人を操作しようとします。
・周囲に合わせすぎて、自分を見失います。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ８の好ましくない面が出るー
･自己中心的になり、独りよがりで不機嫌になります。
・他人に合わせることに疲れ、なんでも否定的にとらえ、人を攻撃しようとします。
・押しつけがましくなり、相手が自分の意に添わないと、被害者意識を募らせます。
・人を操作し、自分の都合のよい方向に追いやろうとします。
ー安静時＝タイプ４のよい面がでるー
･自分の独自性を意識して、人に無理に合わせないでも安定した気持ちを保つことができます。
・自分の願望や夢を自覚し、自分の力でそれを実現しようとします。
・あからさまな援助ではなく、助力を求める人を深いところで支え、お返しを求めなくなります。
・ネガティブなものにも価値を認め、静かに自分の内面を味わうようになります。
・ひとりでいることの価値を自覚して、深い部分で物事を考えるようになります。
◆時間意識
時間とは、人間関係をつくり出す出会いの機会です。「よい時間」とは、人とのかかわりのうちに過ごし、誰かの役に立つ時間なのです。
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タイプ３
◆タイプイメージ
「成功第一主義」「能率主義」「実力者」「リーダー」「組織人」「マネージャー」
◆囚われ
人生における価値とは、物事を成功させることです。失敗は許されないと思って成長してきた人たちですから、自分の全人生を成功したか否かという尺度で評価しようとします。また、成功する見込みのありそうな仕事のみを企画し、成功がおぼつかないものは極力避けます。
◆普段の状態
「私は成功している」と確信するために、自分で立てた目標を次々と達成していきます。
同時に、成功のために私生活を犠牲にするケースも多く、個人的な感情を無視して、人間的な部分を「仮面」で覆う傾向もあります。リーダーの素質に恵まれ、周囲の人々にもエネルギーを与え、組織を活性化します。気持ちはいつも目標に向かっていて、周りの人にも、「さあ、一緒に達成しよう」と呼びかけていくのです。多くの場合、タイプ３は人を育てるリーダーで、仕事の指示は的確ですし、励ましの言葉もまめにかけます。ただし一緒に働いている人たちを無意識に「手段」と考えることがありますから、真面目にやらない人に対しては、抜けてほしいと思います。
業績、仕事のできばえ、地位に大きな関心を抱き、行動力、組織力を発揮し、精力的に仕事をこなしますが、失敗を極度に恐れ、成功のために手段を選ばない傾向があります。自己顕示欲が強く、自分が周囲からどのようなイメージを持たれているかがとても気になり、成功者のイメージを持ちたいと願っています。
◆長所
･成功に向かって楽観的に事を進め、裏づけのある自信を持っています。
･勤勉で、能率よく物事を吸収していきます。
･情熱的で活動的な働き者で、自分の力で成功に導こうという意欲にあふれています。
・人を育てることに長け、組織やグループに活気をもたらす能力があります。
◆短所
･結果にこだわりすぎ、勝つことに執着し、自分の感情を抑え込み、仕事中毒になります。
・失敗しても、成功したと信じ込んだり、他人に成功と思わせるために演技をしたり、嘘をついたりします。
・ナルシストで、うぬぼれ屋で、演出過剰の自慢話や手柄話をよくします。
・失敗する仕事を避け、失敗が確定すると責任転嫁しますが、言い逃れができない状態になると立ち直れません。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ９の好ましくない面が出るー
･自信を失い、自分の能力や人間性を取るに足らないものと卑下します。
･効率性を無視して、能率の上がらない状態でも平気になります。
･弱気で無気力になり、行動を起こすことができなくなります。
･自己イメージに無頓着になり、無精で、無感動になります。
ー安静時＝タイプ６のよい面がでるー
･人間的な暖かさが醸し出されるようになり、家族や友人と心の交流ができるようになります。
･自己中心的な感覚を捨て、周囲の人々に気を配れるようになります。
・自分の感情と向き合い、大切にするようになり、他人の感情も洞察できるようになります。
・損得抜きで他人のために働けるようになります。
◆時間意識
時間は何かのための「手段」であり、最後の１秒まで使いこなすものなのです。したがって、どれだけ時間がかかるかによって目標が調節されます。彼らにとっては、物事が達成された時こそ、時間が有効に使われたことになります。
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タイプ４
◆タイプイメージ
「創造的」「ユニーク」「独自的」「感性の豊かさ」「ロマンチスト」「芸術家」「作家」
◆囚われ
平凡さを避け、自分は他人とは違った特別な存在であり、また特別な存在でなければいけないと感じています。他人には理解できない苦しみや孤独感、自分だけが感じている悲劇の記憶を持っており、周囲から理解されにくいと思い込んでいます。また喜怒哀楽いずれの感情も、強烈になった時に生きがいを感じ、深く感動することを望み、現在に満足することが苦手です。
◆普段の状態
タイプ４は「私たちは特別でユニークな人間だ」と感じたい人たちです。
彼等が求めているのは、他のタイプが言う「個性」とは違い、「私は特別中の特別なんだ」という実感です。実際にユニークで、創造的、独創的な面が多く、感動を何よりも大切にします。高尚な趣味を持ち、人を惹きつけますが、心をすっかり開くことは少なく、他の人とは違う独特の感じ方で感動を得ようとします。自分を特別の存在と思いたいタイプ４ですが、実際は非常に自尊心を傷つけられやすく、他人から誤解されたり、評価されなかったりすると、喪失感に悩むようになり、しばしば引きこもった鬱状態になってしまいます。また、自分よりユニークだったり、特別な業績を上げている人々を嫉妬し、羨望する傾向があります。他のタイプより深いところで苦しんできたタイプ４は、周囲の困っている人、落ち込んでいる人の思いが理解でき、彼等を励まそうとします。
◆長所
･独創的な上品さ、優雅さを見せ、表現力豊かで、特に象徴的表現に長けています。
・きわめて同情心に厚く、鋭い感受性で他人の痛みをよく理解し、辛抱強く支えます。
・直観力に優れ、創造的で、芸術や文学などの分野ですばらしい業績を上げます。
・情熱的で、機知に富んだロマンチストで、他のタイプが気がつかないすばらしい世界、神秘的な世界を見せてくれます。
◆短所
・優越的でお高くとまった印象を与えがちで、親しい人間関係を結ぶのが苦手です。
･些細なことで傷つき、悲劇的な気分に流され、引きこもり、好んで欝的な状態に陥ります。
・片意地な頑固者になり、過度に道徳的で批判的になります。
・自意識過剰で、自分に夢中になり、自分の思いに没頭し、大げさな感情表現をして、周囲を戸惑わせます。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ２の好ましくない面が出るー
･自分のよくない状況は、他者の援助がないからだと思い込み、周囲の人々に何とか状況をよくしてもらえないかと不自然な期待をします。
･自分自身が犠牲者であるかのように信じ込み、偽善的な行為を好むようになります。
･芝居がかった感情表現をして、他者の関心や同情を引こうとします。
･周囲の反応に右往左往して、自分らしさを失います。
ー安静時＝タイプ１のよい面がでるー
・自分の理想に向かって、物事を完成させていきます。
･今に生きることができるようになり、地に足がつきます。
・思い悩むことなく、行動･実践していきます。
・率直に意見を言い、理解しやすく、信頼できる人になります。
◆時間意識
時間は、主観的な感情の強度によって計られます。感情的に何かに熱中しているとき、時間は飛ぶように過ぎ、そうでないときは単調に過ぎていきます。時間の観念が薄いので、万事、時間には遅れがちですが、何か深い感動的な体験が予想される場合には、約束の時間より早く来て待っています。
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タイプ５
◆タイプイメージ
「知識・情報収集」「蓄積」「賢明」「けち」「傍観者」「観察者」「研究者」
◆囚われ
空虚さを避けようとする「囚われ」があります。タイプ５の内面には空洞があり、その理由を本人は、周囲の人々の軽薄さやおろかさのせいだと感じています。
その空洞を埋めるために他者から遠ざかり、現実の観察者として、知識や情報をため込もうとします。物静かなので、思っていることがわかりにくく、周囲はしばしば当惑します。判断が的確でなければ自分も愚か者になると思い、自分ひとりで学び、真理を追究しなければならないという考えにこだわっています。
◆普段の状態
観察者で、「私は知っているのだ」という満足感を求めています。ですから賢く、慎重で、自分をよく知っています。いろいろなことを調べる研究者タイプで、情報を重視して事を進めようとします。しかしそれは百科事典のような知識欲ではなく、どんどん新しい知識をため込むコンピュータのような知識欲です。様々なものに興味を感じ、勉強に飽きることがありませんが、吸収した知識を社会に役立てたいという思いもありません。
自分が知りたいから吸収し続けるだけです。彼等は、たった一人で色々な知識を吸収し続けることに時間を費やし、結局何もしないで済ませようとします。タイプ５が知識を取り込むのは、内面に空虚さを感じ、その穴を埋める行為です。一方、他人に依存せずにやりくりしたいという思いから、倹約的でお金にも時間にもけちなところがあります。
◆長所
･洞察力が鋭く、理解力があり、他人にさまざまな有益な助言をします。
・常に冷静さと柔軟さを失わず、他人の過ちも、穏やかな調子で指摘し、寛大です。
・賢明で客観的で、複雑な仕事でもわかりやすい言葉で簡潔明瞭に表現することができます。
・分析力があり、責任感があり、粘り強いので、難しい仕事を巧みにこなします。
◆短所
･積極的に人と関わるのを避け、自分の財産を他者と分かち合うのを惜しみます。
・知的な面で傲慢で、愚かさを軽蔑し、自分の知っていることしか口にしません。
・知識、情報を蓄えるのに余念がなく、自己主張をしない一方で論理を振りかざします。
・疑り深く、頑固で、批判的で、人との距離を狭める努力をしません。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ７の好ましくない面が出るー
･現実逃避の度合いを強め、自分に甘くなります。
･衝動的になり、浅はかな考えに基づいて行動するようになります。
・神経質になってピリピリし、怒りっぽくなります。
・自制心を失い、自分を上手にコントロールできなくなります。
ー安静時＝タイプ８のよい面がでるー
･自分が傷つくことを恐れず、他者と積極的にかかわるようになります。
・ポーズをつくることをやめ、率直かつ誠実に意思表示ができるようになります。
・怒りや不満をすなおに自覚し、それを表明できるようになります。
・より積極的になり、自分の意欲を喚起し、勝つために戦うようになります。
◆時間意識
常に時間が経過するのを見つめ、一つのことに長時間を費やすのを好みません。時間は限られているのに、観察し理解すべきことがあまりにも多いからです。興味を持つ事柄が多く、そのため、何かを完璧に成し遂げるにはいつも時間が不足していると腹を立てています。
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タイプ６
◆タイプイメージ
「忠実」「誠実」「責任感」「服従」「臆病」「組織・会社優先」「用心深い」「反体制」「反逆者」
◆囚われ
権力への不信がタイプ６に共通する囚われです。組織や権力者から多くの要求を突きつけられ、期待をかけられているという感じ。その結果、非常な気遣いと、不安、恐れをもって生活することになります。そして、制度、規則、規範が要求することに依存し、それに従って行動することに心を配るのです。その一方で、権力に反抗し、規則や法を破る場合もあります。 いずれの場合にも、原理原則という意識を強くもっています。
◆普段の状態
タイプ６はひとつの枠の中にはいって安心したいという思いが強く、それによって不安を払いのけようとします。そして枠の中で自分のしていることの意味を問い続ける真面目さがあります。彼等は常に権力を意識し、一般的には権力者や組織に忠実さや誠実さを示します。忠実なタイプ６は、規則や規範を尊び、法を守り、保守的な印象を与えます。責任感が強く、他者の果たすべき責任と自分の責任とをはっきりさせ、自分の責任を全うしようとします。そのため官僚的になったり、派閥主義に陥りやすい傾向があります。しかし自分にとって権力があまりに理不尽な場合には、逆に反抗的になり、弱い人々を守るために闘う反体制的な闘士になる場合もあります。ただし、いずれの場合でも、恐れや不安の感情が強く、臆病なところがあります。一方、ユーモアがあって、親切で、弱い立場の人への同情心が厚い、という側面もあります。
◆長所
･献身的な意欲と仲間意識で組織に忠誠を尽くし、犠牲をいといません。
・適切明瞭なガイドラインに従い、献身的に責任を果たします。
・心温かく、情け深く、機知に富み、ユーモアのセンスもあります。
・仕事への情熱や面倒見のよさ、仕事の精度などで周囲の人々の心をつかみ、優れたリーダーシップを発揮します。
◆短所
･常に何か問題が起こることを恐れ、不安に駆られ、身構え、用心し、寛ぐことができません。
・石橋をたたいて渡る主義で、才能に自身が持ちにくく、自ら決断することが苦手です。
・善悪で判断することを好み、考えの柔軟性を失いやすく、困難にぶつかると、自暴自棄になったり、怒りっぽくなります。
・被害妄想的で過剰に自己防衛する傾向があり、自分の安全のために他者を操作しようとします。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ３の好ましくない面が出るー
･状況がよくないことを理由に、前へ進んで失敗することを怖がり、行動を起こさなくなります。
・自分を有能そうに演出し、小さな成果を大きな成果のように見せかけようとします。
・忠実さを失い、責任逃れ、言い逃れの態度を強めます。
ー安静時＝タイプ９のよい面がでるー
･周囲の人の思いを理解し、思いやりをもって人と接することができるようになります。
・自分を取り巻く状況をありのままに受け止めるようになります。
・不安や疑念から解放され、冷静になり、周りの人たちにも落ち着きと安らぎを与えます。
・穏やかで愛想がよくなり、友好的な人間関係を築くことができるようになります。
・嫌な状況や嫌な人も、穏やかに受け入れるようになります。
◆時間意識
このタイプの人たちにとって時間とは、常にその意向を気にしていなければならない支配者、主人のようなものです。期限を重視し、それを厳守します。時間は、義務に忠実であるかどうかを裁くものなのです。
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タイプ７
◆タイプイメージ
「楽天家」「明朗闊達」「享楽的」「極楽トンボ」「移り気」「中途半端」
◆囚われ
肉体的にも心理的にも、苦しみやつらさを極力回避しようとします。
「楽しみ」こそ人生であり、楽しくなるように夢見て、万事に楽観主義で、物事の明るい面だけを見ようとします。計画やアイデアをどんどん提案し、それを実行する行動力も持っていますが、移り気なため最後までやり遂げることが苦手で、興味を失うと新しい企画に走ろうとします。楽しいことをせずに我慢することが難しく、落ち着きに欠けるところがあります。
◆普段の状態
創造性への熱意と進取の気性を備えたタイプ７は天性のアイデアマンです。
物事の肯定的な面に目をむけようとする姿勢があるので、新たなプランを提示して、周囲の意欲を高め、よいムードを醸し出すことができます。また、苦悩のさなかにあっても明るい面を見ることができ、いつも楽しさや面白さを追い求め、楽しささえ感じられれば何の見返りがなくても物事に情熱を傾けることができます。しかし苦しみを避け、おもしろいことだけをしていたいという「囚われ」があるので、多くの計画を同時進行することが好きで、ひとつのことに専念することが苦手です。タイプ７は、強烈なナルシストで、自分の優秀さを確信しているので、楽しいことをたくさん掛け持ちしていればずっと楽しい人生が送れると考えるわけです。タイプ７は、毎日が可能性に満ちているので落ち込みとは無縁です。しかし、簡単に逃避できるゆえに、つらさや苦悩から多くのことを学ぶことができません。
◆長所
･多くの楽しみを発見する能力があり、陽気な雰囲気を作り出すことが得意です。
・建設的で想像力に富み、好奇心が強く、集中力も備えているので、多くのアイデアを提案し、それをすばやく実現しようとします。
・楽天的な自信家で、人間的な魅力があるので、周囲の人々にやる気や可能性を感じさせることができます。
・他の人にも幸福や楽しさをもたらしたいと思い、自分も好ましい人間であろうと努力します。
◆短所
･衝動的で焦点が定まらず、浅はかなお調子者と見られがちです。
・厳しい現実から常に逃避しようとし、いろいろな面で自分を甘やかします。
・何事によらず、事が難しくなると作業が遅れがちで、予定をどんどん変更し、周囲を困惑させます。
・自己陶酔的になると自制心を失い、落ち着きのない態度が目立ち、自己破壊的になる場合もあります。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ１の好ましくない面が出るー
･些細なことも気になり、批判し、怒りをため込みます。
・口うるさく言うことで、状況を自分の思い通りにしようとします。
・断定的、独断的になります。
・他人の失敗に寛大でいられなくなり、相手を厳しく責めます。また、自分自身に対しても過ちを許せなくなります。
・視野が狭くなり、自分の関心事しか見えなくなり、自分が絶対に正しいと思うようになります。
ー安静時＝タイプ５のよい面がでるー
･思慮深くなり、知識を重んじ、分析によって物事を正確に把握するようになります。
・冷静さと柔軟さを増し、他人の進言や批評を謙虚に、寛大に受け止められるようになります。
・粘り強く一つの仕事に取り組み、難しい仕事も成し遂げられるようになります。
・現実に足をつけ、安定して、着実に物事をこなしていくようになります。
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タイプ８
◆タイプイメージ
「満ち溢れる力｣｢勇者｣｢騎士｣｢ライオン｣｢唯我独尊｣｢拒否｣｢検事」
◆囚われ
タイプ８の囚われは力と支配で、自分の弱さを隠したいと思っています。自分で場を仕切りたいというリーダー志向が強く、他者を自分の意見に従わせることに安心感を覚える傾向があります。タイプ８は自分を保護者と認識し、体を張って弱者を守り、不公平さと戦い続けようとします。彼らは、強者が尊敬され、弱者が軽蔑される価値観を子ども時代から自覚しており、自分自身が強者でないという不安感から護身の方法を学び、他者の悪意への敏感さを育てたのです。人生を力の争いと決めつけ、それに打ち勝って第一人者の座に着こうとします。
◆普段の状態
タイプ８は自己主張が強く、その場の第一人者になりたいと願い、人を動かすことを好みます。彼らにとって領土は最大の関心事で、自分の生活に影響を及ぼしうるすべてに対して、支配権を維持しようとし、そのために、いつも他人と対決する心構えができています。他人の不正や偽善を暴露することを自分の使命と考える非常に強い人間で、保身的な態度を嫌います。正直で開けっぴろげな性格は、誰とでも本音の付き合いを可能にし、障害にもひるむことなく責任を全うしようとする、頼りがいがあるリーダーシップを発揮します。また信頼に足る人間に対しては、時間やエネルギーを惜しまず支援しようとし、自分の強さを誇りに思うと同時に、強い人を尊敬します。タイプ８は弱さを嫌うので、自分の弱さややさしい感情を表すことが苦手で、周囲からは怖い存在と見られることがしばしばです。好意を抱いている相手にも、優しさを表現するのではなく、守るという行為で感情表現を行おうとする傾向があります。他者に左右されることを嫌うので、周囲が自分の生活に及ぼす影響を予測し、それを最小限にしたいと願っています。
◆長所
・勇気と愛を兼ね備え、矛盾や偽善を正し、弱者を守ります。
・人々のためになることなら、相手が誰であれ、障害が何であれ、 立ち上がり、自分が傷つくことを恐れません。
・情熱的、精力的で、社会やグループにエネルギーを与え、権威あ る人として尊敬されます。
・気取らず、単刀直入で、誠実なので、多くの人々の信頼を得ます。
◆短所
・我が強く、自己中心的で、妥協を嫌い、人の忠告を聞き入れよう としません。
・時として粗野な言葉や態度を見せ、喧嘩することもいとわないの で、人から恐れられ、煙たがられます。
･ 戦うことに執着し、とかく感情的になり、他人に対して操作的、 批判的、反抗的になります。
･ 自分を非難する人を裏切り者とみなし、容赦なくやり込め、服従 させようとします。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ５の好ましくない面が出るー
・積極的に人を関わることを避け、殻に閉じこもろうとします。
・理屈っぽくなり、自分の論理を正当化し、それを曲げません。
・冷笑的で頑固になり、他人との融和を図ろうとしなくなります。
・自力でエネルギーを産むことができなくなり、行動力を失います。
ー安静時＝タイプ９のよい面がでるー
・他人のために心を配り、深いところで人々を支えます。
・感受性の豊かさと繊細さを増し、他人の必要を充たすためにその能 力を活用します。
・寛大で優しくなり、周囲の人々に楽しさやくつろぎを提供します。
◆時間意識
時間にコントロールされまいとし、自分のほうから時間をコントロールしようとします。時間を守るばかりでなく、時間に気を配らなくてもすむように、物事を早め早めに進める一方で、約束の時間に遅れても平然としているといった面も見せます。また重要なことに没頭していると、時間は問題ではなくなってしまいます。
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タイプ９
◆タイプイメージ
「平和主義者」「落ち着き」「おっとり」「億劫がり」「調和」「風呂好き」
◆囚われ
タイプ９の囚われは、葛藤を避けることです。子ども時代に自分の関心事が誰にも考慮されないと気づいたタイプ９は、本当の自分の願望を意識から遠ざけるようになり、自分を無感覚にし、自分を忘れることを覚えました。彼らは、自分の欲求など取るに足らないものだと思っているのです。そこで自分の意志で優先順位をつけることが苦手で、すぐわき道にそれたり、時間があるほど、物事が片付かなくなる傾向があります。自分を忘れられるので、他人に合わせることに抵抗がなく、成り行きに任せてしまいがちです。
◆普段の状態
自分の主義ややり方を通すより、調和を保つことを重視し、葛藤のない生活を好むタイプ９は、どんな悩みを抱くものの話にも耳を傾け、それを理解することができます。自分の存在はたいしたものではないと認識しているため、自分の意見より他人の望みを優先し、相手の大切にするものに共感する才能にも恵まれているので、周囲の人々は落ち着きと安らぎを感じることができます。また彼らはきわめて公平に、忍耐強く、調停役を行なう能力があります。ただし相手の視点に同化しやすいため、どんな対象にも正しいところが見え、態度が決められません。自分自身のことに関しても、優先順位をつけることが苦手で、葛藤を避けようとするために、新しい習慣や知識を受け入れることを好みません。タイプ９には非常に頑固な面もあり、急がされることが嫌いです。プレッシャーをかければかけるほど、タイプ９は頑固になり、動くのを拒否します。
◆長所
・心が広く、寛大で、偏見がないので、どのような人とも友好的な 人間関係を築くことができます。
・辛抱強く、人の気持ちに共感することができるので、調整･調停能 力に長けています。
・どんな状況でも動じず、冷静なので、人々に落ち着きと安らぎを 与えます。
・愉快で愛想がよく、開放的なので、楽しくて穏やかな雰囲気をつ くることができます。
◆短所
・自分の価値を否定しているので、弱気で無気力で怠け者の面があ ります。
・無気力・無感動な表情や話し方をする傾向があり、単調で退屈な 印象を与えることがあります。
・片意地で頑固な面があり、プレッシャーを与えると、何もしない という形で反抗します。
・無頓着で神経質な面があるので、約束を忘れたり、現実に対処し ないような面があります。
◆ダイナミクス
ーストレス時＝タイプ６の好ましくない面が出るー
・疑い深くなり、不安感が増し、くつろぐことができなくなります。・決断力が更に低下して、何も前に進めることができず、また、進め たくもなくなります。
・おおらかさを失い、過剰に自己防衛し、他者を警戒するようになり ます。
ー安静時＝タイプ３のよい面がでるー
・自分の実績に自信が持てるようになり、行動的になります。
・効率と優先順位を重視し、物事をどんどん処理するようになります。
・情熱的、活動的になり、周囲にも活気を与える存在になります。
◆時間意識
時間は、メトロノームのように単調に過ぎていくことが理想で、規則正しい、変化のない生活をしようとします。時間内にしなければならないことがあまりにも多いという感覚をもっているので、何か変更があると混乱してしまいます。
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