映画「明日への遺言」:生涯学習ノート

生涯学習ノート
映画「明日への遺言」
第二次世界大戦の実話を基にした映画です
日本国内で無差別爆撃を実行した米軍搭乗員を処刑した罪に問われ、戦犯裁判にかけられた東海軍司令官・岡田中将という実在の人物が主人公です
映画の舞台は岡田中将の法廷闘争の場面がほとんどです
その法廷闘争の場面での、部下を守って全責任を負う岡田中将の潔い姿が胸をうちます
岡田中将の姿は次第に敵国の検察官や裁判官はじめ、法廷内にいるすべての人を魅了し、心動かしていきます
しかし下された判決は絞首刑でした
岡田中将は静かに13階段を昇っていきます
そのときの最後の言葉「なに、隣にいくようなものです」というのが心に残りました
岡田中将は仏教に造詣が深く、自分の生きる軸にしていました

誇りや品格を失い、特にリーダーの品格、資質が問われている今の時代に、我々の先輩にこのようなリーダーおったということを知ることは、勇気付けられるような気がします

また映画には中将の家族が頻繁に登場します
家族の愛と絆ということにもあらためて考えさせられます

監督は「雨あがる」「博士の愛した数式」などで感動を届けてくれた小泉堯史監督
俳優は岡田中将に藤田まこと、その妻に富司純子が扮し、脇役として西村雅彦、蒼井優、田中好子
が固めています
藤田まことは優れた日本人的人物像を演じきっています
若くから芸能界に身をおき、30億円という借金を返しきって今まだ現役として活躍して人間的な力が役柄に反映されているように思われます
また藤純子もセリフが少ない役ながらその存在感をいかんなく発揮しています

観て、生きる元気がでてくる映画です

2008.03.14:Copyright (C) 年だからでなく年がいもなく
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